大阪に住んでた時、友人たちと呑むってなったら

大体まず「キタで呑む？ミナミで呑む？？」って話すことが多かった。

 

 

この場合

キタとは梅田駅周辺、ミナミとは心斎橋難波駅周辺のことを表す。

 

 

 

ボクの場合

大体がミナミで呑むことが多くて、たまに更に南下し天王寺新世界へ・・・

ってパターンが多かった。

 

 

そんな梅田〜心斎橋〜なんば〜大国町〜動物園前〜天王寺・・・

と続く楽しい楽しい御堂筋線だが

意外と呑んでなかった駅・・・

 

 

 

それは『大国町だいこくちょう』だ。

 

難波から新世界西成への通り道

難波と新世界西成というディープな街に囲まれてしまい、スポットライトを浴びない不運の街、大国町。

 

 

 

大きい国の町

と書く大国町・・・

 

 

 

今回は昼からその町へ。

 

 

「よしのや酒店」

 

 

 

大国町でよしのやと言えば

あの牛丼チェーン店ではなくこの立ち呑みだ。

 

 

 

「昼飲みどうぞ〜」

の看板が嬉しすぎる。

 

 

更に言うと

営業時間は１１時〜２１時という・・・

しかも休みは日曜日・祝日のみ。

 

 

 

平日の午前中から通しで呑めるのはだいぶ危険だ。

 

 

仕事で疲れ切った営業マンが仕事をサボり

早い時間からここへ駆け込んでくるのが目にみえる。

 

 

それを笑顔で迎えてくれるよしのや酒店・・・

 

まじで２４時間営業の激安牛丼屋より頼りになるぜ。

 

 

 

ボクが店内へライドオンしたのは１３時くらいだっただろうか

 

 

まだスーツを着用したサラリーマンらしき方はいらっしゃらない時間だった。

 

 

 

「好きなとこどうぞ〜」

 

優しそうな店員さんが迎えてくれた。

 

 

ショーケースがあったので、それが見れる特等席で

立ち呑ませていただくことに。

 

 

角打ちというか立派な立ち呑み屋さんと思わせてくれるラインナップ

 

鮮魚系もあるのか・・・

 

 

 

メガ系はなんと５００円っ！！

 

 

メガ生ビール５００円にもびっくりだが、大瓶５５０円ってところも

さすが大阪って感じだ。

 

 

 

 

あぁ見えるぜ

やはりスーツを来たサラリーマンが入店と同時に冷蔵庫へ直行し

自分で瓶ビールを取り出す姿が・・・

 

 

 

厨房から近くないところにあるこの冷蔵庫

答え合わせはしてないが、恐らくセルフで瓶ビールを取るのは正解だろう。

 

 

 

 

ファーストドリンクは

カウンターに「すだちチューハイ」の文字が見えたのでそれをチョイスした。

 

 

 

 

 

「すだちチューハイ」

 

 

思ってたよりすだちが何倍も多く入ってたすだちチューハイの登場。

 

「追い酎ハイしいや！１杯だけでは帰らさへんで」

 

のメッセージが込めれている。

 

 

まぁまぁな二日酔いでお酒が進みそうになかったが

すだちの酸味感がサポートしてくれる。

 

 

すだち・・・

もしかしたらレモンより好きかも。

 

 

店内観察も楽しい。

 

キープボトルの多さがこの店の人気を証明してくれる。

 

 

 

 

 

ツマミは何にしようか・・・

 

目の前のセコガニがとっても誘惑的だが、やはりここは大阪なのでアイツを・・・

 

 

 

 

 

「油カス湯豆腐」

 

 

やっぱ大阪っちゅうたら油カスやろっ！！

 

 

カスから出た脂と関西風の出汁がマッチしすぎて・・・

 

これは超絶ウマッシュっ！！！！

 

 

いや、まじで何でこの料理、未だ東京に浸透してへんの・・・

 

東京でカスうどん食べたい人実はめちゃくちゃ居ると思います。

 

立ちあがろう丸亀製麺さん！！

 

 

 

 

二日酔いにこれでもかってくらい優しい油カス湯豆腐・・・

 

このあと連チャンで「油カスうどん」頼んで、今日はもうそれで終わりでも良いかな・・・

 

 

 

 

 

店内の隅に干されてるフグヒレ発見。

 

 

もうちょい寒かったらヒレ酒とコンボして、汁ばっかり飲む日になってたかもな。

 

 

 

さぁ次は魚系を攻めるとしますか。

 

 

と思ったが、スコッチドエッグのネーミングが気になる・・・

 

 

 

”気になるネーミングのツマミは、店員さんにその正体を聞かずに注文しろ”

 

みたいなこと、どこかの教科書に書いてあったよな！

 

 

 

「スコッチドエッグ」

 

 

スコッチドエッグ

 

それは半熟のゆで卵を挽肉で包み、更にパン粉をつけて揚げる

という高度すぎる調理方法。

 

 

揚げたのにも関わらず、この黄身の半熟具合ったら・・・

 

 

１、２回作ったくらいじゃ

こんなに上手く作れないぞ・・・

 

 

これにマヨ、ソース、ケチャップをつけて食べるなんて

全世界の子供が喜ぶ奇跡の１品だ。

 

 

”子供が喜ぶ”

すなわちそれは

”酒呑みのおっさんも喜ぶ”ということだ。

 

 

 

刺身系を諦め、これをチョイスして良かった。

 

 

しかもこれだけじゃ終わらないんだぜ・・・

 

まだまだスコッチドエッグは可能性を秘めているのだ。

 

 

油カス湯豆腐の出汁にダイブ！！

 

もしスコッチドエッグ全体にソースをかけそうになってる大人が居たら全力で阻止してください。

 

こんな遊び方もあるのです。

 

 

 

衣にカス出汁が染み込んで・・・

 

思わず一人でガッツポーズ。

 

 

 

まぁボクも一応一流の酒呑みと自負しておりますので

このくらいの発想はお手のものですよ。

 

 

皆さん、真似しても良いですよ。

 

 

 

 

 

そういえば入店からずっとママさんっぽい人が誰かと電話している。

 

 

言葉使いが次第に荒くなってきたな・・・

 

 

「誰じゃそいつ！！何アホなこと抜かしとんじゃ」

 

「しばいたれ、そんなやつっ！！」

 

何があったか分からないが、コテコテの関西弁で怒るママさんを見れて

なんだかほっこり。

 

 

 

大阪人の「しばいたろか」は全然しばく気ないんで

皆様、安心して呑みに行ってください。

 

 

 

 

 

ちなみに実は昔、このみつわや酒店のすぐ近くに住んでたボクなんですが

 

そんなボクがハイパーオススメなハシゴ酒がございまして。

 

 

 

大国町には「大阪木津卸売市場」という市場がありまして

そのすぐ近くに早朝３時から呑める「みつわや酒店」という素敵酒場があります。

 

 

 

 

大国町スタートで

「みつわや酒店」→「よしのや酒店」をかましてから

新世界、西成へ飛び出すなんてハシゴ酒、めっちゃオススメですよ。