前回名護の『呑める金融屋』の記事を書いたのだが

 

 

店を出て道路を挟んだ正面に

これまたナイスな輝きを魅せる赤提灯を発見した。

 

 

 

 

早速ここにライドオンでも良かったのだが、満腹だったのと

もう少し名護酒場をリサーチしておきたかったので一旦ステイ・・・

 

 

 

名護の呑み屋街を徘徊してみた。

 

この時間が結構好きだったりする。

 

 

 

知り合いに

「あそこの居酒屋良かったよ」

なんて言われる事って、おそらく皆さん死ぬほど経験したと思います。

 

 

が

それはその人の感想であって、いざ自分が行ってみると「う〜ん。まぁ普通」ってなった経験も

まぁまぁあると思います。

 

 

 

 

やっぱり酒場選びで一番大事なのは、その場の空気感

 

店の前まで来た時に

「ここだっ！！」

って〔酒場センサー〕が反応することあるので、事前の下調べと同じくらい街を散歩することって大事だと思います。

 

 

 

そんなことを考えながら

５軒くらいハシゴして、名護の終着点は「ニューパンティ」だなと覚悟をし

結局先ほどの赤提灯へカムバックすることにした。

 

 

 

 

 

 

「やどろく」

 

 

白バックに黒赤青文字で書かれたパーフェクト看板

 

ちなみに味処の横がテープで隠されているが

何色でなんと書かれていたんだろう・・・

 

今になってめちゃくちゃ気になるぜ・・・

 

 

 

 

横にも縦にもデカい圧巻の暖簾

 

暖簾なんてデカけりゃデカいほどいいからね。

 

 

ちなみに今まで見た過去最高の暖簾は奈良京終「永井酒舗」の縦長暖簾だ。

 

 

 

そしてその主役のれんの両脇にはこれまた立派な赤提灯。

 

 

 

酔い店構えってのは

北から南まで全国共通なんだなって再確認。

 

 

 

 

さぁいざ、店内へライドオン！

 

 

 

 

店内はカウンターと広めのお座敷が２スペース

 

お客さんは恐らく地元民の方オンリー

 

 

多少アウェイ感を感じたが、マスターはこんなボクにも普通に接してくれる。

 

 

 

最近分かったことがある。

 

こんな派手目なボクが一人で来店しても

驚きを顔に出さずに、いつも通りの接客をしてくれる大衆酒場のマスターの腕前、凄い説

 

 

 

ここをチョイスして良かった。

 

さてドリンクは何を注文しようか・・・

 

 

 

 

色々沖縄っぽいアルコールがあって迷ったが

「カーブチーサワー」をチョイス。

 

 

 

 

シークワーサーとはまた違った柑橘系のカーブチー・・・

 

しっかり生搾りでウマッシュっ！！

 

 

 

 

ファーストドリンクを呑みながら

店内観察するのは、ボクの酒場ルーティン。

 

 

菊の露のボトルでかっ！！

 

 

 

 

その奥のふぐ提灯立派っ！

 

 

 

 

家呑みでは絶対に味わうことが出来ない

酒場独自の空気感と雰囲気

 

これを味わいたくてわざわざ遠くまで酒場巡りをするのです。

 

 

さて、フードメニューはどうでしょう。

 

 

居酒屋メニューでないものがないくらいの素敵なラインナップだ。

 

 

 

にぎりに天ぷら定食、そして魚汁定食ですか

 

この店で完結してしまいそうですな・・・

 

 

しかしここはやっぱり真面目に沖縄料理をチョイス。

 

「すみません、ゴーヤチャンプルお願いします」

 

 

 

 

店員さんにお願いした後に

カウンター越しに目に入ってきたこちらのメニューに大ビックリっ！！

 

 

 

立派なホラ貝の横にあった短冊メニュー・・・

 

『ヒートゥー』

 

ボクが今回絶対に喰べたかった名護名物の料理だ・・・

 

 

 

ベタにGoogleで

「名護_居酒屋_ヒートゥー」

って調べたのだが、全然情報が出てこなくて、これは長旅になるぞと覚悟してたのだが・・・

 

こんなあっさりとヒートゥーに出逢ってしまうとは・・・

 

 

 

思わず店員さんに叫んだ。

 

 

「すみません、さっきのゴーヤチャンプルなしでヒートゥーお願いしますっ！！」

 

「良かったら、こっちにもメニューありますんでぜひ」

 

 

ヤギ刺し、グルクン唐揚、赤マチ刺身、ミジュン唐揚ですか・・・

 

ギリギリ気付けて良かった。

 

 

「ヒートゥー炒めとビタローバターをお願いします」

 

 

 

謎しかない２品だが

店員さんに「これって何ですか？」なんて聞くのは

野暮中の野暮だ。

 

 

 

 

「ビタローバター」

 

沖縄の魚をバターとニンニクで揚げ焼きしたヤツ

 

ハズレなしの味付けで旨い・・・

 

逆に言えば、もっとシンプルな味付けでビタローを感じたかったかな。

 

 

ビタローよ、バター焼きも旨かったけど

次は塩焼きで逢おう。

 

 

 

 

そしてドキドキしながら次の「ヒートゥー炒め」を待つ・・・

 

 

 

 

 

 

やってきたぞ！

これが名護の名物料理だっ！！

 

 

 

「ヒートゥー」

それはイルカの肉

 

はじめてみるイルカ肉にテンションぶち上がり。

 

あんな可愛い生き物なのに、肉はこんなに黒いんだ・・・

 

 

想像の何倍も黒かったがいきおい良くパクリ・・・

 

 

・・・

・・・・

 

正直な感想を言おう。

 

パサパサしてて、独特の臭みがあるぜ。

 

マスター、すみません

ボクは結構苦手な味かも。

 

 

勝手にクジラ肉に似てるかと思ってたけど

そうでもなかったかな・・・

 

でもこれも大勉強！

 

オレはついにイルカを喰ってやったぞぉぉお！！

 

 

胃袋よりも脳と心が満足してフィニッシュ。

 

こんなトラブルもまた酒場巡りの楽しいとこだ。

 

 

 

そう言えば昔オレみたいな誰かがこんな事を言ってたな

 

「トラブルが良いトラベルを生む」

 

ってな・・・

 

 

 

 

 

 

 

名護から那覇に戻ると

急遽「足立屋」の方と呑むことになった。

 

 

名護にも住んでたことがあったというユースケさん

 

早速昨日のヒートゥーの話をすると・・・

 

 

「なんでイルカのことをヒートゥーって呼ぶのか知ってますか？」

 

「はぁぁあ！！しまった、肝心なことをマスターに聞くのを忘れてましたっ！！（汗）」

 

「あはは・・・ヒートゥーの由来は人ヒトから来てると言われてます。」

 

「人ヒートー・・・」

 

「つまりイルカ肉って人肉と味が似てるって言われてるんですよ」

 

「・・・・・・・・」

 

「ヒートゥーおいしかったですか？」

 

 

 

 

 

 

 

ヒートゥー都市伝説

 

信じるか信じないかはアナタ次第・・・