安里(沖縄)「マルヒデ商店」串カツと音楽とホビーと”男の○○○”の店。
沖縄2日目の朝。
筆者(カリスマジュンヤ)はゲストハウスのドミトリーで目を覚ましたのだが、勿論前日の泡盛のおかげで痛烈な二日酔いであった。
その前日の模様はこちらの記事で確認して頂きたい。
ここはGW真っ最中で大盛り上がりの沖縄。二日酔いなんかに負けてる場合ではなかったので、重い腰をあげゲストハウスをあとにしたのだが・・・
この旅中、ノープラン中のノープランだった我々は今更今日の予定を考える事にした。
悩んだ挙句、天気が最高に良好だった為、沖縄の風を感じるべく
車ではなく、あえて原付バイクをレンタルし本島の南方面を攻める事にした。
ちょうど1年前のGWに沖縄へ来た時も原付バイクを乗ったのだが、それ以降原付バイクは乗っておらず
おそらくこれからの人生でも沖縄でしか乗らないであろうとふと思った。
二日酔いの身体に喝を入れるべく、エナジードリンクではなく、あえて沖縄のソウルドリンク「さんぴん茶」を注入し、すぐさま南方面を目指してレッツゴー。
このさんぴん茶めちゃくちゃ美味しいから東京のコンビニにでも売って欲しいものだ。
原付バイクを飛ばして40分、寄り道もしたが
最初の目的地である沖縄の超DEEP SPOT「健児の塔」へ到着した。
「健児の塔」へ着くなり、自販機に面白いエナジードリンクが売ってあったので、乾いた喉をこの「パワーギア」という謎のドリンクを飲んでみる事にした。
味はどうであれ、このネーミングセンスとデザインの良さが最高である。
しかもタンクトップのお兄さんが「チバリヨー」と言い放ってるではないか。
(※「チバリヨー」とは沖縄の方言で頑張れ!という意味である)
タンクトップのお兄さんに元気を貰って、長い階段を登る事にした。
「健児の塔」について知らない人の為に簡単に説明しておくと
沖縄戦で健児の学生さんが自決した場所なのである。
そういった事もあって、一見綺麗な景色が見れる場所なのであるが
雰囲気はやっぱり静まり返っており、ここで何人もの学生さんたちが亡くなったのだと考えると、少しセンチメンタルな気分にもなった。
心霊スポットとしても有名な場所である為、日中でも一人だと少し怖いであろう。
そんなDEEPな場所の階段を登り続ける事20分。
怖いのとしんどいのとで、くじけそうになったが、パワーギアのお兄さんのおかげで
ようやく頂上まで登り着く事が出来た。
頂上の景色はこんな感じで絶景である。
これぞ沖縄の海と言わんばかりの綺麗さであって、先ほどの少し怖かった雰囲気とは一転した景色であった。
この綺麗な海を見ながら、ぬるくなったパワーギアを一気に飲み干した。
しばらく散策して、当時の残酷な様子が書かれた碑の文字を読んでみて
ほとんど何も知らないでここを訪れた自分が恥ずかしくなったと同時にここへ来れて良かったと心の底から思えた。
戦争はダメだ。争いはダメだ。
沖縄といえば、綺麗な海が見れるリゾートが目立ってしまうが、やはりこういうDEEPな一面も沖縄である。
沖縄へ来たのなら是非とも行って欲しいと思う場所の一つだ。
綺麗な景色の裏には、残虐な過去が今でもリアルに残ってる。
続いて、原付バイクを飛ばして「ひめゆりの塔」へ到着。
ここは沖縄戦末期に沖縄陸軍病院第三外科が置かれた壕の跡に立つ慰霊碑である。
入り口で花を買って、参拝する事にした。
資料館にも入館し、1時間ほど沖縄戦について勉強した。
本当に考えさせられる濃い1時間であった。
「ひめゆりの塔」を出て、これまたノープランで原付バイクにまたがり、ひたすら風を感じた。
「美々ビーチいとまん」へ到着した頃には徐々に火も傾きはじめ、これはこれで良い感じ。
猛烈にバーベキューがしたくなった。
続いて原付バイクで行ける、本島から一番近い離島である「瀬長島」へ。
潮も引いてて、貝を探してる子供たちが多かったので、便乗して貝を探す事に。
するとこんな厳つい割と大きな蟹がいたものだから・・・
近くに居た少年にプレゼントしようとすると
「いらねっ!」と断られたのを、これを書いてる今思い出した。
短い時間だったが、存分に沖縄本島を満喫し
レンタルしてた原付バイクを時間内に返却し、午後7時前に「マルヒデ商店」と言う少し怪しめな串カツ屋へやって来た。
テンション高めの外観とこの宇宙人がお迎えしてくれたのだが、相当やばそうなお店である。
まずはいつものように店内を暖簾引き(沖縄Ver.)を華麗にキメて、相手の様子を伺ってみた。
入り口に宇宙人が居てふざけてるわりには、この赤提灯は立派なものである。
早速開店と同時に一番ノリで入店したのだが・・・
漫画、CD、おもちゃ、ゲームなどで相当ごちゃごちゃしてるではないか。
ここは本当に飲食店なのか?と思わせるくらいのごちゃごちゃ感ではあったが、メニューを見てると
「串カツと音楽とホビーの店 マルヒデ商店」
と書かれてる。
全くその通りのお店だ。
原付バイクの旅で疲れた身体を癒す為に、串カツとオリオンビールを戴く事にした。
まさか沖縄に来てまで、串カツを食べるとは思わなかったが、本格派の串カツであったし
さらに変わり種の串カツもあった為、串カツでも充分に楽しめる店であった。
沖縄ではあまり馴染みがないであろう「2度漬け禁止」の関西流ドボ漬けソース。
卓上にはこんな旨辛と書かれた「ツバメオリソース」があったので、辛いもの好きの筆者はこちらのソースで串カツを戴いた。
「カレー」という謎の串カツにかけて戴いたのだが、この「カレー」の正体はそのままで
カレーのルーで作られた串カツであった。
これは関西でも全面的に真似すべきであろう。
カウンターにはこんなラー油があったのだが、ポップには「京都府向日市激辛商店街」の文字が書かれてるのを見つけた。
筆者が京都に住んでた頃、何回か訪れた事ある商店街なのだが
京都府向日市の激辛商店街とは激辛で街を盛り上げようとしてる最高に”熱い“商店街なのである。
そんな旨辛なツバメオリソースで美味しい串カツを味わったあとは
店主の「ヒデボン」さんの計らいで店内のゲームもやらせて頂いた。
沢山あるソフトな中からあの懐かしのスーパーファミコン「実況パワフルプロ野球94年版」で対決する事にした。
このシリーズは世代関係なく、世の男共を熱くさせ、今でも尚発売を続けてる超人気野球ゲームなのだ!
しかもまさかの94年版!これは熱くならないわけがないであろう。
(大好きなオマリーが絶不調なのは、少し心配であるが)
見ての通り店主のヒデボンさんも店そっちのけで熱くなるくらいのツワモノゲーム機なのである。
「ヒデさん!串カツもう揚がってるんじゃないですか?」と心配したくなるくらいの熱の入りようである。
実は1年前にもこの「マルヒデ商店」を訪れたのだが、1年前と比べて外観も内観もレベルアップしてたのだが、これ5年後、10年後になると一体どんな店になってるのだろうか・・・。
アトラクションで溢れかえってる「マルヒデ商店」の将来にも期待したいところだ。
(1年前の筆者とヒデボンさん in マルヒデ商店)
美味しい串カツを堪能するもよし、お酒呑みながら大好きな音楽を聞くのもよし、みんなでゲームを楽しむのもよし、はたまた一人カウンターで呑みながら漫画読むのもよし・・・
マルヒデ商店は”男のロマン”が詰まった楽しい楽しい楽園なのだ。
これから夏にかけて、沖縄へ旅行に行かれる方は国際通りや栄町市場、公設市場で呑むのも良いですが
ここ「マルヒデ商店」でどっぷりと現実逃避する事もオススメします。
男性客は勿論の事、女性客の方も男のロマンによって熱くなってる男たちを観に行くのはいかかでしょうか?
店主のヒデボンさんとカリスマポーズで酒場de 2 Shot!!!!!!!
串カツと音楽とホビーと”男のロマン“の店「マルヒデ商店」
マルヒデ商店(まるひでしょうてん)
住所: | 沖縄県那覇市国場692 |
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TEL: | 070-6504-3276 |
営業時間: | 19時00分~1時00分 |
定休日: | 不定休 |