恵比寿「まくら とよかつ」焼き物追加注文出来ない店で追加注文する方法
酒場にはその酒場独自のルールが多々ある。
例えば
《キャッシュオン》
最後まとめての会計方式ではなく、飲み物や食べ物を注文するとそれと引き換えに都度会計をする。
《暗号のような注文》
例えば「宇ち多”」のように[タン生、素焼き、ホネ]など、この店以外では通じない言葉が飛び交っている。
《床たばこ》
店内に灰皿はなく、たばこの吸い殻は床に捨てる。
《女人禁制》
その名の通り、女性の入店は禁止。
例を挙げるとキリがない・・・
酒場の数だけルールがあると言っても過言ではない。
そんな独自の酒場ルールがあるなか
あまり聞きなれないルールがある酒場へ今回行ってみた。
「まくら とよかつ」
マスターはすでにご機嫌で顔も赤い。
恐らくお客さんと一緒に呑んでらっしゃるのであろう。
飲み物担当のママさんに「黒ホッピー(420円)」を注文すると・・・
出てきたのがこれ。
まさかの氷なしで、常温焼酎に常温ジョッキ。
ママさんから
「ホッピーは全部入れてくださいね!ちょうど一本分入りますので。」
と言われたので言う通りにしてみると
本当にちょうどすりきりでいっぱいになった。
本当は氷ありか”3冷ホッピー”が良かったのだが・・・
しかし呑んでみると、絶妙な割合で普通に美味しくいただけた。
続いていつも通りメニューを吟味して料理を注文するのだが・・・
ここからが
この酒場の独自ルールの発動である。
なんとこの酒場では
【焼き物の追加注文は出来ません!!】
との事なのだ。
改めてママさんから
「焼き物追加注文出来ませんので、一度に言ってくださいねぇ~」と言われ、メニューを伝えた。
瞬時に自分のお腹と相談するのだから、緊張しないわけがない。
「・・・それでお願いします!」
「これでいいんですね?本当にいいんですね???」
「・・・やっぱり”かしら”もくださいっ!!!」
いつもと違ってスリル満点の注文だ。
マスターによって焼かれた焼き鳥・・・
ではなく焼きとんがどんどん運ばれてきた。
左から「かしら(130円)」と「あぶら(130円)」
焼きとんでは珍しい”ネギマ”スタイルなので
一瞬焼き鳥と勘違いしそうになる。
写真を撮ってると
すかさず次は「なんこつ(130円)」が運ばれる。
注文時にタレか塩を聞かれなかったので
おまかせしたのだが
「なんこつ」まで全てタレで来た。
ここは”タレオンリー”なのだろうか?
砂糖があまり効いてない、濃い目の味付けのタレなので
ホッピーを加速させる。
好みのタレ味だっ!
「名物まくら(150円)」
そしてこちらが名物のまくら。
つくねをニラで巻かれて焼かれたモノである。
焼き過ぎでは?
と思えるくらいに黒くなったニラが特徴的である。
ニラとつくねの相性が悪いはずがなくとても美味しい。
もったいないから二口か三口で
ちまちま食べたいところだが
ニラが噛み切れずに、食べずらい。
【名物まくらあるある】
「二口で食べようとするが、うまくニラが噛み切れず、二口目はほとんどつくねだけ」
「名物まくら」は
豪快に一口で食べる事をオススメします。
それにしても美味しかったので
もう一度注文したいところであるが
なんせ追加注文禁止のルールが立ちはだかる。
次にレモンハイ(420円)を注文したのだが・・・
これがなかなかの〔殺人チューハイ〕で
焼酎の量が攻めてる。
この量だと勿論なかなか外のレモン瓶が減らないので
追加で「金宮焼酎一合グラス(360円)を注文するのだが
それでもまだ半分くらい残ってるので
全部呑み切る頃にはベロベロになるのだ。
レモンハイを呑む時はうまく調整して呑んでください。
案の定、入店30分でベロベロだ・・・
「おでん(320円)」
冬の寒い日に
小汚い酒場のカウンター席で
おでんあてに濃い目のレモンハイを呑むなんて・・・
このシチュエーションだけで百点満点だ。
おでんの味がどうのこうのなんて、どうだって良い・・・
そんなものはあとから付いてくるものだ。
こんな素敵な雰囲気に酔いしれてると
隣の先輩に話しかけられた。
「お、お兄さんはよくこの店来るの〜〜〜?」
「いや、初めてきました!」
一発でベロベロなのが分かる喋り口調で
先輩は会話を続ける。
卓上のホッピーの数をみるからに
かなり呑まれてる様子だ・・・
「お兄さん、タバコは吸うの?」
「いや、吸わないです!」
「よかったら”ワタシ”のを1本吸っていいわよ〜〜〜」
「ありがとうございます!吸わないんで、気持ちだけ受け取っておきますっ!」
この人”ホ○”だ・・・
2、3回の会話のキャッチボールで
一瞬でそっち系の方だと分かった・・・
「良かったらこのあと行きつけのBARがあるからそこ行かない?」
「・・・はぁ。。」
「楽しい事いっぱい出来るわよ」
「あ、急用思い出しました!ママさん、お会計お願いしますっ!!!」
即座に
ママさんにお会計を促し、トイレへ逃げ込み
その後そそくさと会計を済ませ
逃げるように店を出たのであった。
そそくさと店を出たのには
ホ○の先輩から逃げ出すのと
もう一つ理由があって・・・
店を出て数分後
何故かボクは再度「まくら とよかつ」の暖簾を潜ろうとしていた。
ホ○先輩がすでに帰った事を確認し
再度入店した。
「いらっしゃい〜〜あれ?さっきの・・・!?」
「あの、呑み直したくて・・・もっかいイケます?」
「どうぞ〜」
再び入店に成功したボクは
またしても濃い目のレモンハイをチョイス。
そして・・・
「まくら1つくださいっ!!!」
ドヤ顔でママに注文した。
どうしても名物まくらがもう一度食べたかったので。
そう・・・
【焼き物追加注文出来ない店で追加注文する】
たったひとつの方法とは・・・
一度店を出て
再度新規客として
入店する事だ。
多少強引かつ
グレーゾーンな方法ではあるが
この日はマスターとママさんの機嫌が良かったのか
この日2回目の
「名物まくら」を食べる事が出来たのだ。
ニラ問題があるので
2回目のまくらは一口でいただいた。
口の中いっぱいに
旨味が溢れだすので
やっぱりまくらは一口で食べる事をオススメします。
今回はうまく成功したが
この作戦は必ずしも成功するとは限りませんので
その辺はご了承ください。
まくら とよかつ(まくら とよかつ)
住所: | 東京都渋谷区恵比寿西1-3-7 |
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TEL: | 03-3461-8539 |
営業時間: | 17:00~22:00 |
定休日: | 日曜日・祝日 |