
岩見沢「池島鮮魚店」ハイコスパな鮮魚店で市場呑みしてたら、凄い展開になった・・・
「今日なまら天気良いね〜!」
飛び交う北海道弁・・・
2019年5月某日
【北海道クレイジージャーニー~第2章~】を敢行すべく
北の大地へ舞い降りた。
2016年に11泊12日のロングステイなツアーがまだ記憶に新しいと感じるが
もう3年経ってるのだから、本当に時間というのは恐ろしく過ぎるのが早い。
※その時の記事はこちらからどうぞ!
3年前と一体何が変わったか・・・
はっきりと言える事は
ほぼ何も変わってないという事だ。
5月だというのにまだ桜が咲いてる札幌市。
そう言えば3年前は桜が咲いてない季節だったな。
バスターミナルへ向かい
ガラガラのバスに乗り込み、札幌市から目的の街を目指した。
「北海道中央バス」に揺られ、札幌市から1時間ほど・・・
到着した街は「岩見沢市」だ。
初めて来た街どころか
名前も聞いた事がなかった街だ。
そんな街に何故今回来てみたかと言うと
ネットで[北海道 ディープスポット]と検索すると
ヒットしたのがここ岩見沢市だったからだ。
駅前にある「駅前横丁」がなんとも渋い。
商店街も良い意味で廃れていて、期待は膨らむばかりだ。
途中気になる看板を見つけたので
奥へ進んでみると・・・
「天ぷら家」というシンプルな店名の天ぷら屋さんがあり
更によく見るとその隣には「となりのカレー屋さん」という、これまた似たり寄ったりなカレー屋さんがあるのだ。
隣にカレー屋さんがあるにも関わらず、天丼だけでなくカレーをメニューに掲げてるあたりが
クレイジーだ。
系列店なのだろうか?
もし無関係だとしたら、一悶着あってもおかしくない状況である。
気になったので、調べてみると
やはり系列店で、なんなら店内は繋がってるとの事だった。
早速ディープな一面を披露してくれた岩見沢市に感謝だ。
頼れるものは〔酒場センサー〕と
Googleさんの[◯◯←(地名) ディープスポット]というワード検索だ。
それだけボクは「ディープスポット」というワードに
絶大なる信頼を持っている。
その他商店街には素敵なナイトシアターがあったり・・・
少し歩くと、今度はがっつりディープな呑み屋街が姿を現した。
まだ日も明るかったので、営業してる店はほとんどなかったが
夜になると楽しくなりそうな雰囲気だ。
早く夜になって欲しいなと思いながら、岩見沢の街を更に散策してると・・・
中田の棚・・・市場?
田中の鉈・・・市場?
とにかく名前が読みにくい「ナカノタナ市場」という市場を見つけたので早速ライドオンしてみた。
中では花屋さんや理容室、更には休憩所まであったりして
なんだか田舎に来たなぁ~って気分でほっこり。
更に奥に進むと肉屋さんや、青果店もあったが
やはり一際気になったのはこちらの鮮魚店だった。
鮮魚店ってテンション上がるわぁぁぁ~~~!!!
この鮮魚を目の前にすると
「これを今この場で食べたい」
と毎回思う。
「これって・・・今ここで捌いてくれますか?」
と店員さんに聞いてみると・・・
「勿論出来るよ!そこの席か外のテラスで食べるといいよ。」
と答えてくれたのだ。
「お酒も持ち込んでいいですか?」
「そこのスーパーでお酒売ってるから買ってきなよ。」
「いやっほぉぉぉおおおいっっ!!!!」
テンションぶち上げで
「A-COOP であえーる店」へやってきて
無事大好きな焼酎ハイボールを購入する事が出来た。
そして急ぎ足で市場へカムバック。
今日はどいつを捌いて貰おうか
駄菓子屋でお菓子を見る子供たち以上にウキウキで品定め。
「刺身盛り合わせ」が一人呑みにはちょうど良いサイズで残ってたので、それと・・・
「むきつぶ」を捌いてもらう事にした。
早速息子さんである若大将さんに
奥のスペースで「むきつぶ」を捌いていただいた。
「刺身盛り合わせ(500円)」
6種類盛られてて、なんと値段は驚愕の500円!!
市場ならではのハイコスパな盛り合わせだ。
「むきつぶ」に関しては
これでなんと300円と言う安さなのだから脱帽だ。
鮮魚店や市場での呑みが楽しいのは
なんと言っても鮮度の良い海鮮物がお手頃な価格でいただけるという事だ。
これまでに酒場ナビの記事で幾度か
市場呑み、鮮魚店呑みを敢行してきたが
今のところ全て大当たりだ。
・大島「味雅」酒場女子必見!新鮮な魚介類を格安で食べる方法!!
・すすきの(北海道)「二条市場」旅の最後は市場呑みで〆。
・牧志(沖縄)「鮮魚節子店」〜「第一牧志公設市場」沖縄の新鮮な魚を魚屋と市場で堪能出来る黄金コース。
「池島鮮魚店」オリジナルの醤油で海鮮物たちに舌鼓を打った。
ちなみにこのセット
刺身盛り合わせ(500円)+むきつぶ(300円)+焼酎ハイボール(100円くらい)×2
なので
ちょうど1000円くらいなのだ。
席料や調理代など一切取られないのが申し訳ない気持ちにもなる。
「1000円で幸せって買えるんやなぁ~~~」
なんて呟きながら
しみじみしてると・・・
「良いわねぇ~ここで呑むなんて~」
地元マダムが話しかけてくれた。
「幸せしかないっすよっ!!!!」
改めて思ってる事を口に出してみた。
「北海道の方じゃないようね?どこから来たの?」
「東京ですよ!」
「まぁぁあ~~遠いところからぁぁ~~お仕事で来られたの?」
「はい、銀行員をやってまして。こっちの支店の部下の指導があって、それで来たんです。」
「そんな髪の色で大丈夫なのね。ゆっくりしてくださいねぇ~~」
嘘だとネタ晴らしする暇なく、マダムは颯爽と消えていったのだった。
テーブルにあった冊子を見てみると
どうやら地元の小学校の子たちが「社会科授業」で池島鮮魚店を訪れた様子だ。
岩見沢の子はみんな良い子だなぁと感心してると
またしても別のマダムが来店。
店員さんとの会話を聞いてるとどうやら常連さんの様子だ。
こちらのマダムはどうやら激安な「タラ」を気にいったらしく購入された。
ちなみにこちらのマダムさんは
市場からすぐ近くの超人気ラーメン屋「らい久」の”看板娘“さんとの事だった。
「このタラ、一切れサイズに捌いて貰える?」
「良いよ!すぐやるね。」
そういって若大将はすぐに大きなタラを目の前で捌き始めたのだった。
これにはボクも刺し身どころではなく
観客としてこの包丁捌きを拝見させていただくことにした。
若大将「アラはどうする?このまま一緒に持ってかえる?」
マダム「いや、切り身だけでいいわ。」
若大将「このアラと肝があったら、良い出汁でるのになぁ~」
ボク「これで鍋したらヤバそうですね・・・」
マダム「お兄さん、あげるから持って帰りなよ。」
ボク「え、いいんすかっ!?ありがとうございますっ!!!」
という流れで
タラのアラと肝をゲットしたのであった。
「じゃあ兄さん用に、発泡スチロールに詰め込んどくね!」
「池島鮮魚店若大将」、そして「らい久看板娘さん」
わざわざこんなボクの為にありがとうございます!
せめて感謝の意味を込めて、この店を紹介させてくださいと誓ったのであった。
「アハハ~兄ちゃん、ネットで紹介してくれるのかい?」
そう奥から声をかけてくれた「池島会長」さん。
「うちはテレビにも出てるんだよ!ほらあの人形もテレビの人が置いていったんだよ。」
そう言って、店の歴史を丁寧に語ってくれた。
歴史を語るだけでなく、写真もバンバン撮っていいよと気遣ってくれるあたりがメディア慣れを感じる。
会長を談笑してる合間に、若大将がすぐにボク用の”手土産”を用意してくれた。
しかもこれも全てタダで良いよ、と言ってくれるあたりが本当に優しい。
さすがにこれをタダで頂くだけでは、悪いなと思ったので
他のオススメの魚を購入させてもらう事にした。
会長オススメの「サメガレイ」が刺し身でも食べれるからという事で
こちら購入させていただいたのだが・・・
「これ・・・もう500円でいいよ」
なんと500円で刺身用サメガレイをゲットしたのだ。
こんな短時間なのに、池島鮮魚店にお世話になりっぱなし・・・
この時点で今回の北海道酒場ナビ、ネタ的にも「ここが一番やろ」と確信したのであった。
最後はナイスすぎる池島親子の写真をいただいて、深々と礼をして店をあとにしたのだが・・・
「いやいや、お金払ってへんやん!!!」
とナカノタナ市場を出てから気づき、慌てて店を戻ってお金を払おうとすると
若大将が
「あ、忘れてたね。まぁ別にいいんだけど。アハハ~」と。
なんて素晴らしく緩い空間なんだ・・・。
そして「タラのアラ&肝」と「サメガレイ」という最高の手土産をゲットしたのだが
ここで最大の問題に気づく・・・
「これどこで調理するんだ・・・?」
綺麗な岩見沢の夕焼けは何も答えてくれなかった。
大きな発泡スチロールを両手で持ち歩く緑髪・・・
完全に怪しい。
しかしこの”手土産”が
この後ビッグイベントを巻き起こすとは
まだ知る由もなかった・・・
[続]
池島鮮魚店(いけじませんぎょてん)
住所: | 北海道岩見沢市4条西2丁目8 |
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TEL: | 0126-22-0385 |
営業時間: | 10:00~19:00 |
定休日: | 元旦 |