辿ってみるとこれが酒場ナビ２０１９年最初の名古屋の記事になる。

 

個人的にも約１年ぶりに名古屋へ行ってきた。

 

 

目的はただ一つ・・・

あの酒神〔バッカス〕に逢いに・・・

 

 

 

駅から少し歩くと目的の商店街が姿を現す。

 

 

良く言えば昭和風情が漂う

悪く言えば元気がない

そんな商店街。

 

 

田舎出身のボクはこんな商店街が案外好きだったりする。

 

 

 

そしてそんな商店街で一際異彩を放ってる酒場がこちら・・・

 

 

「立呑み お酒の神様」

 

 

ありそうでなかったこの店名

良く言えば１００点満点に近いユーモアな名前・・・

悪く言えばハードルが上がりすぎてしまう名前・・・

 

勿論ボクはこの店名に惹かれて、わざわざ名古屋までやってきたのだ。

 

 

ここには本物の〔バッカス〕が居るに違いない・・・

そう信じ、店へ勢いよくライドオンした。

 

 

 

まだ〔バッカス〕は降臨してないのか

店内はガラガラでボクを含め、お客さんは２人だけ。

 

 

 

若いバイトの子に聞いてみると

やはりこの日は雨でかなり人が少ないとの事。

 

 

 

退屈そうなバイトちゃんに

 

心配するな、ねぇちゃん

今日は特別ゲストを呼んでるからよ

 

と心の中で呟き、飲み物を考える。

 

 

さすが「お酒の神様」という店名だけあって

お酒の種類は多数あり、申し分ない。

 

 

 

だがしかし、オレは『キンミヤボーイ』・・・

 

 

 

そこにキンミヤがある限り

他のお酒に浮気する事は出来ないのだ。

 

 

あったっ！！！

愛しのキンミヤ焼酎！！！

 

 

迷わず、バイトちゃんにホッピーを告げた。

 

 

 

 

「黒ホッピーセット（４５０円）」

 

 

しっかり冷えたキンミヤグラスに

決して濃くはないが、７対３の黄金比。

 

 

やはりキンミヤはどこで呑んでも美味しい。

 

 

店内を観察しまくるボクにバイトちゃんが話しかけてくれた。

 

「遠くから来たんですか？」

 

「はい、東京から来まして。」

 

「ウチ、雑誌にも載ってるんですよ。ほら後ろの・・・」

 

 

振り返ってみると

某雑誌の立ち呑み、昼呑み特集で掲載されてたこの店の記事。

 

 

『名古屋下町の昼呑みは”神様”任せ』

 

記事にはこう書かれている。

 

 

なるほど

やはり予感的中で

まだ酒神（バッカス）はこの酒場に降臨してないのだろう。

 

だからお客さんも少ないのか。

 

 

 

ならば！と

早速今回呼んだ特別ゲストをバイトちゃんに紹介する事することにした。

 

 

「酒場の神様」こと〔酒場 利夫〕！！！

 

 

〔酒場 利夫〕が居る限り、この酒場では奇跡が起きるに違いないだろう。

 

 

「鳥ワサ（４５０円）」

 

 

本日のオススメ「鳥ワサ」をツマミながら

今からどんな奇跡が起きるのか期待する。

 

 

いきなり可愛い『名古屋嬢』がほろ酔いで現れたりしないだろうか・・・

 

急遽団体２０名の予約が入ったりしないだろうか・・・

 

期待は膨らむばかり・・・

 

 

『酒場の神様』が降臨したおかげで

お客さんはゾクゾクと増えるかと思えば・・・

 

そんなことは一切なく。

 

 

さきほどと何も変わらない。

 

どうやら〔酒場 利夫〕にそこまでの能力は持ち合わせてなかったようだ。

 

 

 

 

 

「串カツ３本（３００円）」

 

 

店内は相変わらず東京から来た金髪のボクと

野球中継を見て独りで実況してる中年男性の２人のみ・・・

 

何も起きそうな気がしない状況である事はたしかだ・・・

 

 

そんな事を思ってると、ついに中年男性の方まで帰っていく始末・・・

 

このままではマズい

何のために名古屋まで来たのか・・・

 

流れを変えるべく

バイトちゃんに話しかけてみる。

 

「オーナーさん、今厨房にいらっしゃる方ですか？」

 

こんな店名をつけたオーナーさんだから、話してみれば絶対におもしろいはずだ。

 

しかしバイトちゃんの口からは思いもよらない返答が・・・

 

「いえ、厨房に居るのは料理長でオーナーはさっきそこで呑んでた人ですよ。」

 

 

「えーーーーっ！！！！！」

 

 

「普段は分店のから揚げ屋に居るんですが、たまにこっち来て呑まれる事もあります。」

 

（この人オーナーさん）

 

 

せめてご挨拶だけでもしたかった・・・

 

 

さっきは中年男性って言って申し訳ございません。

 

 

そのあと手の空いた料理長さんが

店の事について色々話してくれた。

 

 

オーナーさんは色々飲食店をやって来たが、ことごとくうまくいかず・・・（笑）

最後の砦として、この「立呑み お酒の神様」をオープンさせたとの事。

 

 

まさにリアル神様任せ。

 

 

この店舗は元々オーナーのお父様がカフェをやられてて

ハチミツ販売もしてたらしく・・・

なので今でもレジ前でハチミツの物販をやってるとか。

 

 

結局時間の都合上、これでタイムアウト。

 

オーナーさんが現れたくらいで

その他はこれ言って何も起こらず、結局お会計をお願いし店を出る事になった。

 

 

勿論これで終わるわけがない。

 

次回名古屋へ来る際はリベンジを狙ってます。

 

酒場 利夫の実力がこんなもんだと認めたくありません。

 

 

 

 

ちなみに・・・

酒場 利夫が調子に乗ってTwitterアカウントを開設したみたいです。

 

酒場関連について、自分なりに”偉そうに斬ってる”との事なんで

Twitterやられてる方はフォローしてあげてください。

 

酒場　利夫Twitterアカウント→＠sakaba_toshio