鶴見「たかぎ山」マスターが元力士!ちゃんこ部屋へ道場破りに行ってきた
「鶴見に元力士さんがやられてるやべぇ焼きとん屋さんありますよ」
信頼出来るインスタのフォロワーさんから有難い情報をいただいた。
鶴見と言えば、ただでさえ名店の多い酒場激戦区である。
そんな街のやべぇ焼きとん屋さん・・・
そして元力士・・・
いざ、ドスコイっ!!!
雨の日の土曜日に
鶴見にある「たかぎ山」という”相撲部屋”へ舞い降りた。
赤提灯に書かれた「ちゃんこ」の文字が素敵だ。
この暖簾を潜ると、元力士さんが待っている
入店するなり、いきなり”張り手”を喰らったりしないだろうか。
いや、その張り手逆に望むところだ
酒場ナビの看板を背負ってる以上、一戦闘うくらいの覚悟を持って、鶴見までやってきたのだ。
久しぶりに酒場を前に緊張するボクは
酒という字を手の平に3回書いて、それを飲み込んだ
この酒場のおまじないをすれば、どんな怖いマスターでも緊張しないのさ。
準備万端でいざ店内へライドオン!!
ほほう、カウンター席のみの『四角い土俵』ときましたか。
カウンター席のみのワンオペで悪い酒場はない。
そして物凄いオーラを放ってる店主さんが
今回対戦相手の元力士「高城山」さんだ。
なんとか先制の張り手は免れたものの
粗相でもするようもんなら、すぐに土俵から”押し出し”されそうな雰囲気がプンプン漂ってやがる。
「酎ハイ(380円)」
最初ジョッキで渡された時に
「あれ?これタンサン抜けまくってへん?」
って思ったのだが、それは当然でジョッキなみなみに注がれてるのは焼酎オンリーとの事・・・
あとから出されたハイサワーのタンサンで意味が理解出来た。
これはとんでもねぇ〔殺人酎ハイ〕・・・
それでいてセットが380円って
濃い目愛好家からしたらとても嬉しい。
「すいません、焼酎濃い目でお願いします」も言わなくて良いって事だ。
サプライズな先制攻撃を喰らったが
これくらいでまだ倒れるわけにはいかない。
まずは酎ハイをロックで少し呑み、その空いたスペースにタンサンを流し込む。
このきつめの稽古でなんとなく強くなった気分だ。
お客さんがほぼ皆さんお通し感覚で注文されてた
「天然本鮪中落ち(200円)+羽立の雲丹乗せ(400円)」
ビジュアルだけで分かる、絶対に旨いヤツ
料理にしろ、力士にしろ
やはり見た目と言うのは物凄く大事だ。
マグロとウニのスペシャルコンボを口の中に放り込むと
まさにお口の中が太平洋・・・
ボクのお口の土俵で
「マグロノ海」と「ウニ大海」による熱い闘いが繰り広げられている
どちらも主張が強いので白熱した闘い・・・
どちらが勝つのか、土俵際の緊迫した闘いに”水を差す”かのごとく
酎ハイという水分が両者を胃袋へ流し込んだ。
引き分けだ。
「つくね食べます?」
「ドスコイ!!!」
こちらは稽古の身なので
”練習メニュー”は相手に身を任せるのみ。
とにかく今日は喰いまくる事を決心した。
「自家製生つくねピーマン卵黄(350円)」
門前仲町「庄助」さんから始まったと言われてるつくねと生ピーマンのスペシャルコラボ
それに卵黄を落とすなんて旨いにきまってやがる・・・
肉々しい自家製つくねが生ピーマンの良さを引き立たせる。
パーフェクトな料理が酒を加速させる。
ボクはすぐに殺人酎ハイをやっつけ
次に殺人ホッピーとお手合わせ願った。
こちらも半端なく注がれた焼酎がいかにも強敵感を放つ。
続いては焼きとんの準備が始まった様子だ。
注文されてから串打ちされるというたかぎ山の焼きとん
すでに串打ちされたのより、注文されてから串打ちをして焼いた方が美味しいという
マスターのこだわり。
細かい事であるが
1本1本にこだわりを入れてるマスターの熱意をビンビンに感じる焼きとんたちは
すぐにボクの土俵に姿を現した。
串1本
決して単品だけでは”横綱”にはなりきれない焼きとんたち・・・
しかしその小さな巨人たちは安定して美味しい。
まさに赤提灯界の「舞の海」だ。
焼きとんだけではなく焼き鳥もいただけて・・・
更にはマグロ串という珍しいメニューもあった。
全然飽きが来ないラインナップ
コース料理風にほとんどお任せで出されるが
この時ボクは高級レストランのコース料理よりも興奮してたのは間違いなかった
(高級レストランのコース料理なんてほとんど食べた事ないが)
「今日はタンがオススメだけど、炙りで食べる?」
「勿論望むところですっ!!」
炭火で豚のタンを炙りだすマスター・・・
いや、もう『親方』と呼ばせてください。
この光景を目の前で見れるなんて
素晴らしい飯テロ・・・
よだれが止まらない。
「炙りタン ユッケ風」
卵黄に絡めて一口食べると、あらビックリ!
最高級のお肉を食べてるような感覚・・・
タンを食べて、自分の舌が狂喜乱舞してるのが分かった。
美味しすぎて
さきほど頼んだ殺人ホッピーもわずか3枚の炙りタンによって消えてしまった・・・
おや?
親方が塩で何かを揉んでらっしゃるではないか。
なんだこれは・・・?
「今日”ガツ”もあるんだけど、食べる人?」
「は~い!」
お客さんが全員声を揃えて、返事をする。
すでにお腹は膨れているが
このガツを見逃すわけにはいかない。
ていうかこんな至近距離で
はじめて仕込み前の生のガツをみたけど・・・
これはすごく映える写真だなぁ~
追加で殺人ホッピー
すでにベロベロ寸前だが
味覚だけはしっかりしている。
いや、しっかりさせられてる
しっかりせざるを得ない状態だ。
煙越しの親方がなんともカッコいい・・・
お腹もいっぱいで結構呑んだし、大満足だが
まだこれで終わるわけにはいかない。
入店直後から気になってた鍋・・・
そうちゃんこ鍋だっ!!
元力士さんだからこそ作れる本格ちゃんこ。
入店直後にちゃんこがあるのを確認したので
これに照準を合わせて飲み食いしたと言っても過言ではない。
これを食べないと稽古は終われない。
実際に力士さんはちゃんこを食べるのも稽古というくらいだ。
いざ、ドスコイっ!!
「天然本鮪のアラ出汁と鶏ガラの合わせ出汁ちゃんこ(450円)」
鮪のあら出汁・・・
鮪からそんな濃い出汁って出るのか?
しかしスープを一口飲んでびっくり仰天!
旨すぎる・・・
まさに横綱と取り組んでる感覚・・・
これぞ、王者の意地というか
今まで食べたものは勿論絶品だったが「小結」、「関脇」、「大関」であって
主役はやっぱりこのちゃんこ鍋と言ったところか。
寒い冬なんかは
このちゃんこで始まって、ちゃんこで〆ても良いくらいだ。
その日ちゃんこ鍋があったなら
マストで注文すべきであろう。
そして最後は”デザート”と呼ばれる「金宮コーヒー豆乳割(450円)」を呑んでフィニッシュ!
楽しい楽しいお稽古は一瞬で終了した。
最後はそんな熱く楽しい時間を提供してくれた親方さんと土俵de2Shot!!!!
気合入れて臨んだ
「たかぎ山」への道場破り・・・
道場破りというか
もうすっかりファンになってしまったぜ。
たかぎ山(たかぎやま)
住所: | 神奈川県横浜市鶴見区豊岡町4-10 ビンゴ 1F |
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TEL: | 080-4362-0204 |
営業時間: | 17:00~23:00(L.O.22:40) |
定休日: | 日曜日 |