すすきの「めんよう亭 六条店」お通しは『生ラム肉2人前』!?!?豪快マスターが営むジンギスカン専門店!!
ボクは暖かい街「沖縄」が好きでよく遊びに行くのだが
それとは真逆の北海道も定期的に訪れてる。
過去には2週間近くもロングステイをかました経験だってある。
今回とあるイベントに誘われたので、北の大地へ行ってみた。
すすきのへ着いた頃にはもう日が暮れ、ネオンが光り始め夜が始まろうとしてた。
すぐに酒場へ入るのも、なんだか勿体ない気もしたので
まずは街を散歩。
約2年前に来た時と明らかに変わったと感じた事とは・・・
狸小路周辺に『ネオ大衆食堂』『ネオ大衆酒場』が存在してた事だ。
1軒みつけただけで、「札幌にもそろそろ『ネオ酒場ブーム』が来るのかもな」って思ってたが
歩くに連れ、どんどん出現するネオ酒場たち・・・
さすがすすきの・・・
もはや都内より可愛いネオンは多かったように思えた。
そんなネオ酒場は後ほど行きますか、と”保険”でおいといて
札幌に来たという事で、1軒目はやはりどうしてもアレが食べたくて・・・
ノーリサーチでたまたま見つけた良さげなジンギスカン専門店
「めんよう亭 六条店」
ただでさえ空いてる酒場が限られてるなか、更に「ジンギスカンの店」と「酒が呑める」という条件が重なるとなると・・・
ネット情報だけではなかなか見つける事が出来ない。
そんな中、偶然どちらの条件も満たしてて
しかもこの店構えと来たら・・・
即決定案件だ。
あとは「席が空いてるか」だけである。
緊張感ある中、店内へライドオンすると・・・
「カウンター席だったら空いてるよ」
〔酒場の神様〕、本当にいつもいつもありがとうございますっ!!
ついさっきまではカウンター席は埋まってた様子で
お座敷もグループ客で全部埋まっていた。
最初のドリンクはいつものように酎ハイをチョイスしようとしたのだが
北海道にはコレがあったのを思い出した。
北海道に来て、「サッポロクラシック」を呑まないなんて
”天下一品に行って、こってりラーメンを食べない”みたいなもんだ。
というわけで
「サッポロクラシック」チョイス。
ビール呑みながら、メニューを確認して自分なりの最強オーダーを考える。
コレがボクの酒場ルーティンで、結構この時間が好きだったりする。
良きタイミングでマスターに注文をしようとすると
「とりあえずラム4人前出すね!ウチ一人2人前からだから!追加あったらまた言ってね!」
あまりの速さの出来事に
「あ、はい・・・」としか返事出来なかったし、システムもよく分からなかった。
しかしここで店のシステムをわざわざ確認するもの、正直かなりダサい。
マスターはすぐに目の前にジンギスカンの鍋を設置してくれ・・・
助手の優しそうな兄さんが特製のタレとキムチを持ってきてくれた。
「あんまり焼き過ぎないでねぇ〜」
そう言いながらマスターはラム肉を持ってきてくれた。
「生ラム肉(4人前)」
こんなに沢山盛られたラム肉初めてみたっ!
新鮮さが一発で伝わって来る、この味付けされてない生ラム肉・・・
確かに焼き過ぎるのはご法度だ。
ボクは会話を一旦辞め、焼く作業に徹した。
ささっと焼いて、特製タレに泳がせ、勢いよく口へダイブさせる!
そしてすかさずサッポロクラシックが追いかける!
ウ、ウ、ウマッシュっ!!!
状況もあいまってだからだろう
なまら美味しい・・・
中盤からは卓上唐辛子やニンニクで味変して遊んだりで
(ボクは塩でも楽しんだ)
一人2人前ルールなんて余裕だった。
この旨いラム肉は昔は刺しで出してたんですね・・・
隠してるつもりのメニューですが、分かる人にはバレてますよマスター!
「旨いだろ?もっと喰うか?」
マスターがラム肉を煽ってくれる。
が、他にも気になるメニューがあったので
「マスター!塩ホルモンください!」と告げると
「ラムの方が美味しいのになぁ〜」
と小声で言い残し、厨房へ戻ったのだ。
捻りタオルハチマキ
白シャツ
カラーパンツ
よく見たら、トラック野郎にしか見えないマスター。
話を聞くとこの店をやるまでに色んな仕事をやってきたとの事だ。(トラック運転手も)
ジンギスカンの名店は勿論の事
マスターの存在がコレほどの有名人を店に来さすのだろう。
「塩ホルモン」
いつも食べてる豚ホルモンだが場所が北海道なら
新鮮な気持ちでホルモンと向き合える。
「酎ハイ(大)」
となると
我々はアルコールを加速させるだけだ。
ちなみにボクが入店してから、何回も電話は鳴ってたし、入店を断られる人たちがいらしゃったので
タイミング的にはバッチリの入店だった。
ひと段落を終えたマスターが呑みながら、話かけてくれた。
「ワインは呑むかい?」
「はい!呑みます!」
「コレご馳走するし、よかったら呑みなよ!」
マスターがカチ割りワインを奢ってくれたので
ありがたく〔酒ゴング〕させていただいた。
「アンタたち結構呑むでしょ?」
半分くらいになるとすぐに氷と赤ワインを入れてくれる優しいマスター。
「へぇ〜遠くから来たんだねぇ〜!」
「まぁ、こんなところでよかったらゆっくりしてってよ」
「このボトル、オレからのサービスだから全部呑んじゃっていいよ!」
気持ちよく酔っ払ってる我々にマスターもしっかり答えてくれる。
あぁ〜なんて楽しい空間なんだ・・・
赤ワインをハイペースで呑み、ヒートアップするカウンター席。
楽しいのは間違いないが、本当の事をいうと・・・
「違う店へハシゴしたい」
「せっかく札幌へ来たんださし、ここだけで終わらせたくない」
という葛藤があった。
しかしいただいた酒を残すなんて
そんな無礼な事するくらいなら酒場ナビの看板はすぐにおろすべきだ。
我々は今宵、この酒場で勝負する事にした。
写真を見てお気づきの方はいるだろうか
カウンター席に座ってるこの坊主頭の男性を・・・
そう、カリスマジュンヤ酒場ナビの記事最多出場を誇る沖縄「BAJO」のマスターナオキさんだっ!!
なぜ沖縄人のナオキさんが北海道に居るかって?
長くなるので割愛させていただきます・・・
現役バリバリ77歳のマスターは
ボクとナオキさんに負けじとどんどん赤ワインを呑む。
ほろ酔いになったマスターはこう呟いた。
「今日は兄ちゃんたちと呑めて楽しいよ」
その言葉が今宵の全てだ。
この酒場で勝負して本当に良かった。
途中注文が入ったマスターはまた自ら厨房に入り、肉を切ってた。
少しだけ見えたマスターの背中は本物の職人の背中だった。
ジンギスカンが旨いのはオマケで
一番名物は間違いなく、このマスターっ!
次はこの店に来る時は
サインが飾れるくらい有名になってからまた来ますね!!
めんよう亭 六条店(めんようてい)
住所: | 北海道札幌市中央区南六条西4 |
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TEL: | 011-521-1122 |
営業時間: | 17:00~翌4:00 |
定休日: | 月曜日 |