千歳(北海道)「串鳥 千歳駅前店」道民が愛する北海道最強焼き鳥チェーン店。
遂にこれが本当に最後の「北海道クレイジージャーニーTour」完結編。
※お時間ある方は、これまでのあらすじを是非ともご覧ください。
前回のおさらい。
いよいよ北海道に別れを告げ、新千歳空港行きの電車に乗ってる途中に
筆者(カリスマジュンヤ)のスマホに1通のメールが届く。
送り手はこれからお世話になる、航空会社(ジェットスターさん)からで
メールの内容は
「本日の便は欠航になりました」
との事であった。
パニックになりながらとりあえず新千歳に着くとこんな感じだった。
千歳でもう1泊再再延長が決まった筆者は『千歳ステーションホテル』へチェックインし
沈む気持ちを切り替え、本当に最後の北海道の夜を満喫してやろうと心に誓ったのだ。
北海道クレイジージャーニーTour、再延長を望んでもないのに決定した千歳の夜・・・
思い返せば、当初の予定では6泊7日のはずだったのだが、楽しくなってしまい10泊11日まで延長し・・・
そしてまさかの再延長が決まってしまい、11度目の北海道の夜を過ごす事になったのだ。
旅の厳しさを改めて思い知らされたのだが、再再延長が決まってしまった以上、気持ちを切り替えて楽しむのが
旅人として一番大事なことであると旅中に教わった。
とにかくホテルへチェックインをし、シャワーを浴びてもう一度リセットし、再び気合を入れなおした。
こんな自撮りを撮る余裕っぷりである。
もしも!の事も想定し、一応ベッドはセミダブルの部屋をチョイスした。
(もしかしたら、北海道の旅中で仲良くなった誰かが逢いに来てくれるかもしれないという期待と望みを込めて)
この細かな徹底ぶりが最低の夜から最高の夜へと変化を遂げるのである。
時間も遅かったので急いで、スマホを使って千歳の酒場事情を検索したのだが
これといって酔い情報が入ってこない。
まさか千歳って居酒屋自体がないんじゃないの!?って焦り始めたのだが
部屋に居ても仕方がなかったので、とりあえずホテルを飛び出す事にした。
酒場センサーをビンビンに張って、なんとか飲み屋街を探しだす事に成功したのだが・・・
時間も遅かったため、居酒屋はほとんど閉まってて
ガールズバー、キャバクラのキャッチの人たちで溢れかえってた。
でも意外と飲み屋街があった事に驚きもしたのだが。
キャッチのお兄さんに千歳の酒場事情を聞いてみると
この近くに「千歳基地(航空自衛隊の基地)」があって、お客さんのほとんどが自衛隊の人との事であった。
なのでキャバクラ、スナック、ガールズバーなどのお店が沢山あるみたいである。
「渋い酒場はないのか!?」との質問にも
キャッチの兄さんは「この時間帯ですからねぇ・・・」という反応であった。
おいおい・・・
このままでは一人でガールズバーに行くハメになってしまうではないか・・・
焦りながら、少し肌寒い千歳の飲み屋街をブラブラ探索したのであった。
「Welcome ギオン通り」
悪くない看板と通り名である。
しかし一向にこれと言った酒場が見当たらない。
もうしょうがないなと妥協して入った酒場も閉店時間だったり、満席であったりで、なかなかアルコールに辿りつく事が出来ない・・・。
仕方がなく千歳駅前まで戻る事にした。
「諦めてホテルで部屋飲みするの!?」
って思ってる読者の皆さん・・・
甘いぜ、甘いぜ。
駅前には最後の砦としてキープしてた「北海道最強焼き鳥チェーン店」があるのを
筆者は知っていたのだ!!!
道民が愛する北海道最強チェーン酒場『串鳥』さんに今宵もお世話になる事にした。
この赤提灯の安心感は日本共通である。
不安な時、気分が落ちてる時・・・何度この赤提灯に助けられた事だろうか。
生まれ変わったら、赤提灯になりたい。赤提灯になって人々を安心させたい。
そんな事を考えながら、吸い込まれるように『串鳥 千歳駅前店』へライドオンする事に成功した。
時間も遅くて、外は人っ気がなかったのに、店内はほぼ満席の人気ぶりであった。
さすが北海道最強の酒場である。
道民だけでなく、地方から来てる方たちも満場一致で『串鳥』なのであろう。
実は北海道初日に初めて訪れた北海道の酒場も『串鳥』であったのだ。
まさかこのドでかい北の大地北海道のTourで、『串鳥』で始まって『串鳥』で終わるとは思ってもいなかった。
そしてすぐさまこの見慣れたメニューで今宵のスターティングメンバーを考える。
前回の記事でも書いたのだが、欠航した航空会社ジェットスターさんが
夕飯代(3000円)+次の日の朝食代(1000円)を負担してくれるみたいなので
最高合計4000円の最後の晩餐が出来るのだ。
しかしもうこれで北海道に居る間、なんやかんやで5回目の『串鳥』さんなので
『串鳥』で4000円分使う事の厳しさを筆者は知っていた。
これまでとは違った条件の中でスターティングメンバーを考えるのに、少し頭を悩まされた。
「すいません!酎ハイなまら濃い目でお願いします!」
ファーストドリンクはブレない為にも、いつも通り酎ハイ(焼酎濃い目)を店員さんに慣れた北海道弁口調で告げた。
そしてドリンクを注文したらおしぼりの後に当たり前のように、これらが運ばれてきた。
初めて見る人からすると「スープ?大根おろし?なぜ?」となるであろう。
“串鳥初段”の筆者がわかりやすく説明しようではないか。
『串鳥』のシステムで、まず最初に1人につき必ずこの鶏スープと大根おろしのセットが出されるのだ。
注目すべきポイントは
このセット、何と無料のサービスなのである!!
しかも大根おろし、鶏スープどちらもお代わり無料なのだ!!!
どうでしょうか?
この時点でなかなか度肝抜かれた読者の方も居るとは思うが
更にこの鶏スープにはコラーゲンとヒアルロン酸が含まれてるみたいである。
筆者の見解であるが、北海道に美女が多いのは
この『串鳥』の鶏スープを飲んでるからではないであろうか。
うん、可能性としてはゼロではないはずだ。我ながら良い見解であると考える。
そんな事を考えながら、このサービスの大根おろしと鶏スープで濃い目の酎ハイを流し込みながら
注文した焼き鳥が焼き上がるのを待った。
サービス精神旺盛な『串鳥』さんであるが、この濃い目の酎ハイも嫌な顔せずに無料でどこまでも濃い目にしてくれるのである。
勿論筆者は連日の飲みで弱った自分の肝臓の事も考えずに「限界まで濃い目にしてください」とお願いしたのだが、笑顔で店員さんは引き受けてくれた。
その時の店員さんは普段の3割り増しで可愛く見えたように思えた。
今度から合コンなどで好きな女性のタイプを聞かれた時は
「酒場で濃い目をお願いしたら、笑顔でしかも無料でサービスしてくれる店員さんみたいな人」と答えようと思う。
「濃い目にしてください!」とお願いすると、断ったり、勝手に濃い目の料金をつける店は
この『串鳥』さんを見習って欲しいものである。
そして焼きあがった自慢の焼き鳥たちが次々と運ばれてきた。
さすが北海道のソウルフードのひとつだけあって、相変わらず美味しい焼き鳥で濃い目の酎ハイをがぶ飲みし
ある程度食べ飲みしてほろ酔いになってきたところで、店員さんに一旦今の会計金額を確認した。
「1800円です。」
4000円どころかまさかのまだ2000円にも到達してないのである・・・。
別に4000円使わなくても良いのだが、酒場ナビの看板を背負ってる以上一度掲げた目標は達成したいものだ。
普段ならかなり嬉しい報告なのだが、今はちょっと・・・
複雑な心境であった。
エンジンをかける為にも、追加で串と無料の大根おろし&鶏スープを頂いた。
さすが北海道だけあって、このじゃがいも串の「きたあかりバター」が激うまだった。
勿論それ以外も全部美味しい。
これらを濃い目の酎ハイで流し込むのだが、旅の疲れもあいまって酔いがいつもより早く回ってき
4杯目くらいからは店員さんに「濃い目で!」と伝えなかったのだが・・・
超優良店の『串鳥』のスタッフさんは気を効かせて、先ほどと同様に濃い目にしてくれたのであった。
英才教育にもほどがあるぜ。
100点の接客で普段ならかなり嬉しい事なのだが、やはり今はちょっと・・・
複雑な心境であった。
こんな事言うと、『串鳥』さんに失礼になるのだが
かなり苦しい・・・。
この外人さんも筆者と同様に飛行機が欠航してしまい、千歳でもう1泊し、最後の最後でもうひとつ北海道に爪痕を残そうと『串鳥』に来たのだろうか。
相当眠そうである。
彼も筆者と同様にこの『串鳥』で、夕食費3000円を消費しようとしてるのであろうか。
筆者と同様に2000円の壁で苦しんでるのであろうか。
とにかくわかるぜ、その気持ち・・・
『串鳥』で3000円分飲むのはきついよな。
「けどオレはやってやるぜ。しかもオレは朝食費も含んだ4000円で勝負しようとしてるのだ!ボロボロになっても闘うからオレに付いてきなっ!」
と言わんばかりに外人さんにウインクをキメた。
そして店員さんを呼び、追加注文をした。
焼き鳥がキツくなってきたので、北海道っぽく「かにみそ」をチョイス。
このかにみそは北海道産なのであろうか、旨さでお酒が加速し、ラストスパートをかける事が出来た。
この時点で酎ハイ7杯目。
「すいません、酎ハイお代わりください!・・・あ、濃い目じゃなくて大丈夫です。」
ラストオーダーが迫る時間帯に筆者は男らしくこう叫んだ。
意識が朦朧とする中、7杯目の酎ハイを飲み終えようとした時
ついにラストオーダーの時間がやってきた。
7杯目を気合いで飲み終え、最後に8杯目の酎ハイの注文を告げた。
もうこれで注文は出来ない。
しかしやれる事は全てやったつもりだから、例え4000円に到達してなくても悔いはない。
周りを見渡すとお客さんは筆者とあの眠そうにしてた外人さんのみであった。
外人さんはいくらまで消費できたのだろうか。
外人さんの心配をしてるところに
いよいよ筆者のもとに店員さんが伝表を持ってきた・・・。
気になるお会計は・・・
4080円でなんとか一人で4000円を超える事が出来たのだ。
誰も得しないこの目標達成に筆者はもう北海道に思い残す事はなかった。
『串鳥』を出てふらふらでホテルに戻ると、ロビーでは一人のソルジャーがソファで倒れてた。
彼もこの北の大地で、筆者と同様闘ったのであろう。
『串鳥』で3000円使い切ったのであろう。
「グッジョブ!!!」
ソルジャーにそう言い放ち、なんとか部屋までたどり着いた。
こんな写真をセルフタイマーで撮る余裕ぶりであった。
サカバー魂全開でアドレナリン爆発状態を迎えようとしてた。
北海道最後の夜・・・
最悪の状況から一転して、最高の夜に仕上げた筆者の大逆転完全勝利であった。
これで胸を張って東京へ帰れる。
ありがとう千歳!!
ありがとう串鳥!!!
次の日朝6時起床。
勿論ではあるが、痛烈な二日酔いである。
二日酔いに喝を入れるべく、がっつりとモーニングバイキングもキメてやった。
そしてホテルをチェックアウトし、新千歳空港を目指した。
「あ〜これで本当に旅が終わろうとしてるのか・・・」と思うとやはり寂しさは込み上げてきた。
無事飛行機に乗り、あっという間に成田空港へワープした。
電車に乗り自宅まで帰ろうととしたのだが、もう本当に体力ゲージは0に近くて
思考回路がストップ寸前である。
乗り換えを待つ時間でさえツライ・・・。
頑張れ!頑張るんだ!と自分に言い聞かす。
しかし旅の神様は最後の最後の最後にも
筆者に試練を与えたのだ・・・。
ふと気づくと背負ってたリュックが無いではないか!
一気に目が覚めた。
どうやら電車の中に忘れたみたいである。
駅員さんに確認してもらうと、どうやら羽田空港行きの電車に忘れてたみたいで
終点の羽田空港まで取りに行ってくださいとの事だった。
まさかの成田空港からの羽田空港へ行くハメになったのだ。
なんとか体力を振り絞って無事リュックを迎えにいく事が出来たのだが、時刻はすでに夕方になろうとしていた。
東京でこのオリジナルの「なまらシューズ」を履いてると、物凄く視線が足元に感じるのだが
もうそんな事はどうだって良かった。
羽田空港から自宅への帰り道の乗り換えの品川駅ではこんなフェアで筆者を迎え撃ってくれた。
最後の最後までありがとうございました。
これにて
「カリスマジュンヤの北海道クレイジージャーニーTour」完結です。
ちなみに東京へ帰ってきてから知ったのだが
なんと『串鳥』は東京にも荻窪と吉祥寺に2店舗あるみたいである。
北海道が恋しくなったら、飲みにいこうかなぁ。
おまけ。
北海道で買ったお土産たち。
その1.「さっぽろテレビ塔」のお土産コーナーで買ったパンチのあるTシャツ。
その2.北海道最強コンビニ「セイコーマート」で買ったのと札幌の先輩バンドの音源。
その3.これまた「さっぽろテレビ塔」のお土産コーナーで一際イカついオーラをかもちだしてた「網走刑務所」デザインの下駄とステッカー。
お決まりのサッポロクラシックとサッポロソフトも忘れずに。
串鳥 千歳駅前店(くしどり ちとせえきまえてん)
住所: | 北海道千歳市千代田町5-5-1 戸田ビル 1F |
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TEL: | 0123-40-1194 |
営業時間: | 16:30~翌0:30 |
定休日: | 無休 |