小田栄「渡田食堂」《川崎・昼呑み・陸の孤島》←この条件が揃う酒場はほぼほぼハズレ無し!!
川崎市が香ばしいという事は
もう酒場ナビでは口うるさく言ってる。
この日川崎で用事があったので、昼から川崎へやってきた。
どうせ川崎市で呑むなら特にディープと言われてる川崎区で呑みたい・・・
駅前でもやってる酒場はあったが、あえて駅から遠ざかった酒場へ向かうという・・・
普通に考えるとまぁまぁな奇行ではあるが
『陸の孤島酒場シリーズ』に力を入れてる我々からしたら当たり前の事だ。
狙ってる陸の孤島酒場は大体前情報以上の良さがある。
しかし・・・
臨時休業だったり、営業時間が変わってたりなど
そんなトラブルはよくある事だ。
わざわざ時間をかけて歩いた分だけ
目的の酒場に入れなかった時のショックはそれなりにデカい。
しかしここはディープ川崎区・・・
陸の孤島酒場はまだまだ沢山眠っているはずだ。
すぐに気持ちを切り替え、保険で寝かせてた酒場へ向かってみた。
「渡田食堂」
住宅街の中にポツンとあったコチラ。
住宅街の中にポツンとある食堂というか・・・
もはやこれは普通の一軒家だ。
看板がなかったら、絶対にわからない「渡田食堂」。
入り口は奥にあって
この通路を歩くと、人ん家に侵入してるような気持ちになってしまう。
地元民しか来ないであろう食堂だろうか。
ほぼほぼ家みたいな外観だから、店内はもっと家感が強いんじゃないだろうか・・・
久しぶりにドキドキしながらドアを開けライドオンしてみた。
座敷のコタツで子供が寝てたり、テレビに釘付けで客の存在に気づかない店員のおばあちゃんがいるかと思いきりゃ・・・
店内の雰囲気はどこにでもありそうな普通の食堂だった。
店員さんたちも初見の金髪に驚く事もなく、普通に接客してくれたので
地元民だけが通う食堂ではなさそうだと言うのはなんとなく感じとれた。
昼からでも呑めるのを店員さんに確認し
気になる梅サワーをチョイス。
「勝子さんの梅サワー」
鮮やかに染まった梅サワー
そこまで甘くもなく、好みの梅サワーだ。
大将の友人のお母様「勝子」さんありがとう。
勝子サワーを呑みながらホワイトボードに書かれた本日のオススメや
沢山のメニュー短冊をチェックしてると
「コチラにもありますからね〜」とグランドメニューも渡してくれた。
パッと見で150個くらいあるメニュー数・・・
この中から好きなものを3、4個ほど選ぶなんて難しすぎる・・・
時間は充分にあるので
ボクは全メニューを見て、慎重にオーダーを組み立てた。
しかし気になるメニューが有りすぎて、一向に店員さんを呼ぶまでの決心がつかない。
ガツ刺し、センマイ刺しに続いてある「れいのやつ」ってもしかしたら・・・
禁断のアイツがやってくるのかも。
目が悪いフリをして
女の子に「これなんて書いてあるん?」
って声に出して言わせたいメニューも見つけてしまった。
「エノ・・・ちんぽん」
昼からそんな事を想像しながら酒を呑むボクは間違いなく心身とも健康的だ。
そのほかも酒のツマミになるメニュー名をチェックしてると・・・
「牛レバ半殺し」というパンチ力あるのをスルーして
その横にあったヤツをようやく店員さんにファーストオーダーした。
「道飛館キムチ」
「これってあの焼肉屋の道飛館のキムチなんですかっ!?」
「はい、そうです」
酒場ナビでも記事になってる川崎No.1ディープスポット池上町にある唯一の焼き肉屋さんのキムチだったのだ。
やはりこの食堂は何かが起きそうな予感・・・
「刺身ちょい盛り」
早速先ほどの予感が案の定的中。
色々注文したかったので、刺身の”ちょい盛り”を頼んだはずなのに
出てきたのは・・・
シマアジ、サーモン、カツオが5切れも入った刺し盛りで
しかも1切れもしっかりデカい。
確実に一人で食べる量ではない。
しかもそれでいてどれも新鮮で美味しいのだからアルコールは加速するに決まってる。
刺し身→ホッピーの至福のループが何回転も出来て幸せだ。
「渡食手作りぎょーざ」
手作りと書かれた餃子は
全4種類でそのなかから選んだのは・・・
「4倍(ニンニク)」
このビジュアルっ!!
見事な羽根とニンニク臭が食欲を更に倍増させやがる。
胃袋にも余裕があったし
これだけメニューがあるのだからまだまだ気になるのに挑戦してみたいという気持ちから・・・
「カマ揚げ」という見慣れぬメニューに挑戦してみた。
「ブリカマ(カマ揚げ)」
ブリのカマを塩焼きではなく、片栗粉を付けられて豪快に揚げられたヤツ。
それに甘しょっぱいタレが絡められてて
思いっきりかぶりつくと外はカリ、中はジューシーでめちゃくちゃ旨い!
魚のカマって唐揚げにしても旨いんや・・・
新発見も出来て、充分に魚料理を楽しめた。
川崎区の陸の孤島の昼から呑める酒場は
ハズレがない事を再確認に出来たかな。
店を出たあと
せっかくなのでバスに揺られて、川崎No.1ディープスポットの「池上町」へ行ってみた。
はじめて池上町へ来た時よりもだいぶ町並みは落ち着いたように見えた・・・
それは本来なら喜ぶべき事なのだが
あの独特の雰囲気が最高だったので、ボクとしてはちょっぴり寂しい感じ。
さっき食べた「道飛館のキムチ」
今度は本家の焼き肉屋さんで食べてみたいな。
調べれば調べるほど気になる川崎CITY
2022年も刺激たっぷりのこの街にお世話になるでしょう。
渡田食堂(わたりだしょくどう)
住所: | 神奈川県川崎市川崎区渡田東町16-3 |
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TEL: | 044-223-6169 |
営業時間: | 11:30〜14:00 17:00〜22:00 |
定休日: | 毎週火曜日、隔週月曜日、祝日 |