川口「やきとり太郎」 ワンランク上の呑みがしたいから・・・
酒場を求め、休日にわざわざ電車に乗り
時には1時間以上かけて目的の酒場へ行くことが多々ある。
県を跨ぐ事なんて日常茶飯事
この日は東京のすぐ隣埼玉県川口市へ・・・
川口駅へ行くには新宿駅から埼京線に乗り、赤羽駅で乗り換える必要がある。
赤羽駅で乗り換え時、ホームからはすでに「呑兵衛の聖地」から酒の匂いが漂って来るが
あえてここでは下車せずに更に北を目指す。
赤羽で下車し、せんべろハシゴ酒をするのは最高だ。
しかし今日は確定された快楽より、どう転がるか分からないドキドキを味わいたい。
赤羽をスルーする勇気・・・
「オレも大人になったなぁ〜」
なんて考えてるとすぐに着いた川口駅。
前回川口市にやってきたのは
今はなき西川口伝説の町中華「東亭」以来だ。
『91歳(当時)のママさんのお尻を触ったら出世する』
という都市伝説を聞きつけ、イカ氏と伺って、実際に触らせていただいたのだが・・・
ママさん、残念ながら今のところまだ出世してません・・・
酒場ナビの記事でもYouTubeでも紹介してるので
是非そちらもチェックして欲しい(もう閉店してしまったが・・・)
「東亭」が閉店してしまって、もう1年が経ちますか・・・
目的の酒場が開店するまで少し時間はあったので、街を散歩。
ここで呑むのもアリやなぁ〜って思わせてくれる外観の串カツ屋さんがあったり・・・
250円の激安弁当屋さんがあったり・・・(ちなみに酒場ナビでは弁当屋さんの記事もあります)
この「とり丸」さんで売ってるカップラーメンは
一瞬目を疑う価格設定だった・・・
税込で116.64円・・・
117円払えば、見た事ない昔のお金でお釣りが来るのだろうか・・・
117円払って
「釣りは取っといてやぁ〜」
って言うのもアリっちゃアリだ。
さすがディープ川口CITY、幸先が良い。
そしてめちゃくちゃ良さげな町中華の正面にあるのが・・・
今回目的の酒場である
「やきとり太郎」
酒場と言うか
焼き鳥のテイクアウト専門店??
店前の小さなスペースで呑れるのだろうか・・・?
その答えは店を横から見るとなんとなく分かった。
縦長い造り・・・
この中が全て焼き台とは思えない。
きっとどこかに店内に入れる入り口があるはずだ!
店員さんにその答えを聞こうとすると・・・
「いらっしゃい〜!その紙に欲しい焼き鳥と本数書いてくださいね〜」
「あ、すんません。ここって中で呑めるんですか!?」
「隣から入って来てください〜!」
との事だった。
窓口を正面に左側を覗いてみると
そこには狭い通路があり、その奥が店内のようだ。
ドキドキしながら通路を進み
ビニール扉をめくってみると、そこは思ってたよりも広い飲食スペースがあった。
こんな分かりにくい入り口なのに、席はほぼ満席状態・・・
半分以上が一人呑みで皆さん常連さんだろう。
「ホッピー黒」
すぐに目に入ったホッピーをチョイスしたのだが
メニューを確認すると珍しいサワーもちらほら。
”焼き鳥テイクアウト店が飲食スペースを提供してるだけ”
ではなく
”酒場”としてしっかり営業されてるのが分かった。
「長芋醤油漬け」
「梅きゅう」
スピードメニューをアテに
ホッピーで喉を掃除しながら焼き鳥&焼きとんのオーダーを慎重に考える。
ボクは砂糖強めの甘ぁあい焼き鳥のタレが苦手なのと、塩味が好きなのもあって
自然と串物は塩チョイスが多くなる。
かと言って
全部塩にするのも粋じゃない・・・
そんな事を考えながらバランスよく店員さんに串をコールした。
「焼き鳥各種(塩)」
塩には辛味噌?が添えられて2度楽しめる仕様
肉厚な豚タンはとても美味しく、これが100円だなんて脱帽だ。
牛タンが高騰してる世の中になってから
豚タンにスポットライトを当てる機会が多くなり、メニューに豚タンがあればなるべく頼むようにしている。
豚タンブーム来るんじゃないでしょうか?
鶏なんこつもあったが豚なんこつをチョイス。
気持ち悪い見た目とは裏腹に旨いコイツ。
いうまでもなく、ホッピーは加速する・・・
「焼き鳥各種(タレ)」
ホッピーの中と同時にやって来た焼き鳥の”チームタレ”たち。
先ほども書いたがボクは甘い焼き鳥のタレが苦手だ・・・
さぁここはどうか・・・
「スタミナ」
気になってた「スタミナ」というメニューは
ももの間にニンニクが仕込まれたパワー系の串。
問答無用に旨い。
以前「忠弥」で「ひも(スタミナ)」というのを食べたが
それはニンニクの効いたニラダレがかかってたヤツだった。
有名な加賀屋系列の名物「スタミナ焼き」はニンニクが効きまくってるタレで焼かれたヤツだった。
どれもニンニクがアクセントになってて旨くて
結果「スタミナ」という文字が入ってるのは間違いないという事だ。
肝心のタレの味はそこまで甘くなく旨い。
醤油のエッジが効きまくってるタレが喰らえる焼き鳥屋、もつ焼き屋さん
知ってたら教えて欲しいです。
あえて赤羽をスルーしてみて良かった。
入口が分かりずらい酒場に潜入してよかった。
ワンランク上の呑み方が出来て良かった。
またこの日も〔サカバー〕として、一皮剥けたような気がする。
大人になるってこういう事なのかな・・・
やきとり太郎(やきとりたろう)
住所: | 埼玉県川口市栄町3-4-18 |
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TEL: | 非公開 |
営業時間: | 16:00~24:00 |
定休日: | 無休 |