「バック・トゥ・ザ・焼酎」 最高過ぎるぜ…令和の『ニューウェーブデコトラ屋台』大発見!!!
今年も本格的に夏がやってきた。
暑い日は冷房がガンガン効いた場所で呑みたくなるのが一般的だが
”夏男”のボクは暑い日こそ、あえて外で呑みたくなるのだ。
これまでに何度も熱き暑い場所で呑んできたわけだが・・・
今回もまた熱い屋台酒場を見つけたので、熱くご紹介させていただくとしよう。
神出鬼没な屋台酒場と聞いてたので、SNSをフォローし
こちらはいつでも突撃準備オッケーな態勢を取っていた。
移動式屋台BAR「TWILLO」の時も確かこんな感じだったなぁ。
「本日これから三軒茶屋の某所に現れます(インスタのストーリーにて)」
本日夜の予定は無しっ!!
いざ、三茶へっ!!!
世田谷線「三軒茶屋駅」のすぐ近くにいると言ってたので、行ってみると・・・
絶対にアレやろ!って遠くからでも分かるくらいに光るネオン!
そのネオンの正体は・・・
デコトラっ!?!?
いや、デコ軽バン!!!
昭和レトロな看板と装飾品が、異様に光り輝くっ!!
とにかくかっこいいっ!!!!
「バック・トゥ・ザ・焼酎」
軽バンを「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアン風に改造して
更に車上には光る看板がいくつも乗せられている・・・
店名も見た目も
あまりのカッコよさに言葉を失ってしまった・・・
これだけでカッコいいのに
更に「屋台車」というのが素晴らしすぎる。
マスターに話かけてみると、開店までもう少し準備に時間がかかるとの事だった。
まだまだこれからトランスフォームするとの事だったので
ボクはその前に三茶の気になってる立ち飲みへ行ってみた。
「おさかな 魚四季」
来てみたのは三軒茶屋栄通り商店街沿いにある『呑める魚屋』だ。
夕方までは魚屋さんとして営業されてて
夕方からは立ち飲み屋にするトランスフォームする素敵な酒場だ。
ボクの大好きな【呑める魚屋シリーズ】
これまで酒場ナビでは何軒か呑める魚屋さんを紹介してきたが
ついに三茶という身近な場所にも店が出来て嬉しい限りだ。
新鮮な海鮮をサクッと呑み喰いし、先ほどの駅前まで戻ることにした。
「バック・トゥ・ザ・焼酎」に戻ると
屋台車は完全体にトランスフォームされ、早速先客さんもいらっしゃった。
メニューは屋台っぽくシンプルにこんな感じである。
「缶ビール」
まずはキンキンに冷えた缶ビールを呑みたくて、注文すると
ジャケがこれまた昭和レトロな感じで有名な「アサヒ 生ビール (マルエフ)」がこのスタイルで出された。
「ぬるくならないように」とサーモスに入れて提供された缶ビール。
どうやらマスターはカスタム癖の強くて、几帳面な方のようだ。
「これ可愛くないですか?メルカリで買った看板を自分で改造して光るようにしたんです」
「ストリップB級小倉」と書かれて
ハートが光る、いかにもキュートな看板・・・
自作したというのが最高すぎる。
「マスター、なんかそっち系のお仕事されてるんですか!?」
「いや、YouTubeで勉強してホームセンターにあるものでほとんど作りましたよ!」
時代は完全にDIYだ・・・
職人泣かせの”YouTube DIY”
ボクも見習おう。
”酒場を沢山知ってる男”より
”DIYの出来る男”の方が
絶対にモテるに決まってる。
「この車を作るのに7年かかった」と熱弁するマスター・・・
7年って自分の子なら小学1年生にまで育っているという事だ。
それはそれは本当に我が子のように可愛いに決まってるだろう。
装着してる看板にも思い入れがあって
一番前のセンターに光ってるこの「菊代」とは
もう閉店してしまった恵比寿の人気老舗おでん屋の看板との事だ。
マスターが行きつけだったらしく、閉店の際に看板を譲ってもらえないか?と聞くと
「建設業者の方に任せてるから、その人たちに直接交渉して」と言われ
作業中の業者の方にポカリスエットを沢山差し入れし、見事譲ってもらう事に成功したというエピソードがあるらしい。
光の裏側もしっかり光るエピソードがあった。
ボクと同様に嬉しそうに写真を撮りまくってるこちらのピンクレディーさん。
椅子の蛍光ピンクに負けじと、全面にピンク推しの彼女は・・・
先ほど先客さんと紹介してたが
実はボクが「おさかな 魚四季」に向かう途中に商店街で
「見た事ある金髪っ!!!」と声をかけてくれたのだ。
たまたま酒場ナビYouTubeチャンネルでボクたちの事を見てくれてたらしく・・・
また酒場ナビが素敵な方を繋げてくれた。
嬉しさのあまり
「姉さんたち、これからどこか呑みに行くんですか?もし決まってなかったら三茶の駅前にヤバい屋台あるんでそこで呑みましょう!」
と誘い、その場は一旦サヨナラしたのだが・・・
少ない情報を頼りにボクより先にここへ来てくれてたのだ。
また今宵も酒場が人と人を繋げた。
ちなみにこのお二人さんは渋谷区神泉で北海道料理&沖縄料理という珍しいコンセプトの「琉球どさんこ しぶ猫」というお店をやってたらしく
現在は移転し別店舗でリニューアルオープンする予定との事だ。(詳細は記事の最後にて)
「バック・トゥ・ザ・焼酎」
店名と同じ名前のアルコールをチョイス。
これまたレトロで可愛いジョッキだ。
キンミヤソーダ割りに
マスターの母が作られた自家製梅シロップを入れたヤツ。
夏っぽい味でウマッシュっ!
というかウメッシュっ!!
「焼き鳥食べますか?」
そういえばさっきからお喋りというツマミばかりで
料理を頼んでなかったので、焼き鳥を焼いてもらう事にした。
マスターが串打ちまで仕込んできた焼き鳥を
路上でカセットコンロで焼き上げるこの感じ・・・
夏祭り!!
BBQ!!
完全に夏だ!!!
ボクにも焼かせて欲しいくらいだ。
タレと肉が焼ける匂いと煙が夏風に乗って
ボクの鼻と目に入りこんで来る。
匂いと煙はボクの体内に入りこんできて、こう話かけてくる。
「もうちょいやからな、待っててや」
って・・・
「焼き鳥」
ついにやってきた待望の焼き鳥・・・
醤油のエッジが効いてるタレが好みの味だ。
となると
やっぱりアルコールは加速するわけで・・・
濃いめの酒をいただいた。
記憶がバックトゥザフューチャーみたいにならないように気をつけながら
アルコールを進めた。
「まだ食べます?ちょっとサービスするんで!」
そんな優しい誘いを断る訳にはいかない。
「トマトベーコン巻き」
プチトマトを豚肉じゃなくて、ベーコンで焼いたヤツ・・・
プチトマトが可愛い「夏味」だ。
絶対にまた来る事を誓い、お会計をお願いすると
マスターは手土産に缶ビールをくれた。
粋な手土産だ。
100年後、200年後もこのミラクルな屋台車は粋な誰かに語り継がれて欲しい。
その時は
ボクは過去から「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ばりに覗きに来たいかな・・・
・「バック・トゥ・ザ・焼酎」 → Instagram
・「琉球どさんこ しぶ猫」 → Instagram
バック・トゥ・ザ・焼酎 (ばっくとぅざしょうちゅう)
住所: | 神出鬼没(東京都内) |
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営業時間: | 気分次第 |
定休日: | 気分次第 |