「ボートレース多摩川 売店」人生を賭けた博打師たちのギャンブル飯を追え!
「『酒、タバコ、女、ギャンブル』を経験しないと『大人』にはなれないの?」
先日、公園で小学低学年くらいの”おませ”な男の子がお父さんにこんな粋すぎる質問をしていた。
さすが東京の中心部で生まれ育ったであろう子は凄いな・・・
みうらじゅんさんのエッセイ『大人に質問!「大人ってどのくらい大変なんですか?」』
ばりのナイスな質問だ。
そのお父さんがなんて答えたか聞こえなかったが
ボクがお父さんの立場なら瞬時になんて答えてただろう・・・
この瞬時の解答がお父さんのレベルを問われるとするのなら
やっぱり”大人って結構大変”だ。
ちなみに・・・
ボクは20歳の頃から酒はバリバリに呑んでいる。今のところ身体に異常はない。
しかしタバコはこれまでの人生で一度も吸った事がない。
理由は「びわ湖成蹊スポーツ大学」という体育系の大学を卒業した事もあって、スポーツマンとして身体に気を遣ってたからだ。
(まぁ酒を呑んでる時点で矛盾はしてるが)
女は・・・
これからもずっと元気よく絡んでいきたいと思ってる次第です。
「ギャンブル」は・・・
思えば、ギャンブルを全くやってない人生だった。
やったとしてもスクラッチくじくらいだろうか・・・
パチンコ、競馬、競艇
大学生から一人暮らしを始めて今までずっとギャンブルが出来る環境は身近にあったのに
全く興味がなかった。
なんで?
と聞かれると
「自分の人生は刺激的で、人生そのものがギャンブルだからだ」
とかっこよく答えておこうか。
とはいえ
「ギャンブル童貞」は、それはそれでどうなん?
経験くらいはしておかないと「大人」とは言えないのでは??
「ボートレース多摩川」にやってきた。
色んなギャンブルがあるのに、なぜ「競艇」を選んだか?
それは「水の上を走ってるボートが観たかった」からだ。
理由に関しては子供っぽいが、今からオレは博打をするのだ!
初めて来る競艇場に気分はぶち上がる。
時間はたっぷりあるので、まずは「レース場」の視察に・・・
まだレース前ということで意外にものほほんとした雰囲気・・・
レースが始まると、一気に温度感は上がるのだろうか?
時間に余裕があったので舟券を買う前に、景気づけに売店コーナーへ行ってみることにした。
この一帯を「ボートレース多摩川 売店 第8売店」 と言うようだ。
持ち込んだアルコールで
「万舟券(まんしゅうけん)」を祈って酒ゴング!
そして一目散にトップスピードで「串モツコーナー」へ直進。
メニューは牛の肺臓を使った「串モツ(黒)」と豚の胃袋を使った「串モツ(白)」の2択のみ!
ほほぅ
ここは串焼きではなく、”串煮込み”ですか。
酒場ナビで紹介してる串煮込みの店と言えば・・・
月島「牛もつげんき」、思い出横丁「ささもと」、三田「鹿島屋」・・・ 等がある。
また今日もここに串煮込み酒場が更新された。
せっかくなので黒と白を1本ずつコール。
まずはそのままで一口・・・
モツにしっかり濃い味が染みこんでて、これはウマッシュっ!!
確実に酒呑みギャンブラーの胃袋を掴むであろう味付けで酒が進み
追加で「煮込汁」欲しいなと思ったくらいだ。
二口目からは卓上の「にんにく唐辛子」や「超激辛タレ」で遊ぶのもおすすめである。
勝負に勝った者はモツを”より”旨く感じ
財布事情も豊かで5、6本くらい注文されるのだろうか。
そして勝負に負けた者は少ししょっぱく感じ
財布事情も寂しく1本で終わるのだろうか・・・
ボクはなんとなく、他の方の注文本数に目が行ってしまった。
隣のうどん屋さんではおでんも売ってたので、せっかくなのでそっちでも注文する事にした。
夏でも旨いおでん・・・
冬になるとその何倍も旨くなるおでん・・・
おでんって凄いなぁ。
まだギャンブルをしてないのに
ギャンブル飯をハシゴしている・・・
まぁこれはこれで・・・全然アリだ。
持参したであろうお弁当を食べてるおじいちゃんが居たり、なんだかほっこり。
入場料100円なので、毎日来られてる先輩もおそらくいらっしゃるだろう。
家に居るより、ここでエネルギー貰う方が長生きしそうかな。
売店コーナーの3軒あるうちの2軒行ったので、どうせならコンプリートしときたいという事で・・・
夏なのでかき氷も良いが、隣のおじさんがかぶり付いてた「チキンカツ」が猛烈に旨そうだったので
それをチョイス。
注文を受けてから揚げてくれるのが嬉しい。
揚がったチキンカツをそのままソースにダイブ!
「あ、ソースは自分でかけたいかな・・・」
と一瞬思ったが
食べてみるとびっくり仰天の旨さ!
ソースと衣を感じれて、この薄さが逆に良い!!
最近では映えを狙ったぶ厚すぎるトンカツやハムカツがあるが
やっぱり衣と肉の厚さのバランスってこのくらいがベストなんじゃないかな・・・
そしてこの片手で食べれる『フェス飯感』も最高だ。
正直、もうこのまま帰っても良いくらいの満足感と満腹感・・・
しかしここからが本番なのである。
そろそろやってみるか、ギャンブルというものを・・・
とは言え
競艇童貞のボクはルールどころか、舟券の購入方法さえも知らない。
これは酒場でいうなら、ホッピーの飲み方を知らないくらいダサいことだ・・・
仕方がなく、優しそうな先輩に舟券の買い方を教えていただいた。
買い方は分かったが、誰に賭けていいか分からない・・・
これは酒場でいうなら、店員さんに「いつもの頂戴!」って言ったが全く伝わらないくらいダサい・・・
こうなったら、予想屋の誠ちゃんに聞いてみるかっ!?
結局ほろ酔いになってしまったボクはテキトーに鉛筆でマークシートを塗りつぶしたのであった・・・
『酒場ビギナーズラック』はこれまでに何度もあったが
競艇ではどうなるだろうか。
〔酒場の神様〕・・・
いや、今日は〔競艇の神様〕よ!
降臨してくれっ!!!
レースは始まり、ボクは祈った。
結果は・・・
結果は言うまでもなく、惨敗・・・
ボクの競艇デビュー戦は
売店コーナーの串モツ、おでん、チキンカツ勢が大優勝で終わった。
これで良い・・・
これで良かったのだ。
競艇は外れていいから、これからも『酒場運』だけは当たってくれよな。
しっかり酔っ払った帰り道に、あの質問を自分に問いかけてみた。
Q.「『酒、タバコ、女、ギャンブル』を経験しないと『大人』にはなれないの?」
A.「なんでもほどほどに制御出来る人が一番”大人”です」
ボートレース多摩川 売店 第8売店(ぼーとれーすたまがわ ばいてん だいはちばいてん)
住所: | 東京都府中市是政4-11 ボートレース多摩川 |
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TEL: | 042-369-1811 |
営業時間: | ~16:00 |
定休日: | 不定休(ボートレース多摩川に準ずる) |