鶴ヶ島「居酒屋すうちゃん」 総メニュー数7300越え!日本一メニューが多い酒場
少し遠出するときに心がけてる事は
その遠出先を楽しむのはもちろんのこと
家に帰る帰路まで楽しむ事だ。
つまりどういう事かというと
遠出先から直で帰るのではなく、ちょうど良いところで”寄り道”をするという事だ。
例えば地元の京都福知山へ帰った際は
京都駅経由で東京に帰るので、京都駅で下車をし、京都市内を堪能する。
大阪駅経由で大阪で呑んで帰る事もある。
先日味論の記事で秋川渓谷からの立川で打ち上げ
なんて流れも〔寄りミチャー〕からすると実にナイスだ。
あとは昔、浜金谷で遊んだあと、あえて船に乗り久里浜まで行く大がかりな寄り道も記憶に残る素晴らしい寄り道だった。
この日は所用で埼玉県の奥地「寄居」という町へ・・・
地名に”寄”という字が入ってるなんて、これは幸先が良いっ!
「居酒屋に寄りなさい」と言われてるようなもんだっ!!
用事を済ませて、さぁ帰宅・・・
せっかくここまで来たのだから
このまままっすぐに帰るのは勿体ない。
ここまで来たからこそ、行ける酒場はないだろうか・・・
ケータイの酒場メモと脳にバックアップしてるリストを活用する。
そうだ、あそこがあった!!
流れ着いたのは初めましての鶴ヶ島市。
鶴ヶ島市
このタイミングじゃないと、恐らく来る事はなかっただろう。
よくぞ、思い出す事が出来た!
「居酒屋すうちゃん」
この酒場は前からずっと気になってて、「絶対に行かねばならぬ!」と寝かせてた酒場だ。
こんな不況の中、ボクが来る今日この日まで、よくぞ耐えてくれた!!
外観からいきなり先制パンチを打ってくるすうちゃんが素晴らしい。
これは何の絵だろうか・・・
居酒屋だけではなく、「便利屋すうちゃん」という
便利屋サービスもやられてる様子。
さらに居酒屋の横では「カラオケ喫茶」も経営されてるようだ・・・
幅広く事業を展開するすうちゃんに入店前から興味津々だ。
入口にはまたしても謎キャラたちがお出迎え!
少しだけ不気味さを感じたが、それがまた酔い。
入ってすぐのカウンター席は荷物や在庫置き場になっている。
店員さんに案内され、奥へ
そして靴を脱いで更に奥へ・・・
まるで迷路のような店内の奥には
広い座敷スペースがあった。
席に座るといきなりこの店の”名物”がお出迎え。
そう、これが見たかった名物の『メニュー表』だ。
手書きのメニューがこの分厚いファイルにぎっしりと入ってるのである。
しかも2冊もだ。
「飲み物どうされます?」
と聞かれたが、飲み物メニューだけでいくらあるのだろうか・・・
もちろんこれはほんの一部抜粋しただけだ。
決めるのに時間がかかったのは言うまでもない。
ちなみに今現在全メニューを数えると7300以上あって
今なお増え続けているとの事だ・・・
1万の大台に到達するまで、なんとか経営を続けて欲しい。
『いきなり!黄金伝説。』の鬼畜企画
全メニュー食べ尽くすをここでやってほしいなぁ~
って思ったが
食べる方も作る方も命がけになるだろう・・・
アルコールを注文した事を確認したマスターが厨房からわざわざテーブル席までやってきてくれて
「酒頼んだよね!飯はどうする?とりあえず森林公園いっとくか?」
とオススメしてくれたのだが・・・
隣のテーブルの方たちがその「森林公園」を注文していて実物を見せてもらったのだが
とても完食出来るレベルじゃない。
そしてこれだけのメニュー数があるのだから
出来るだけ色んなメニューを注文したいと言うのが本音だったが
マスターにかなりオススメされたのでとりあえず注文してみた。
「他のメニューはさ、森林公園食べながら考えればいいじゃん!!」
マスター・・・
追加で注文する自信ないっす・・・
部厚すぎるファイル2冊分のメニューをじっくり見ながらリサーチするが
気になるものがありすぎて、どれを注文すればいいか分からない。
そしてやっぱり全部安い。
・・・
まぁ追加注文出来るか分からないんですけどね。
「森林公園」
ギャフーーーーンっ!!
アルコールを注文した方のみが
注文出来ると言われる「森林公園」。
これで普通サイズというのだからビックリ!!
一番デカいメガ盛りサイズのヤツ注文したら
「MAX鈴木」さんでも恐らく完食は無理だろうな・・・
「マスター!これ絶対食べきれないです!!」
「持ち帰って明日喰えばいいじゃん!」
希望すれば10円でパックが頂けて、お持ち帰り出来るので安心してください。
そもそもなぜ「森林公園」という名前なのか・・・
調べてみると埼玉県比企郡滑川町にある森林公園は東京ドーム65個分の広さがあるらしい。
埼玉県のデカスポットにちなんで、この名前を付けたのだろうか。
森林だから一応野菜の天ぷらが多かったのだろうか?
森林公園を食べながら、メニュー表をつまみに呑む
を繰り返す。
しかしこの酒場・・・
逆にないメニューが無いと言っても過言ではないだろう。
厨房はマスター1人。
仕込みはどうしてるんだろう?
あ、わかったぞ
すうちゃん・・・
もしかして、作るのがめんどくさいから
ボクにあれだけ森林公園をオススメしてきたのでは?
本当はもう作り方を忘れてしまったメニューがあるのでは???
お通し感覚で出された森林公園にはそんな意味があったのかも。
追加のドリンクを注文する為に
ふたたびあの分厚いメニュー表に向かい合うと・・・
怪しげなページにとんでしまった・・・
「赤まむしドリンク」
「すっぽんドリンク」
「プロテインミルク」・・・
もうなんでもアリの無法地帯だ。
初っ端から揚げ物攻撃を喰らったので
店員さんに健康そうな「たまねぎジュース」を注文すると
「なんですか、それ?聞いた事がないです」
と言われた。
マスターもだけど、店員さんも大変そうだ。
「たまねぎジュース」
まさかのホットスタイルっ!
しかしこのあったかいたまねぎジュースが油によって弱ってしまった胃を復活させたのであった。
森林公園だけで終わってたまるか。
ここは気合だけで乗り切るしかない。
男はどんな時でも立ち向かっていかなければならないのだ!
先日、残念ながら力尽きてしまった燃える闘魂こと「アントニオ猪木」氏・・・
追悼の意味を込めて、この日はアントニオ猪木Tシャツを着用してたのだが
こんなメニューを見つけてしまったなら、注文しないわけにはいかない。
ここで引けば完全に負け。
〔酒場ナビ酒訓〕にのっとって
正体不明のメニューを店員さんに聞かず(まぁ聞いたところで正体はマスターしか知らないと思うが)
”元気よく”注文した。
「アントニ猪木」
ドカーーーンっ!!
出てきたのは小さい揚げ餃子?
ラビオリっ!?
そんな事よりも、またしてもこの量にKO寸前・・・
しかもまた揚げ物だ。
こんなに揚げ物食べちゃうと、こっちが死んでしまう・・・
しかし予想以上にアントニオ猪木がおいしかったのが救いだった。
猪木さん、ボク必死で闘いましたよ!!
ちなみに食後のデザートに頼んだ名物のフロート系はこの有様なので
注文の際はお気をつけください・・・
最初から最後まで手を抜かないマスター、素晴らしいですっ!!
「お~い!全然減ってないじゃん!兄ちゃん、大丈夫か~!」
元気なマスターがボクの様子を伺いにやってきた。
「マスター!ほんまに全メニュー作り方覚えてます!?」
「・・・当たり前だよっ!!」
「赤まむしドリンク頼む人居るんですか!?」
「・・・居なかったら俺が飲むんだよっ!!!」
マスター
その漢気に大拍手です!!
それでは最後になりましたが、居酒屋すうちゃんのメニューの一部をどうぞご覧ください。
※これで全部ではありません。撮れてないだけでまだまだあります。
勝手に日本一メニューの多い店と書きましたが、ここよりもメニュー多いぞ!って店ありましたら
教えてください。
居酒屋すうちゃん(いざかやすうちゃん)
住所: | 埼玉県鶴ヶ島市上広谷4-3 |
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TEL: | 049-285-8272 |
営業時間: | 15時~24時 |
定休日: | 無休 |