昔っから

フリーマーケットとか骨董市の類たぐいが

大好きだ

 

探していた品を見つけた時の喜びは

至福

 

それを破格の安さで購入できれば

感無量

 

結果お宝を掘り出せなくても

それはそれでいい

 

あのゴチャゴチャした

雑多な色模様が堪らないのだ

 

大阪に住んでいたころは

南港のフリマや四天王寺さんの朝市

に足しげく通っていた

 

東京に来てからも

明治公園のフリマや

代々木公園イベント広場のフリマ

は可能な限り足を運んだ

 

思い出深いのは

球場で開催してくれるフリーマーケット

 

プロ野球も好きな僕にとって

その楽しさは倍　

倍率ドン！　

さらに倍！！

 

西武ドームのフリマも良かったが

一番痺れたのは

今は無き　

流しそうめんスタジアムこと

川崎球場のフリーマーケット

 

10・19じゅってんいちきゅうが行われた舞台がここか・・・

と感傷に浸りながら商品を漁あさったのを

今でも覚えている

 

 

 

 

京急立会川にやってきた

 

曜日は土曜日

時刻は午前中の11時

 

うん

これぐらいのタイミングが丁度いい

 

何故なら

土曜日はあの酒場が

12時にオープンするから

 

 

 

 

龍馬さんに会釈をし

ボラが大量発生した川を眺めながら

競馬場通りを進む

 

 

 

 

ん？

 

通りの向こう側に・・・

 

あんな店あったかしら・・・？

 

気になるな

 

 

 

 

あの酒場の前に

訪れたのは

大井競馬場の駐車場

 

土曜日曜は

ここで大規模のフリマをやってるからだ

 

 

 

 

感染対策なのだろう

 

以前のような

500店舗は下らない出店数では

なくなったが

雑多な色模様が堪らない

 

 

 

 

古着や野球グッズなんかを物色し

江口洋助のフィギュアを買うか買わないか悩み

買わないという結論を出して

これにて終了

 

 

 

 

となると

あの酒場を

目指す流れなのだが・・・

 

さっきの店・・・

 

前まで行ってみるか

 

 

 

 

先勝・・・

 

せんしょうって読むのか・・・？

 

馬が絡んでるのだろうか

 

匂うぞ・・・

 

らーめんぎょうざの文字が

看板に確認できるが

ただの町中華ではなさそうだ・・・

 

あの酒場の前に・・・

 

ちょいと一杯のつもりで・・・

 

 

 

 

うおっ！！

 

イカツい店内っ！！

 

 

カウンターと壁の幅が狭い・・・

 

どこかで見たような光景・・・

 

 

そうだっ！！

 

練馬の千曲食堂だっ！！

 

 

たぐいまれな

ディープ町中華だぞ

 

 

 

 

暖簾はここに居て

役割を果たせてるのだろうか・・・？

 

ただ

居心地悪くはなさそうだ

 

 

 

 

川谷拓三感のマスターが

お忙しそうにされてる

 

満席のカウンターに

奥には４人掛けのテーブルもある模様

 

このお客さん相手に

お一人で戦っらっしゃるのだろうか・・・？

 

動きに一切の無駄がない

 

 

 

 

確認はしてないが

酒を煽ってない人は

この空間にはいないだろう

 

それなりの

ツマミもあるはずだ

 

 

 

 

おっ

願ったりかなったりのラインナップ

 

お刺身があるなんて

そそるじゃないか

 

ん？

 

なぬっ？？

 

 

 

 

ウナギ

なんてあるのか・・・

 

６００円という

絶妙な値段設定

 

うざく

みたいに

キュウリとに混ざった細切りのウナギが

出てくるのかな・・・？

 

 

 

 

しっかりデカイッ！！

 

 

こいつは

ツマミ宝くじ

1等大当たりだぜ

 

 

 

 

そういや

山谷の伝説の食堂

きぬ川

のウナギもデカかったな

 

夜用のナプキン

というサカペディアは

それキッカケで使われ始めたんだよな

 

 

使ってんのは

僕だけだけど

 

 

 

 

お隣の常連ぽい先輩が

そんなのあるのか・・・

みたいな表情をなさっている

 

気分がいい

 

愉快痛快カイブツく　おっと

 

ツマミ埋蔵金

を掘り出したぜ

 

 

 

 

マスターが今まさに仕込んでいる

チャーシューが

めちゃめちゃ旨そうだ

 

ツマミで頂けないかしら

 

 

 

 

あったヤキブタッ！！

 

800円か・・・

 

量が

とてつもない気がする・・・

 

 

「すいませんマスター」

「あいよ」

「ヤキブタ　ハーフって出来ないですか？」

「いいよ」

「ありがとぅございますっ！！」

 

 

 

 

マヨネキャベセンの添えられた皿に乗って

ご登場

 

この皿は

豚台ぶたい

と呼んでいいだろう

 

チャーシュー煮豚だけに

 

 

 

 

にらんだ通り

その旨さに唸らされた

 

ふくよかでやわらかで濃厚で

 

マヨネをつけて

尚コッテリとさせてやろうか

 

ん？

 

ちょっとやんちゃしてやろう

 

 

 

 

ウナギの皿に残ったタレを纏まとわせて

ぺろりんと

 

やはり

お隣の常連ぽい先輩が

令和のツマミ怪物が現れやがった・・・

みたいな表情をなさっている

 

 

ような・・・

 

 

気がする・・・

 

 

贔屓目にみて

 

 

 

 

今日の僕の

ツマミセンサーは

冴えまくってる

 

おそらくアレも上モノに違いない

 

 

「すいません　カンパチ下さい」

 

 

 

 

うほっ！！

 

分厚いお刺身が

10切れもっ！！

 

このボリュームで500円とは

お、ねだん以上。先勝だ

 

これもハーフができるか

聞いた方が良かったかな

 

 

 

 

ワサビを刺身に乗っけるような

わずらわしい事はしない

 

醤油にジャブジャブに溶いて・・・

 

 

 

 

下品にビッシャビシャ

汚して

口中に放り込み

ゆっくり6回咀嚼して

舌に旨味がじわっと広がったところに・・・

 

 

 

 

コップ酒を流し込み

ツィーーッ！！

 

 

 

もしかしてだけど

もしかしてだけど

幸せって

こういうことなんじゃないの♪

 

そういうことだろ

 

 

 

 

マスターの作る

チャーハンかラーメンも食べたいな・・・

 

しかし

あの酒場分の

胃袋の隙間は空けておきたい

 

半チャンより小さい

⅓チャーハンとか

⅓ラーメンとか無理かな・・・

 

 

おやっ！！

 

カレーもあるのかっ！！

 

 

 

 

レトルトですか・・・

 

となると・・・

 

 

 

 

玉子スープ

にしてみた

 

麺や米は宿題にしよう

 

 

 

 

これも

350円とは思えぬ具沢山

 

まぁまぁ

満腹になっちまったな・・・

 

 

 

 

だもんで

お山の大将では串3本で終了

 

もっと

色々堪能したかったが

それもまた一興

 

 

 

 

時刻はまだ13時半

 

蒲田川崎攻めてみようか

 

一旦

酔い覚まし腹ごなしに

鶴見線に揺られにいこうか

 

なんやかんやして

鳥勝が開く時間ぐらいに

戻ってきてもいいし

 

 

 

 

 

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