僕の住処すみかは

東京葛飾区東立石

 

京成本線に乗り込み東へ行くと

あっという間にそこはもう

千葉県

 

フットワーク軽く

千葉の名酒場に通える

恵まれた環境

 

先日

勝田台の角一で呑んで

千葉の名店は全て網羅しようと

決意した僕

 

 

ちょいと奥地に

気になる酒場がある・・・

 

 

立石からだと

スグ着きまっしゃろ

 

 

 

 

成田

へやってきた

 

近いつもりが

立石から京成成田まで

1時間電車に乗りっぱなしだったので

それなりの疲労感

 

しかもゴールは

まだまだ先

 

母は強し千葉は広し

 

 

 

 

成田駅の西口に来たのは

初めてだ

 

穏やかなんだな・・・

 

東側と西側では

全く別の顔じゃないか成田って

 

 

 

 

4番のりばから

成田病院行きのバスに乗車

 

幾つになっても

バスの一番後ろの席は

不良の方々のための席

の思考が抜けず

座るのを躊躇してしまう

 

 

 

 

千葉交通のバスは

前から乗って前から降りることを

学びながら

15分揺られ・・・

 

 

 

 

成田病院で下車

 

お目当ての店の

開店時間は17時

 

現在16時50分

 

ちょうどよさげだ

 

帰りのバスを確認しておこう

 

 

 

 

17時29分は早すぎる

 

18時ちょうどはバタバタする

 

ってことは・・・

 

うわっ！

 

18時34分発が最終で

この１択やんっ！

 

 

絶対乗り遅れられないなゾ

 

 

 

 

そこからは

山道と言っていい

道路を登る

 

冗談でなく

クマ出没の可能性アリな

景色だ

 

 

 

 

長豊街道というのか・・・

 

車通りが多いな・・・

 

デッカいトラックが

歩道ギリギリを走るので

ガードレールの無いゾーンは

心臓が縮みあがるぜ

 

 

 

 

10分ぐらい歩いたか・・・

 

あの看板は・・・

 

あれだな

 

 

 

 

出たっ！

 

まるのやっ！

 

60年

この界隈で愛され続けている

もつ焼き屋さんっ！

 

 

 

 

なんという

いい眺め

 

山の自然と

建物の末枯れ具合が

堪らない

 

 

 

 

入り口も

風情ある佇まい

 

 

 

 

青地に白文字の暖簾が

いぶし銀

 

味自慢

クウゥ～～

 

 

おじゃましまんにゃわ

 

 

 

 

古びてはいるが

清潔感のある店内

 

 

 

 

あの飛行機のカレンダーは

成田空港からの

贈り物だろうか

 

 

 

 

「いらっしゃ～い」

 

 

ご夫婦であろう

お父サマとお母サマがお出迎え

 

笑顔が嬉しい

 

初めてくる店というのは

どうしても少し緊張してしまう

 

この笑顔で

一気にそれが和らいだ

 

大衆割烹すみれの

ご夫婦の安らぎに

さも似たり

 

 

 

 

メニューに近づき

にらめっこ

 

おや・・・

 

無しが

いくつかあるな

 

 

 

 

牛ハラミ　コブクロ　

煮込み　中華そば

食べたかったぜ

 

 

 

 

むぅ・・・

 

串は一人前5本ですか・・・

 

組み合わせは・・・

 

ふっ　ふっ　不可ですかっ！！

 

 

いいでしょう

 

こちとら

三度の飯よりモツが好き

 

望むところです

 

 

「カシラ塩　レバーたれ　あと　もつ生姜下さいっ！」

 

 

 

 

お初にも目にかかります

もつ生姜さん

 

ガツ刺しと

おろし味付け生姜を

和えた一品とお見受けいたす

 

 

 

 

こいつぁいいぞ！

 

生姜醤油の味が

噛むほどにガツから

にじみ出てくるかのよう

 

川口の

やまとや

のガツ刺しを思い出す

 

 

 

 

ん？

 

もつにん？

 

コレの

ニンニクバージョンなのかな・・・？

 

旨いんだろうな・・・

 

余裕があれば〆に頼もう

 

 

 

 

さあ

バッチコイ串10本

 

肉の大きさは

小ぶりかな

 

 

 

 

おふぅぅぅぅ

 

カシラやわらかぁ～

 

素材がいいのだろう

 

塩振っただけなのに

なんて

わかりやすい旨味

なんだ

 

こりゃ

5本なんてペロリだぜ

 

 

 

 

ぬおぅぅぅぅ

 

甘すぎないタレを纏った

レバーの旨いこと

 

絶妙の焼き加減で

シットリとした歯ごたえがまたいい

 

牛ハラミが

無し

で残念がっていた僕はどこへやら

 

 

 

 

ん・・・

 

よく見たらコレ

レバーの塩焼ってことか

 

値段200円高いやん・・・

 

なんでや・・・

 

もつにんと同じく

〆に追加だ

 

 

 

 

ビールの次は

ホッピーを所望

 

ほう

完成して出てくるタイプですか

 

生ホッピーかな・・・？

 

まぁ

旨けりゃどっちでもいいか

ちべたいし

 

 

 

 

それと合わせるのは

タンの塩

 

先の

カシラとレバーで

まるのやに

揺るぎない信頼感を抱いている

 

見ただけでもうヨダレが・・・

 

 

 

 

やはり焼き加減が絶妙

 

強火で表面を一気に焼くのだろう

 

口の中で

閉じ込められていた肉汁がドバっとはじけ

旨味爆発

 

5本ぐらいペロ・・・

 

む・・・

 

お腹8号目ぐらいまでは

きちゃったか

 

 

 

 

おや・・・

 

梅割ですと・・・

 

宇ち多゛の梅割りの

イメージでいいのだろうか

 

だとしたら

合わせるのは

タレ味がいいかな

 

 

「すいません　梅割とつくねタレで下さい」

 

 

 

 

おほっ！

 

成田の陸の孤島に舞い降りし

入れてくれる美人

 

昭和喫茶の

水を入れる銀ポットから

ドバドバとコップに注ぐお母サマ

 

 

 

 

仕上がったのは

まさにあの梅割り

 

当たり前やけど・・・

 

硬そうやなぁ

 

 

 

 

つくねは

色んな酒場で味わえる

アレだが

コレ旨いんで無問題

 

江戸っ子のダンゴ

と一緒のまん丸さだ

 

 

 

 

タレで泳ぎ

こんがり焼き目のついた

アツアツつくねを

バクンッ！

 

 

 

 

ハフハフした口中こうちゅうに

冷えた梅割りを

ツイッーー！

 

 

ぬ

 

 

親の小言と冷酒は後で効く

なんていうが

ロキソニンと梅割は

スグ効くっ！

 

 

ちょっとキタな・・・

 

バスの時間もあるし・・・

 

胃袋具合もあるし・・・

 

血中アルコール濃度の上昇もあるし・・・

 

もつにんとレバー塩焼は

宿題だ

 

 

 

遠さ的に

なかなか片付けられなそうな

宿題だが

 

 

 

 

常連さんが入ってこられた

 

お父サマお母サマと

楽しくお話しされている

 

常連さんのテーブルには

梨

が置かれた

 

常連の特権

食べ物サービス

 

羨ましいな・・・

 

僕も常連になれば・・・

 

ムグ・・・

 

ムググ・・・

 

もつにんよりレバー塩焼より

片付けづらいぞ

まるのやの梨

 

 

 

 

ふぅ

 

バス間に合って良かった

 

 

 

 

 

こちらの千葉の陸の孤島もどうぞ

↓

「いづみ亭VS菜苑」孤独のグルメ　レバー料理対決開催