奥深き三軒茶屋で一番古い酒場 ”ミス不死鳥”「酔鶴」
2016年に酒場ナビサイトを開設して、今年で10年目に突入だ。
(2025年7月で祝10周年なんで、なにかやりますか?どうでしょう皆さん)
我々3人で日々素晴らしい酒場を紹介してますが
酒場ナビユーザーの方もまだ眠る素晴らしい酒場を知ってらっしゃる。
ありがたいことに
ボクの店に「酒場ナビをみて、呑みに来た」って方が結構いる。
となると
お店で喋る話はほとんど酒場の話だ。
やっぱり酒場ナビを見てる皆様なだけあって、逆にお客さんがボクに素敵な酒場を教えてくれることが多い。
(それを逆酒場ナビと呼んでます)
今回はその逆酒場ナビ編を・・・
よく三軒茶屋近辺の酒場に出没するという『meikunxtv』さんからの酒場情報
「三茶の焼豚とし行ってますよね?その斜め正面にある酔鶴って行きました?」
「いや・・・ノーチェックでした」
「あそこも結構ヤバいですよ。87歳のママが一人でやってて・・・」
信頼出来る酒場人が教えてくれた酒場は出来るだけ訪問したい。
すぐに三茶へやってきた。
本当に焼豚としの斜め正面にある「酔鶴」。
いつも行く焼豚としをスルーするという不思議な感覚・・・
時刻は18時過ぎ
店内へライドオン!
「すみません、一人いけますか?」
「・・・・・」
カウンター内で仕込みをするママさん
どうやら気づかれてないようだ。
もう少し大きな声で再度話しかけてみた。
「すみません、もう店やってます??」
「ごめんねぇ〜今日は19時からやります」
「じゃあまたあとで来ますね!」
ネット情報では18時開店と記載してあったが
まぁ1時間くらいすぐに時間を潰せるだろう、なんせここは三茶。
『呑める不動産屋』こと
「(有)藤枝不動産飲食事業部(仮)」へやってきた。
相変わらず安くて楽しい立ち呑み空間・・・
あっという間に1時間が経ったので、再び「酔鶴」へ再アタック!
時刻は19時すぎ
今回はライドオン成功。
「さっきはごめんね。仕込みに時間がかかっちゃってね」
そう迎え入れてくれたのはハルヨママ。
お客さんはボク一人
店員はハルヨママワンオペ
急ぐ必要は全くない。
メニューを観察する。
ただこのメニュー表はほとんどあてにならないだろう
直感でそう思った。
「すみません、金宮のソーダ割りっていけますか?」
「はい〜ソーダ割りねぇ〜」
「お酒の濃さ、このくらいで大丈夫?」
「はい、バッチリです!」
金宮とソーダ
1:1ですか
なかなかの硬さですねぇ〜ハルヨママ。
「レモンも入れる?」
分かってらっしゃる
硬めの金宮ソーダ割りカットレモン入りが
この世で一番好きなお酒ですから。
カウンターにはさっき作ったと言われる手作り料理たちが
大皿に盛られてた。
普段こういう健康そうな和食を食べないので、素敵なラインナップが嬉しい。
その中からまずは「サバ味噌」をチョイス。
濃いめの味付けが硬め酎ハイを加速させる。
ハルヨママに一杯どうぞと告げると
「私、お酒呑まないの」
とのことだった。
「お酒呑まないから店長く続けられてるのかもねぇ」
ハルヨママはそう語る。
「きんぴら」
色合いが鮮やかだったのでチョイスしたきんぴら
レンコンがメインで食感と色合いを楽しめる。
ハルヨママ手作りはウマッシュだぜ。
「おから」もオススメよ
と言われたので、それもいただくことにした。
「ウチはねぇ、もう60年以上やって三茶で一番古いの」
「60年っ!!ハルヨママはおいくつなんですか?」
「私は87歳」
87歳でお店を女一人で回すって凄すぎることだ・・・
「近くに息子がやってるお店もあってね
美味しいから良かったら今度行ってあげてね」
うち田ですか、今度行ってみよう。
焼豚としがあって
酔鶴があって
あと酔鶴の正面(焼豚としの隣)に
「オスカー」というスナックがあって、そこもなかなかヤバいらしく
三茶のこの通りは奥が深過ぎるようだ。
三茶で呑む人はよくこう言う。
「三茶で呑み出したら、三茶から抜け出せない」
それくらい三茶の呑み屋は魅力的な店が多いと言うことだ。
ボクも本当にそうだと思うので
今年はもっと三茶に通ってみようかな。
酒場ナビはまだ10年
酔鶴は60年
まだまだボクらは未熟者
もっと酒場で酒を呑み、酒場紹介を精力的に頑張らないとな。
酔鶴(よいつる)
住所: | 東京都世田谷区三軒茶屋2-9-16 |
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TEL: | 03-3410-1498 |
営業時間: | 19:00頃〜22:00 |
定休日: | 日曜日 |