三軒茶屋「焼豚とし」とんねるずも認めた三茶の国宝酒場。
酒場ナビでは基本的には誰も記事にした事がないであろう酒場を訪れ、紹介するのがモットーである。
今回紹介するのは”きたなトラン“でも紹介されたDEEPな酒場である。
“きたなトラン”とは「とんねるず」さん含めゲストさんがきたないけど美味い店を紹介する番組で、筆者(カリスマジュンヤ)も毎回楽しみにしてるのだ。
夏の暑い昼下がりに三軒茶屋へやってきた。
「焼豚とし」
古びた看板に「焼豚」と書かれてるのが特徴的で、普通なら”やきぶた”と読んでしまいそうであるが読み方は”やきとん”である。
扉は外されてて、炭や瓶ビール、その他備品などは店外の道に出されるくらいの豪快さで、更に大事な看板でタオルを干すあたりがDEEP感増し増しである。
この日は和歌山からライブで来られてたシンガーソングライターの「南 努」さんも日の明るい時間帯からわざわざ同行してくれた。
彼は筆者と同様に生粋のレバ好きである為、吞み友を超えた「レバ友」なのである。
カウンターのみの狭い店だったが、先客は居なく2人で入店させて頂いた。
店内は全体が炭の煙で黒くなってて、壁に貼られた貼り紙も破れたりしてて強烈である。
正直潔癖な方は入店出来ないくらいのレベルであるが、以前筆者が訪れた西成の「かんむりや」に比べるとまだマシではあるかなと言ったところか・・・。
ご覧の通り、壁に貼られたメニュー表も煙の汚れと破れで全く見えない状況である。
「これやったらドリンクも串物も頼めやんやん!!」とキュートな和歌山弁で南 努さんは興奮気味で言い放った。
「そんな事は知った事かっ!」と言わんばかりの店主としさんはぶっきらぼうな接客で、先程申し上げた西成の「かんむりや」に比べて店内のDEEPさは劣るが、店主のパンチ力はどっこいどっこいである。
ちなみに「かんむりや」の店主もみさんはこんな感じである。
いつか「日本三大店主」というのを決めるのが夢だ。
メニュー表が見れないのは知ってたので、事前に前調べでリサーチしておいた脳内インプットメニュー表からまずはレモン酎ハイを2杯注文した。
串物はショーケースの中から吟味してカシラとレバを2本ずつ”醤油“で注文した。
「焼豚とし」では塩、タレ、醤油から選べてオススメは醤油との事だったので、人生初の醤油焼きでお願いした。
店内はエアコンが壊れており、それであって目の前に焼き台があるので、夏だと店内は猛烈に暑いのである。
そのおかげもあってレモン酎ハイの旨さが引き立っていたので、今後もエアコンは設置して欲しくないものだ。
店主としさんによって我々の焼きとんたちが我々の目の前で焼かれ始めたのである。
我々のように目の前で焼きとんが焼かれるのを見てるだけで酒が呑める”サカバー“な方は是非とも店主としさんが焼く焼き台の前の特等席で呑んで欲しい。
店主としさんによってぶっきらぼうに程よく焼かれたカシラ(奥)、レバ(手前)の醤油焼きである。
豚自体の質がかなり良く、店内のきたな具合とは裏腹に絶品の焼きとんで醤油が炭火によって焼けた香ばしい香りが最高であった。
醤油の焼けた匂いって何でこんなに最高なのであろうか・・・
是非とも他店でもこの醤油焼きというのを実施して欲しいものだ。
これは誰がなんと言おうとカリスマ☆3つである。(実際きたなトランでも☆3つだったみたいだ)
仕事を終えたとしさんは店前でこのように休まれるのだが、実に貫録があるではないか。
休まれてるとしさんには悪いのだが、焼きとんが想像以上に美味しくお酒も進み・・・
お代わりのレモン酎ハイと南 努さんの要望でもう一度レバを注文した。
レバ自体を純度100%で楽しみたかったので、今度は塩で頂く事にした。
そしてレバが塩で焼き上げられた。
「これならあと10本いけるな」なんて”レバトーク”をしながら一気に食べつくした。
仕事を終えたとしさんはまた店外のイスに腰をかけるのであった。
夏本番の暑い日にエアコンの効いてない狭い店内で、更に焼き台の前で呑んでるとやはり汗が大量に噴出されるわけで・・・
おしぼりがこの酒場にはない事くらい重々承知してたので、「ティッシュみたいなんありますか?」ととしさんに恐る恐る聞いてみると・・・
これまたぶっきらぼうに出されたのがこれである。
これは皆さんがトイレでお世話になるトイレットペーパーであるが・・・
「焼豚とし」にはトイレがなく、隣接してる建物のトイレを使うので、なぜトイレットペーパーをとしさんが持ってるのかは謎である。
動揺する我々の事なぞ知った事か!とこれまた外に出て、今度は大胆にも裸になりだしたのだ!
さすがのとしさんでもこの暑さでの焼き場は暑かったのであろうか・・・
そういえば我々が先ほど「焼豚とし」に来店した時も、店前で上半身裸で新聞を読みながら座ってらっしゃったのだ。
さすがにその時の状況はさすがに写真に残せなかったのだが、ネットで情報を集めてるとすぐにこんな写真が出てきた。
イメージとしてはこの写真とほぼ同じ状況であった。
店前で上半身裸のとしさんの目撃情報は夏場に幾度かあるみたいである。
そんな豪快なとしさんもこの酒場の名物で、我々を含めこのようなぶっきらぼうで豪快なとしさんのファンは沢山いらっしゃるのであろう。
更にネットで画像検索してると、としさんファンの方よって撮影された焼き台の前で上半身裸で焼きとんを焼かれてるとしさんのレアな画像も発見したのだ!
この光景を見るには一体何度この「焼豚とし」に通えばいいのだろうか・・・
気づけばもうとしさんに興味深々であった。
同行して頂いた「南 努」さんもご満悦の様子である。
美味しいレバを食べたので東京でのライブも頑張って頂きたい。
(南 努さんに興味を持たれた方はこちらを参考に情報をチェックしてください)
レモンハイを3杯頂いたところで、としさんに別れを告げ店を後にした。
そういえば会計が2人で4000円いかないくらいだったのだが、それぞれメニューの単価はいくらであったのだろうと思ったが「まぁでもそんな事はどうでもいいか」、と思わせてくれるとしさんの人柄でした。
(※決してぼったくりの酒場ではありませんので、ご安心してください)
店を出ると正面の店の階段からベロベロの3人組が降りてきた。
人の事は言えないがこんな時間からベロベロだなんてなかなかの強者であろう。
強者たちはやはりこの「焼豚とし」が気になって仕方がない感じであった。
そして何故か「焼豚とし」の店前でそのベロベロ3人組のリーダー格のキュートなおねえさんと
ちなみに筆者が来てる「LIVE BEER ASAHI 生 BEER」と胸に書かれたTシャツはどうやらアサヒビール非公認らしいです。
こちらも☆3つ!!!
焼豚とし(やきとん とし)
住所: | 東京都世田谷区三軒茶屋2-10-12 |
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営業時間: | 15:00頃~23:00頃 |