【花見飲み】屋形船に乗って、何故かおひねりを貰ってみた。北品川「三河屋」
先日酒場ナビメンバーのイカ氏が屋形船でネタをするという事で、筆者(カリスマジュンヤ)と味論氏で取材してきた。
北品川駅で降りて、徒歩10分ほどで沢山の屋形船が見える川沿いに到着した。
そもそも屋形船とは何なんだ!?
と思う読者の皆様に説明しよう。
新年会、歓送迎会、お花見、納涼、花火、暑気払い、忘年会、外国からのお客様のおもてなしなどで
江戸情緒漂う屋形船にのって、宴会と海上から眺める景色をお楽しみいただくものなのである。
今回は花見シーズンという事もあって、隅田川沿いに咲く桜を楽しみながら東京湾を楽しもうという屋形船なのだ。
午後3時頃に味論氏と今回取材でお世話になる「三河屋」へ到着した。
「三河屋」へ着くと、楽屋ではイカ氏と本日一緒に舞台に立つお笑いピン芸人チャンス大城さんが落ち着かなさそうな感じでいらっしゃった。
二人の会話はこんな感じである。
大城「やばいなぁ~船でネタやるって初めてやし。お客さんも普段とちゃう感じやから、スベりそうやなぁ~。」
イカ「おおちゃん、スベっても海の上やから逃げられへんで。」
大城「そやなぁ。海に飛び込むしかないもんなぁ。」
イカ「ぎゃっはっはっは!!!」
お二人ともさすがベテランさんだけあって、緊張してる時でも
楽屋で笑いを取ろうとしてる姿勢が凄かった。
そんなお二人さんの緊張なんて知った事かと思わせんぶりに
船をバックにかっこつけてる味論氏が居たので・・・
一応筆者も船をバックにかっこつけといた。
そんなこんなで出航の時間は近づいてき
一緒に船に乗るコンパニオンの方も準備万端であった。
午後3時半、お客さんも船に乗りはじめ、いよいよ出航である。
どことなく緊張感漂う雰囲気であったが、時間は待ってくれない。
会社の社長さんらしき方の乾杯の合図で、宴会はいよいよスタートし
楽しい楽しい東京湾の船の旅が始まった。
取材という程で、同行させて頂いたのに
ちゃっかりお酒も飲ませて頂いて、初めて体験する屋形船に興奮する筆者であった。
日もまだ明るいうちから、船に乗り、東京湾を眺めながら酒を飲む。
これ以上の贅沢があるのなら、教えて欲しいものだ。
船が走り出して、間も無くするといよいよイカ氏とチャンス大城さんの舞台の時間がやって来た。
本番直前のお二人さん。
「どうすればウケるんですか?」と東京湾に質問してるようにも見えた。
司会のお姉さんにより、イカ氏とチャンス大城さんが呼ばれた。
「どうも〜〜〜イカで〜す!」
「チャンス大城で〜す!」
「二人合わせて、森○学園で〜〜〜すっ!!!!」
これは掴み取れたであろう!
そう確信した筆者とは裏腹に、客席からは数人の笑い声しか聞こえない。
それより聞こえて来るのは船のエンジン音・・・
「ブォーーーーン」
あの時、「三河屋」屋形船のエンジン音は世界で一番悲しいメロディーに認定されたであろう。
どうやら少しばかり頭のお堅いお客様であった為、グレーなネタは禁物なのであろうか。
それでも負けじと、攻め続ける二人のベテラン芸人チーム「森○学園」であった。
それではネタの一部を動画でどうぞっ!!!
「顔面プリンノーハンドイーティング」
「え〜〜顔の上にプリン置いて、手を使わないで食べま〜す。」
これを見事に成功させるのかと思いきや、普通に失敗するチャンス大城さん。
それを見かねたイカ氏が「代われ!」と続いてチャレンジ。
これがまさかの大成功。
筆者は勿論の事、イカ氏と出会って15年以上経つ味論氏までも
まさか顔の上にプリンを置いて手を使わないで食べる芸を持ってたなんて、この日初めて知ったみたいだ。
ノリにノってきたイカ氏は、更に荒業に挑戦した。
「火喰い」
着火した綿をそのまま口にふくむという、身体を張った芸である。
綿に火をつけ・・・
それを躊躇なく一気に口の中へ・・・
「あっっっつっ!!!!」
これはさすがに習得出来てなかったみたいである。
これに感化されたチャンス大城さんは、さきほどのリベンジという事で
これまた身体を張った荒業に挑戦する。
「タバコ炎舌消し」
タバコの火を自らの舌にこすりつけ、火を消すという危険すぎる芸である。
タバコに火をつけて・・・
そのまま自分の舌に擦り付ける・・・
見事にタバコの火を鎮火させた。
続いてライターの火を吸う。
イカ「それ地味やなっ!!!!!」
身体を張った芸により、一瞬にして船の雰囲気を変えてしまったチーム「森○学園」であった。
最後は拍手喝采で船のエンジン音など聞こえてこなかった。
しっかりと「森○学園」の活躍を見届けた筆者と味論氏は一旦船上で休憩をとる事にした。
こんなカメラチャンスの景色が広がる中、休んでる場合ではないなという事で
スカイツリーバックにポージングをキメておいた。
船の上で男同士が写真を撮り合う姿は
側からみれば確実にホモのカップルであったであろう。
しかしそんな周りの視線など全く気にならないくらいの絶景であったのは間違いないはずだ。
再び宴会に舞い戻ると、すっかりと温まった「三河屋」船内は笑顔で溢れかえってた。
「森〇学園」みたいに身体を張ってないのだが、お偉いさんからビールを頂いた。
そんなお偉いさんの方々と酒場でスリーショット!!!
愉快に酒を飲んでると一人のレディが味論氏に絡みはじめた。
「あなたさっきから何も食べてないじゃない!ほらこのいちご美味しいから食べなさい!」
と言われ、「アーン」をされる味論氏。
「金髪のお兄さんもこのいちご美味しいから食べてみなさい!」
そう言われ、ちゃっかり頂く筆者。
「あなたたち可愛いわね〜。ウチの息子も見習って欲しいわ~。」
そういっておもむろにポッケから出した札を割りばしで挟みだすレディ。
「はい、どうぞ!」と言われ、我々は特に何もしてないのにおひねりを戴く事になってしまったのだ!!
ここで遠慮するのは、失礼だと思ったので
深く感謝し、おひねりを戴く事にした。
お姉様!この場を借りて改めてお礼申し上げます。
ありがとうございました!
そしてあっという間に屋形船は東京湾をクルージングし、ゴールの出発地点まで戻ってきた。
短い時間で色々あったが要約するとこんな感じである。
「初めて屋形船で東京湾をクルージングしたら、イカ氏が顔面プリンを成功させ、チャンス大城さんが舌でタバコの火を鎮火させ、綺麗なスカイツリーを堪能してて特に何もしてない筆者と味論がおひねりを戴いてしまう事になった。」
結果的におひねりを沢山戴いた様子の「森○学園」のお二人さん。
しかし船を降りると、さっきまで肩を組んでたお二人さんがなぜか揉めてる様子であった。
イカ「え?おおちゃん、最後おひねりもらってたやん!あれはどこやったん?」
大城「え?あれ?うそ・・・確かポケットに・・・」
さすが「森○学園」だけあって、お金の面では少しだらしないところがありました・・・。
三河屋(みかわや)
住所: | 東京都品川区東品川1-1-14 |
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TEL: | 03-3471-3454 |
営業時間: | 9時00分~21時30分 |
定休日: | 無休 |