【米軍さんと呑もう企画】汐入「ヒデヨシ商店」~「KRAZY CHU-HI BAR」酒場異文化コミュニケーション。
前回の続き。
是非とも前回の記事からご覧ください。
ほろ酔いでいよいよ待ちに待った「横須賀米軍基地」へやってきた。
受付では、ほとんど日本語が通じない事務の外国人さんとのやり取りで多少緊張感があった。
見事ルー大柴並に英語を駆使して、なんとかゲストパスをゲットする事が出来たのであった。
ゲートを抜け1歩足を踏み入れると、そこはもうアメリカである。
アメリカってこんな感じなんだろうなぁって思わせてくれる雰囲気であった。
ドでかいアメリカンサイズの見たことのないドリンクたち。
施設内にあるハンバーガーショップにてランチをとる事にしたのだが、周りは全て米軍さんで圧倒されっぱなしで・・・
テキトーにハンバーガーを注文し、なんとかドル札で支払いを済まセル事が出来た。
ハンバーガーセット(特大サイズのジュース飲み放題付き)。
カッコいい船をバックにアメリカンなハンバーガーを持って記念撮影。これがまた画になるのだ。
肝心のハンバーガーの味は美味しかったが、やはりジャンク感丸出しの味で、これを毎日食べてると身体に悪いだろなぁという味ではあった。
外で食べてたのだが、この写真を撮った数秒後に空から獲物を狙ってたトンビに持ってかれてしまい、これまた横須賀の洗礼を受けてしまったのであった。
何もかも上手くいくと考えると大間違いである。
高カロリーなランチを済ませた後は、しっかりとカロリーを消費する為、ジムで汗をかくことにした。
ジムのユニフォームに着替え、準備万端だ。
以前フルマラソンを走ったあとに呑んだ酒が美味過ぎて、失神しそうになった経験があるので
運動後の酒が美味いのは身をもって体験している。
なので必死になって我が身を鍛えぬいた。
全ては汗をかいたあとの一杯の為に・・・
酒の神様は筆者の努力を見てくれてるであろうか?
ジムにて汗をかいたあと、基地内を散策し・・・
充分に満喫出来たので、そそくさと「横須賀米軍基地」をあとにした。
前置きはここまでとして、やっと横須賀酒場ナビのスタートである。
我々は基地から徒歩で「汐入」までやってきた。
なぜ汐入に来たかというと、酒場ナビお問い合わせよりこんなメッセージを頂いたからである。
元横須賀市民です
週末のどぶ板通りとその近くのバーやヒデヨシ商店へ行けばイヤというほど米軍さんがいるので(多分今でもいると思う
是非とも行って一緒に飲んできて欲しいですみーこ さん
こんばんみ。
福生よりも横須賀の汐入が、米兵さんと呑めると思います。
たぶん
きっと
味論さんが横須賀釣り詣でに行っているので、ご存知だと思いますが~(酔)
汐入の山側にある核撃ちに行ってみてください~
まだ、行ったことはありませんが…
そのあとは、若松マーケットですかね~?
北朝鮮関連で、閑散としていたらごめんなさい。油井 さん
みーこさん、油井さん
わざわざご連絡ありがとうございました!!!
ここは筆者が責任もって調査させて頂くいう事で早速行ってまいりました!
汐入の老舗角打ち酒場
「ヒデヨシ商店」
朝9時から呑めるこれまた狂った酒場で
早速店前でたむろしてる米軍さんたちが出迎えてくれたのだ。
外観の佇まいもこれまた渋すぎる。
店内は大盛況で、ほとんど人が酒のアテ無しで会話をツマミに各々が酒を早い時間から呑んでるのだ。
壁にはサインとメッセージが書いてある1ドル札が貼り詰めてあったのだが、これは一体どうゆう事なのだろうか。
一袋300円の袋麺は果たして、安いのであろうか。
カップ麺は激安の100円であったが食べてる人は誰一人居なかった。
ドリンカーでキャッシュオンでお酒&ツマミを頂くシステムである。
ドリンク類は角打ちにしてはそこまで安い値段ではないが、実はこれがかなり焼酎が濃いらしく
右と左の金額が違うのは、焼酎が半合か1合かの差との事だった。
筆者は常連さん方オススメの青りんごチューハイをダブルで頂いた。
こちらも氷が入ってない横須賀ストロングスタイルであった。
青りんごのおかげでかなり呑みやすくなってる為、3杯吞んだら記憶が飛ぶから気を付けて!と常連さん方に教えて頂いたが
そんな親切な注意に、耳を傾ける事をせずに爽快に青りんごチューハイをがぶ飲みしたのであった。
しばらくするして常連さん方の皆さんと愉快に呑んでたところ、一人の外国人が我々に泥酔で絡んできたのだ。
全て英語で何を話してるかも分からないし、とにかく悪い酔い方をしてる感じであった。
そんな危険な酔い方をしてる外国人に多少戸惑いながら、相手にしてみたのだが全く話が噛み合わず・・・
常連さん方の情報によりわかった事はこの方は若き米軍さんみたいで、名前は「トーマス」というみたいであった。
泥酔したトーマスはいきなり筆者の正面にたちファイティングポーズを構えだしたではないか。
焦る筆者の事など知らずに「シュっ!シュっ!」と言って、寸止めシャドーパンチを繰り返してきたのだ。
「ノーノー!ストップ!トーマスっ!!」言ったのだが、泥酔してるせいもあってか全く聞く耳を立てずに店内で暴れ始めたのだ。
これはちょっとややこしい事に巻き込まれたなぁ~と思いながら、ここで乱闘したとしても確実に負けると判断した筆者はとにかく避ける事しか出来なかった。
ターゲットを変えたトーマスは次に筆者の友人に襲いかかったのだ。
目が完全に座っている・・・
ち、違う・・・こんなはずでは・・・
「米軍さんと呑もう企画」はこんな感じでバッドエンドで幕を閉じてしまうのか・・・
ここは一度諦めて店を出て、また出直すかと思い、店をあとにしようと思いかけたその時!!
奥から
「オーバードリンクっっ!!!!!」
と大きな叫び声が聞こえたのだ。
その力強い声の主はこの「ヒデヨシ商店」のボスの方であった。
大きな声で「オーバードリンクっ!!!!」と叫ばれたトーマスは冷静を取り戻したのだが
更にボスから「ゴーバック!!!!」と宣告され、指示通り店を出て行ったのだ。
「あのおやっさんすげぇ〜・・・」、そう関心してると、正面の先輩方が満面の笑顔でこう話しかけてくれたのだ。
「あのボスがね、怒ると米軍たちは歯向かう事が出来ないんだよ。基地の人に通報されたら、あの米軍たちは上の人に怒られるからね。さっきの米軍(トーマス)もよく来るんだけど、今日の酔い方は酷かったね。ところでお兄さんたちはここに来るの初めてなのかな?実はねボクこの店がテレビで取材された時、インタビューされたんだよ。なんでかというとね、ボクほとんど毎日ここで呑んでるんだよ。ここは本当にディープな場所だよ。やっぱり横須賀って街はね・・・・」
聞いてもない事まで、詳しくマシンガントークで我々に色々とこの「ヒデヨシ商店」について話してくれたのだが、あまりにもマシンガントークすぎてほとんど覚えてません。ごめんなさい。
話は盛り上がり(?)
なんと先輩が「もう一軒行きつけの店あるんだけど、連れてってあげようか?」と親切な誘いを受けたので、せっかくなんでついて行ってみる事にした。
ヒデヨシ商店から歩いてすぐ、これまたメッセージが書かれた1ドル札で壁が覆われたイカした立ち飲み「KRAZY CHU-HI BAR」に連れてきてもらった。
「クレイジー チューハイ バー」と読むのだが、なんとも素敵な名前である。
クレイジーチューハイ類は多数種類があって全品300円で頂けるのだ。
店内はカウンターのみの狭い店内で店員さん一人で切り盛りされてて
店員さんの表情をみる限り、本当に楽しそうに仕事してるのが滲み出ていた印象であった。
「お兄さん、ここはボクの奢りだからバンバン呑んじゃって!」と先輩は言ってくれ、またあのマシンガントークが炸裂したのだ。
先ほどは「ヒデヨシ商店」の印象が強すぎて、先輩の話が入ってこなかったが、改めてちゃんと話を聞くとこれがまたかなり勉強になる事ばかりであった。
やはり地元の先輩の話は為になるし、ちゃんと聞かないいけないなと改めて思った。
先輩オススメの「クレイジーチキン」
これが物凄く大きくて1本食べれば、お腹いっぱいになるくらいで、さすがクレイジーという名前が付いてるだけある。
先輩にご馳走になって、帰り道駅に向かう途中に先輩がこう言った。
「ちなみになんだけど、ヒデヨシ商店は夜の方が米軍さん多いよ。この時間だと米軍さんで溢れかえってるんじゃないかな。」
そう聞いてまっすぐ帰るわけにもいかず・・・
濃いチューハイが効いてきて、足元がおぼつかなかったが、「ヒデヨシ商店」へカムバックしたのだ。
「おかえりっ!」と元気よく言ってくれた店員さんにお酒とツマミを注文した。
周りを見渡すと確かに半分以上が外人さんで溢れかえってた。
注文したハイリキ缶チューハイとしば漬け。
しば漬けの汁をチューハイに流し込んで、オリジナルのバイスサワーを作ったのだが
プレーンのハイリキの方が絶対に美味くなるはずだ。
筆者と同様に隣で一人で呑んでた外人さんに話しかけてみた所、日本語も結構話せる方で一緒に飲む事になった。
名前は「チャド」との事だった。
チャドも米軍さんで夜勤開けで、36時間寝てなかったのだが、一杯呑みたかったらしくここ「ヒデヨシ商店」に来たとの事だった。
チャドに先ほど筆者を襲いかかりそうになったトーマスの話をして、写真を見せるとこう答えた。
チャド「ソイツハ、トテモ ヨワイ。」
筆者「え!?じゃあすぐ倒せます??」
チャド「カタウデ デ タオセルヨ!」
筆者「また今度襲って来たら助けてくださいね!」
そう強くお願いして、記念に酒場 de 2 Shot‼︎をした。
ちなみにチャドはこう見えて、24歳で筆者の3つ下というのもびっくりであった。
チャドとはFacebookで連絡先を交換し、またここで呑もう!と約束した。
ネットでこんな良い記事を見たので、これも紹介しておきたいと思う。
その昔、ヒデヨシ商店は日本人が集まる普通の角打ち酒場だった。そこに一人の黒人米兵が訪れた。
黒人米兵はしとどに酔っ払い、同じように酔っ払っていた日本人客とケンカになった。
もちろん店内でケンカなどされたら店は困る。
店主はケンカの仲裁に入……るかと思われたが、単にケンカを止めるだけでなく、日本人客を追い出した。
日本人の集う酒場。そんな場所でトラブルを起こしたら、しのごの言わせずに米兵のほうが追い出されて当然なのに、「どうして米軍人で黒人の俺をかばった?」と黒人は訊いた。
店主は言った。
「見てりゃわかる。このケンカはアイツ(日本人)が悪い。悪い方を追い出すに決まってるだろ」
黒人米兵はそんな店主の”当たり前”の裁きに感動し、以後「ヒデヨシ商店」をひいきにし、軍の仲間を引き連れてやって来るようになった。
そうするうちに客層が完全に入れ替わってしまった。(引用:http://news-act.com/archives/36216341.html)
「オーバードリンク!」と叫んだボスは正当な理由でトーマスを追い出したのであろう。
細かいとこまで見てくれてたんだなぁと感心。
そんなボスが店主の
“外国人で溢れかえってる異世界な角打ち酒場”「ヒデヨシ商店」
「横須賀三大立ち飲み」に認定させて頂きます。
残る一つは近々。
ヒデヨシ商店(ひでよししょうてん)
住所: | 神奈川県横須賀市汐入町2丁目45 |
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TEL: | 046-825-0550 |
営業時間: | [月~土] 9:00~22:00 [日・祝日] 9:00~20:00 日曜営業 |
定休日: | 第1・2・3日曜日 |