亀戸「立ち酔い 超人」スーパーサイヤ人になりたくて・・・。
最近筆者が気になってる街・・・
それは「亀戸」である。
亀戸と言えばやはり餃子やホルモンのイメージが強い下町である。
そのイメージに負けてしまって、下町酒場があまり表向きには出てこないが
勿論そんなわけもなくしっかりと名酒場も充実してるのだ。
実は亀戸で呑んだ事は本当に数少ないのだが、最近よくネットや口コミで次々と気になる酒場情報が入ってくる。
こんな時は思い立ったらすぐ行動が一番大事!というわけで、早速その日昼過ぎから亀戸に舞い降りた。
しかし天気はあいにくの雨。しかも二日酔いという体調の悪さもあいまって、なかなかテンションが上がらない。
知らない土地をケータイのマップだよりに、目的地に向かう感覚って案外イヤではない。
「あっ!もう一個隣の通りか!」
って間違えた事によって
「あれ?こんなとこにめっちゃ渋い立ち飲み屋さんあるやん!」
などと言ったサプライズ酒場も発掘出来る事もしばしばあるのだ。
そんな時は「次ここ行ってみよ!」と積極的に行こうと心がけてる。
なぜならせっかく酒場の神様がサプライズ酒場へ導いてくれたからだ。
少し迷いながらも今回1軒目の目的地へたどり着いた。
「立ち酔い 超人」
なぜこの「立ち酔い 超人」を選んだのかというと・・・
時の如く、“超人(スーパーサイヤ人)”になりたかったからである。
雨と二日酔いで気分も体調も最悪の中、こんな時こそスーパーサイヤ人になって、一発逆転を狙う事が大事だと思ったからだ。
「立ち酔い 超人」に入る前に違った欲望を満たしてくれそうな店が目に入ってくるが
こういった欲望を全て捨てきる事で本当のスーパーサイヤ人になれるのであろう。
ビルの入口を見る限り、決して立ち飲み屋があるとは思えないくらいピンク感匂う入口である。
立ち飲み屋なのに、2階という珍しい立地の中、階段を上がるとすぐに「立ち酔い 超人」が姿を現したのだ。
この時筆者にはこの入口が「精神と時の部屋」にしか見えなかった。
緊張感漂わせながら、吸い込まれるように入店した。
店に入ると”精神と時の部屋”は沢山の人で溢れてて
各々皆さん、早い時間から真面目に修行されてるみたいである。
そして最初の一杯目を頼もうとすると店員さんが
「本日は1周年で最初の1杯がサービスです!」と教えてくれたのだ。
この偶然もやはり酒場の神様が与えてくれたのであろう。
「お前は今日も悪天候にも関わらず、真面目に酒場巡りをしてるんだな。」
「二日酔いでしんどいのに、頑張って酒を呑もうとしてるんだな。」
「そんなお前みたいな真面目な若者がもっと増えて欲しい!さぁこの一杯はワシからのプレゼントじゃ!!」
筆者の耳にはそう聞こえたように思えた。
そしてこの貼り紙をよく見て頂きたい。
「1日1回です」
恐らく予想ではあるが・・・
この最初のドリンク1杯無料の権利を1日で何度も貰おうとしてる輩もいるのであろうか。
そういえば以前関西酒場放浪を実施してたイカ氏が
西成で朝から呑める立ち飲み屋「マルフク」でモーニングサービスを何度も貰える裏技を特殊先輩に教えてもらってたのを思い出した。
詳しくはこの記事を参照にして頂きたい。
西成だけでなく、どこの地域にもやはりストイックに酒を呑む超人な方が居るものだと関心した。
1杯目サービスの生ビールをそこまで欲してない身体に流し込んだ。
どんな栄養ドリンクやエナジードリンクよりも、元気が出る生ビールで一気にスイッチを入れる事にした。
ただでさえ普段から激安で有名な「立ち酔い 超人」でドリンク1杯サービスして頂くのは何だか申し訳ない気分になった。
そういえば「何品か頼んだ方に限り、ドリンク1杯無料」とは記載してなかったのだが・・・
もしこの生ビール1杯で店を出たらどうなるのだろうか?
「酒場で0円呑みをしてみた」
という記事のオチにする為に、この1杯で店を出てやろうかとも一瞬思ったりもしたが
さすがにそれはバチ当たりだと言うことで辞めておいた。
今からスーパーサイヤ人になる男がそんな器の小さいネタを作ってる場合ではない。
そしてまたしてもここで衝撃の事実を店員さんから聞かされたのだ。
「枝豆とキムチと韓国のりは本日10円となっております。」
これまたドリンクと同様に只でさえ料理のメニューも安いのに
そんな安くで頂いて良いのか!?とも思ったが、ここはせっかくなので3品とも頂く事にした。
まず最初に運ばれてきた“仙豆”、いや枝豆をつまんだ瞬間、筆者の中で何かが起きた。
生ビールと枝豆の組み合わせが本当に仙豆の効果のように、二日酔いから弱り切ってた筆者の身体を回復させてくれたのだ(おそらく気のせい)。
今度から二日酔いの時は生ビールとこの仙豆をセットで食べるようにしよう。(二日酔いなのに1杯吞んですぐ「調子出てきた」っていう人は信用してはいけない)
このキムチと・・・
この韓国のりも・・・
10円なのである。
キャッシュオンシステムなので店員さんが筆者にこう告げた。
「3品で30円になりますねぇ~」
何時代の呑み屋やねんっ!!!
このセットでまだ30円しか使ってないないという事実を受け入れるまで、多少時間はかかったものの
有難く頂いた。
さすがにこれだけでは本当に申し訳ないから
全くお腹が空いてなかったが、気になった「まぐろあご焼き」をチョイスした。
300円とは思えないこのボリュームと美味しさは最高にコスパが高いと言えるであろう。
興奮しっぱなしの筆者がスーパーサイヤ人になるのは時間の問題だった。
150円の酎ハイ。
ソフトドリンクと同じ値段で、もはやコンビニで缶酎ハイを買うくらいの感覚である。
そしてこの酎ハイを飲んだ途端、酔いとともに全身が燃えたぎってきたのだ・・・
「ま、まさか!」と思い慌ててトイレに駆け込み、窓ガラスに映る自分を見ると
いつも以上に頭髪が金色に輝き、エネルギーに満ち溢れてる自分が居たのだ。
スーパーサイヤ人になった筆者がこれだ。
(提供:「SNOW」様)
見事総額480円という破格でスーパーサイヤ人になった筆者は、門をあとにしたのであった。
「立ち酔い 超人(精神と時の部屋)」にて
スーパーサイヤ人なった筆者は次の酒場でいよいよ本領を発揮する事になるのだ・・・
[続]
立ち酔い 超人(たちよい ちょうじん)
住所: | 東京都江東区亀戸5-10-1 亀戸ロイヤル 2F |
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TEL: | 03-3685-0105 |
営業時間: | [月~土] 15:00~24:00(L.O.23:30) [日・祝] 15:00~23:00(L.O.22:30) |
定休日: | 年中無休 |