西大島「こん平」ベストもつ刺しグランプリ受賞!!
夏のとある日、我々酒場ナビメンバーで都営新宿線の菊川駅〜住吉駅周辺で呑んでて
最後に西大島の「こん平」と言う店に行ってみようと思い、なんとなくハシゴ酒をした。
とくに何が目的とかもなく、ただ近場にあって名前だけ知ってたと言うだけの情報で「こん平」に行ったのだが・・・
素晴らしい出逢いがあるとは、移動中のその時まだ誰も知る由もなかった。
当時の様子を振り返る。
人気店で周辺には酒場が少なかったのもあってか、満席状態で
運良くたまたま一つだけテーブルが空いてて、入れたのを今でも鮮明に覚えてる。
イカ氏と2人で元気良く”二人暖簾引き”を炸裂した。
2階席を通されたのだが、もはやここも以前訪れた押上の「まるい」と同様に”家”感が満載であった。
家感が満載の酒場を酒場ナビの『サカペディア』的に言うと・・・
「ただの家」だ。
外観や内観の一部または全てがほとんど”一般家屋”の状態となっている状態の酒場は
ほぼ100パーセントと言っていいほど名店である確率が高いのだ。
この「ただの家」に居るだけで、この時は充分に癒されたのだが、このあとに来る料理がまた度肝抜かれて美味しいとなると・・・
矛盾してるがこれはこれでやはり「ただの家」ではなかったのだ。
酎ハイを呑みながら、ハシゴ酒によってほとんどお腹の空いてない状態でメニュー表を見ながらラインナップを考える。
串焼きは勿論のこと、本日のおすすめを含め数多いメニュー数から
筆者が主導権を握って身振り手振りを使って、店員さんに注文した。
まずは王道のポテトサラダ。
何故ポテトサラダを頼んだかと言うと、この時「私立ポテトサラダ学園」の記事である課題研究に絶賛追われてた中だった為である。
(私立ポテトサラダ学園 メークイン組の記事はこちらから)
気分的にそこまで食べたくなかったポテトサラダをわざわざ頼むなんて・・・
なんて真面目な学生(サカバー)なのであろうか。
品切れがいくつかあったが、筆者によって選び抜かれた栄えある串焼きたち。
見事なビジュアルで
満腹ではあったが、食べた瞬間に「美味い!」と3人で思わず顔を合わせた。
「これ、美味いっぺやぁぁあ!!!」
酔いも回り、興奮した味論氏は久しぶりに聞く秋田弁でそう叫びながら、串2本喰いを敢行した。
よほど美味しかったのであろう。
となると、やはりお酒は進むもので・・・
1杯だけしか呑めんやろなぁ〜と思ってても、思わぬ救世主(ツマミ)によって
これまで何度も“酒別腹”を繰り返してきた。
「こん平」の2階席は室内電話で1階に電話するスタイルである。
「すみません、追加で酎ハイを3つください!あ、濃い目でお願いしま〜す!」
と店員さんに注文しかけたその時!
「バタンっ!!」
泥酔したイカ氏が酔いつぶれたのだ。
慌てて、電話越しの店員さんに
「あ、すいません!やっぱり酎ハイ2杯にしといてください!」
と伝えた。
他のお客さんが居るのにも関わらず、平気で嘘だろと言うくらい爆睡し始めるイカ氏を何度も起こそうとしたのだが、全く起きない。
イカ氏は我々と合流する前から、一人で朝から呑んでたらしく・・・
こうなってしまうのも無理はない。
せめて隣のお客さんに迷惑になってはいけまいと、気を使ったのだが
隣のお客さんは嫌な顔せずに
「兄ちゃん!せっかくこの店呑みにきたのに寝たら勿体ないぞ〜!」
と的確すぎるツッコミを入れてくれたのだ。
やはり”良い酒場には良い客が来る”
改めてそう思った。
閉店時間が近づくに連れ、他のお客さんは帰っていき
とうとう満席だった2階席は我々だけになった。
最後の最後の〆に頼んでおいた「辛口スープ(MAX激辛)」。
店員さんに「限界まで辛くしてください」とイキって頼んだ、期待のスープである。
この激辛好きな筆者を満足させてくれるのかな?とスープを一口すすってみると・・・
一気に吹き出る汗・・・
全てにおいて、ここ「こん平」は予想を大きく上回る名店であった。
イカ氏を叩き起こし、「絶対にまた来ような!」と誓い、店を後にした。
ホロ酔いで電車に乗り込み、「こん平」を改めて振り返った。
「串焼きは勿論のこと全部美味しかったけど、なかでも一番美味しかったのはやっぱりあの”もつ刺し盛り合わせ”やったなぁ〜!」
と味論氏と「こん平」のもつ刺しを称えに称えまくった。
メンバーと解散し、まだそこまで酔ってなかったので
あの「こん平」で食べたもつ刺し盛りの写真を見ながら家で呑みなおしますか!とルンルンで帰宅して、ケータイの写真フォルダを確認したのだが・・・
無いのだ。
我々を興奮させ、酒を呑ませまくったあのもつ刺し盛りの写真が無いのだ・・・
一気に酔いは覚め、冷静に写真を探すものの
恐らく手違いによって削除してしまったのであろう。
この日の夜、筆者は自分の愚かさを攻めたて、記憶が飛ぶ酒を呑んだ・・・
数週間後・・・
イカ氏と呑んでた時の会話の一部始終。
ジュンヤ「イカはん、この前『こん平』行って、食べたもつ刺し盛りあるじゃないですか〜。あれめちゃくちゃ美味くて、しかもビジュアル良かったから、絶対にインスタ映えするのに・・・家帰って写真確認したら無かったんですわ。誤って写真消してもたみたいっすわ〜。ショックでその日寝つけなかったっす・・・。」
イカ「え、”こんぺい”って?長々と何の事言うてんの?」
ジュンヤ「ほらこの前行った西大島の『こん平』の事っすよ!!もつ刺しめっちゃ美味かったじゃないスカ!!!」
イカ「コンペイ?モツサシ??ナニソレ、オイシイノ???」
ジュンヤ「いや、めちゃくちゃ喰うてましたやん!!・・・え、覚えてないんすか?」
イカ「まっっったく覚えてないわ」
写真どころか、「こん平」そのモノの記憶を無くしていたイカ氏・・・
自分の失態が可愛いくらいだった。
ジュンヤ「じゃあまた近々行きましょか。お互い忘れ物を探しに・・・」
イカ「今から行こや!まだこの時間やったら、1杯くらい呑めるんちゃうん?」
気づけば我々二人は都営新宿線に乗り、西大島駅へたどり着いたのであった。
またしても強運の我々は、満席地獄をかい潜り、華麗に入店する事が出来た。
前回と同じ2階の同じ席に案内され、相変わらずの家感にイカ氏は
「うわぁ〜こんなん親戚のおばあちゃん家で呑むと変わらんやないかい!」
と初めてくる酒場と同然のテンションで興奮気味ではあったが、実際には2回目である。
もつ刺し盛りは勿論の事、インスタ映えしそうな上タン串、上ハツ串、上レバ串のハーフセット(¥700-)とおつまみカレー(¥400-)もチョイスした。
まずはハーフセットハーフセット(¥700-)。
左から上レバ串、上ハツ串、上タン串である。
レアに焼かれた串は鮮度抜群であるのを、充分に証明してくれた。
見た目だけで「絶対にこれは美味い」と分からせてくれるあたりがさすがである。
その他も串物も勿論説明不要で美味しい。
おつまみカレー(¥400-)。
濃いめの味付けでスパイシーであり、充分カレー屋としても闘えるくらいの深みもあった。
親戚のおばあちゃん家では確実に出されないであろう本格派感が強かった。
ご飯にぶっかけて食べたい〜と誰もが思うであろうが
ここでは焼かれたパンが出されるあたりが、粋である。
パンでカレーをディップして食べた我々は無言でハイタッチした。
こちらもハーフセットと同様に、もはや説明など要らぬ立派な酒場のツマミであった。
そして遂に・・・
我々が待ちに待った「もつ刺し盛り」が目の前に姿を表したのだ・・・
引っ張りに引っ張ったもつ刺し盛りがこちらになりますっ!!
ドーーーーン!!!
逢いたかったぜ、「こん平」渾身のもつ刺し盛りよ。
今回は絶対に写真を撮り忘れませんよ!と何度も色んな角度から写真を撮りまっくった。
左からシロ刺し、コブクロ刺し、ガツ刺しである。
3種類ともどれも絶品でにんにく醤油、しょうが醤油で食べると箸が止まらなかった。
箸が止まらないという表現は、「こん平」のもつ刺し盛りを食べた人が作った言葉なんじゃないのだろうかとこの時思った。
どれが一番美味しいとかはなく、3種類が3種類ともそれぞれの良さがあって
みんながエースで4番と言ったところであろうか。
よくある「死ぬ直前に食べたいものは何ですか?」と言う質問を聞かれたら、「『こん平』のもつ刺し盛り」と答えるであろう。
「ワシが死んだら棺桶には『こん平』もつ刺しを入れといておくれ」と死ぬ前に親族に伝えるであろう。
本当に生きてたら何が起るか分からない。
真面目に酒場をハシゴしてたら、何が起るか分からない。
店内に飾ってあった『水曜どうでしょう』の言葉も素敵だ。
(※実は前回の記事から黒髪になってます)
現在カリスマジュンヤ的都内ベストもつ刺しグランプリはここ西大島の「こん平」さんが暫定トップとさせていただきます!!!
「ここのもつ刺しも良いよ!」ってのがありましたら、ドシドシご連絡ください。
こん平(こんぺい)
住所: | 東京都江東区大島2-38-9 |
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TEL: | 03-3638-7219 |
営業時間: | 17:00~23:30(L.O.23:00) |
定休日: | 日曜日 |