【アイドル呑み!?】西成「夢」釜ヶ崎のアイドルと200円ラーメンをすすってみた
以前『西成クレイジージャーニー』と題して、数日西成へ酒場修行に行ってきた。
単独で行ったので、さすがにずっと一人は寂しいな〜という事で
SNSを駆使して「どなたか西成で呑みませんか?」と募ったところ・・・
奇跡的に同世代くらいの女の子から連絡が来たのである。
「まだ西成居てはりますか?」
ゴリゴリの関西弁で「西成」という単語を文にすると
これでもかってくらい”ナニワ”感が凄い。
勿論絶賛西成酒場放浪中の筆者(カリスマジュンヤ)は
光の速さで返信し、すぐに西成で待ち合わせする事にした。
「スパワールド」近くで合流し、早速以前酒場ナビでも記事になった「橋本酒店」へライドオンした。
西成の先輩方に紛れて、カウンターに座り店内を観察。
ビッチリと陳列された〔OHS〕こと『(O)おかずの(H)入った(S)ショーケース』が
相変わらず渋くて見惚れてしまう。
初対面の女性と呑むのはやはり誰だって緊張するのは当たり前で・・・
なんとなく西成っぽい焼酎「金黒」の水割りで緊張を紛らわせる事にした。
同世代の女性を前に
勃起する喉ちんこを沈静化させる為、少し濃い目に作ってもらったのだ。
今回一緒に呑んでくれた女の子は
「さきそん(ももねさき)」と言う子でアイドルをやってるとの事だ。
服装、髪色をみての通り
かなりメルヘンチックな女の子である。
よっぽど喉が乾いてたのであろうか
見た目からは想像できない酔い呑みっぷりだ。
そんな呑みっぷりに慌てて
〔 OHS〕からビジュアルの良いヤツをチョイスしたのだが・・・
「これって料理名なんですか?」って聞くと
恐らく店員さんでも作った本人以外は答えられないであろう一品だった。
そんな〔名も無き英雄〕をツマミながら
不思議ちゃんな「さきそん」ちゃんと自己紹介を続ける。
聞くところによると、西成人の溜まり場でもある「釜ヶ崎三角公園」で
以前ライブをした事もあるらしく
自称”釜ヶ崎唯一のアイドル“だそうだ・・・。
この肩書きだけでかなりのパンチ力を放ってて
圧倒されっぱなしだ。
そんな「さきそん」ちゃんが〔OHS〕からチョイスした料理はなんと・・・
「いちご」だった。
何故いちごが〔OHS〕にあるか謎だったが
そんないちごを一発目のツマミでチョイスする「さきそん」ちゃんもなかなかの〔サカバー〕だ。
元祖サカバー人として
ここは負けるわけにはいかないので
こちらも”仕掛ける”事にした。
「女の子が酒場ナビと呑むと言う事は・・・どういう事か分かってるね?」
「え・・・あ、はい・・・何となく・・・」
「じゃあまずは、その”白濁な練乳”のかかったいちごをいやらしく“ねぶって”みようか」
「もっと!もっといやらしくっ!舌を使って!!」
「こ、こんなかんりれすか・・・?」
「ハァ・・・ハァ・・・」
〔酒場プレイ〕と言うミッションを終えた我々は早々に「橋本酒店」をあとにした。
「ジュンヤさん、次はどこにいくんですか~?」
「いちごだけでお腹すいてるやろ?ガッツり系いくで~」
釜ヶ崎のアイドルに西成の店を案内する自分に少しだけ酔いしれて、先輩風を吹かせてたのは言うまでもない。
「ついたわ!ここやで!」
「わ~~~かっこいい~~~!キュンキュンしちゃう~~~~*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)’・*:.。. .。.:*・゜゚・*」
「これ営業してんの?」「そもそも何の店?」
といった佇まいにひるむことなく
“キュンキュン“したアイドル「さきそん」ちゃんは生粋の西成人であると確信した。
「すみません~二人いけますか~?」
筆者より先に先陣を切って突入する「さきそん」ちゃん・・・
頼もしい限りだ。
「ジュンヤさん、イケるみたいですよぉ〜〜( ^_^)/~~~」
無邪気で可愛らしい限りだ。
ワクワクしながら、店内へ入店したのだが
誰かの視線を感じる・・・
猫やっ!!!
酒場で稀にみる猫が居る店・・・
ここはサカペディア風に言うと〔猫酒場〕ってヤツである。
猫に圧倒されてたが
今回この店を選んだ理由は一つで
「猫がいる」でもなく・・・
「外で飲める」でもなく・・・
「店構えがすごい」でもなく・・・
「200円でラーメンが食べれる」というものだ。
「ラーメン大国日本」
今や1000円以上のラーメンも珍しくないこのご時世に200円でラーメンが食べれるのだ。
西成の200円ラーメンという事で
カップラーメンが出てくるのでは?と不安はあったが・・・
迷わずおやっさんにラーメンを注文した。
一応酒場ナビなので
お酒でも呑んでそのラーメンを待っててたいところだったので
おやっさんにお酒があるか聞くと・・・
「酒か~確か冷蔵庫に発泡酒があったな~オレが呑む酒やけど・・・ええでぇ〜これ呑み〜〜」
「え!いいんすか!ちなみにこれなんぼですか?」
「そやなぁ~250円くらいでええで」
「え!決まってないんですか!とにかくありがとうございます!」
西成の路上にて
発泡酒で〔酒ゴング〕を鳴らした。
ちなみにこの外にある飲食スペースは店のモノである。
このフォルム・・・
最 高 す ぎ る
「さきそん」ちゃんと大阪のアンダーグラウンドな音楽事情、西成事情に花を咲かせ
待つこと10分ほど・・・
ついに200円ラーメンの登場!!!
びっくりする事に
玉子、メンマ、もやし、ネギ、そして豚肉までしっかりトッピングされている豪華さである。
これがもしインスタント袋麺だとしても
トッピングの事を考えると確実に安い。
調理手間の事を考えると
この価格でやっていけるのだろうか?と思ってしまう。
赤字覚悟の看板メニューならわかるが
この200円ラーメンのみで勝負するとなると・・・
おやっさんの1日の儲けっていくらくらいなんだろうか・・・
おやっさんの優しさを噛みしめながら麺をすすった。
こんなほっこり気分な時だって、筆者は読者の皆さんの為に仕事をサボらない。
「もう分かってると思うけど・・・さきそんちゃん、エロくすすってみよか」
「え!当たり前のように凄い注文しはりますね!!」
文句ひとつ言わずに注文に答えてくれるさきそんちゃん・・・
下積みアイドルの鏡だぜ。
我々がきゃっきゃと騒いでると
「何してんの?うわ、それうまそうやな!」
と物凄く自然に会話に入ってきた通行人の〔特殊先輩〕の方。
そのフレンドリーな感じ・・・
世界に通用すると思います。
ところでまだこの店の店名を知らなかったので
おやっさんに聞いてみた。
「ここ店の名前なんて言うんですか?」
「漢字で”夢“って言うねん」
「何で”夢”って名前にしたんですか?」
「西成はなぁ〜夢持っとる人が多いからやぁ〜」
「マスターの夢って何ですか?」
「オレの夢かぁ〜〜・・・・・無いなぁ〜」
人情の町西成
お金がなく、何もすることがない人は
200円だけ握りしめて「夢」を訪れてみてください。
心と胃袋を満たしてくれる夢のようなラーメンがそこにはあります。
■さきそん(ももねさき)/(Instagram)(Twitter)(HP)
夢(ゆめ)
住所: | 大阪府大阪市西成区萩之茶屋2丁目4 4 |
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TEL: | 不明 |
営業時間: | 不明 |
定休日: | 不明 |