西成「いさむ酒店」西成朝呑みハシゴ酒のスタートはここからで
酒場ナビメンバーは3人全員が都内在住である。
なので勿論記事に出る酒場はほとんどが都内で
たまにそれ以外の都道府県も定期的に記事にしてる現状だ。
今後は全国展開を狙ってるので、徐々に都道府県別で記事を増やしていくつもりだが・・・
ぶっちぎりで人気のシリーズがあるのだ。
それは・・・
である。
なかでも『西成』の記事はかなりの確率でアクセスが伸びるのだ。
イカ氏と味論氏は
たまに西成へ”出張“してるのだが、筆者(カリスマジュンヤ)はスケジュール的に何度か見送っていたので
今回一人で西成へ行くことにした。
金曜日の夜。
久しぶりに夜行バスに揺られて、早朝に大阪ミナミへ到着し
早速「なんば駅」から地下鉄に乗り込み、西成の最寄り駅である「動物園前駅」へやって来た。
地上に上がり『チンチン電車』の愛称で知られる「阪堺電車」の踏切を渡ると・・・
そこはもう待ちに待った『西成クレイジーシティ』なのである。
時間も朝7時前と早かったので、久しぶりに西成を散策する事にした。
あいりんセンターの横はこのように朝から皆さん活発に活動されてるのである。
金髪の若者が派手な格好をして、ケータイ片手にこの街を歩くものなら
「ワレ!何しにきたんじゃぁあ!!!」
「写真撮るな、コラぁ!!!」
「タバコ1本くれぇ~コラぁ!!!!」
などの罵声を浴びるのが普通であるが・・・
最近の西成は言うと・・・
噂通り、良い意味でも悪い意味でも元気がなく
特に何の事件もなく、さらっと日本最大のドヤ街「釜ヶ崎」の中心部「萩之茶屋南公園(通称三角公園)」へやって来てしまったのだ。
無傷でここまで来れた事にホッとしたが
やはり「今日くらいはもう少し刺激的な出来事が起きてくれても良かったなぁ~」なんて思ったりもして複雑な気分だった。
釜ヶ崎三角公園へ来ると
すでに『特殊先輩』の方たちが何人かいらっしゃり、朝7時にしてはなかなかの盛り上がりようであった。
「うわっ!!野良犬や!!噛まれる!!」
首輪をつけてるが、野放しにされてる犬が数匹居たりもした。
そんな野良犬のすぐ隣では 野良オッサン 特殊先輩の方が早朝からカップ酒吞んで泥酔状態で
さらにアカペラでオリジナルソングを熱唱されていたのには・・・
正直犬よりもびっくりした。
しかし皆さん、笑顔は本当に素敵で
「幸せって人それぞれだなぁ~」って毎回思わせてくれる街である。
この日は土曜日と言うこともあって、炊き出しの準備もされていた。
ドヤ街には必ずと言っていいほどあるアルコール類の自販機で缶チューハイを買い
三角公園にて単独で『西成酒場ナビ』の酒ゴングを鳴らした。
思いに老けながら、缶チューハイを一気飲みし
空いてる酒場を探す事にした。
道中にはこんな素敵な場所を発見した。
「イマナリエ」と書いてあるのだが・・・
あの「ルミナリエ」を意識してるのであろうか。
ちなみに実際の「イマナリエ」とは
こんな感じである。
今年も開催されたのだろうか?
知ってる方いらっしゃいましたら、教えてくれださい。
早朝から呑める酒場を探し、西成を探索したが
特に酒場センサーがビビっと来ず・・・
「あと何分かしたら8時になるし、難波屋にでも行くか」なんて思ってたところ・・・
「いさむ酒店」と書かれた立派な暖簾が姿を現したのだ。
暖簾が出てると言うことは営業してるであろうと
確認の意味を込めた暖簾引きを西成で炸裂した。
記念すべきこの『西成酒場ナビ』での
ファースト暖簾引きである。
見事朝7時から営業してる事を確認し
「これも西成の『酒場の神様』が誘導してくれたのであろう」と思い
迷わずライドオンする事にした。
しかし朝7時からやってる立ち飲み屋「いさむ酒店」の事を知らなかった自分に「まだまだだなぁ~」と思う気持ちと
「やっぱり西成ってすごいなっ!!」と言う気持ちが交錯した。
店内には朝7時台というのに、すでに3名の先輩方がすでに”始め”られた。
「兄ちゃん、飲み物何にする~?」
店員さんは2名で恐らくご夫婦さんであろうか
奥さんらしき店員さんがリゴリの関西弁で注文を聞いてくれた。
まずはチューハイ(300円)で。
小ぶりのジョッキが
「1杯じゃ帰らさねぇよ!
「早くおかわり頼めよ!」
と煽ってくる。
チューハイを呑みながら、メニューを品定めするのだが
思いのほかメニュー数が多く、悩んでると・・・
またしても女将さんが、厨房奥から
「今日のオススメはおでんやでぇ~」
とアドバイスをくれた。
『郷に入っては郷に従え』
これは酒場でも同じ事なので、女将さんの言う通り
おでんを注文する事にした。
「おでんって何があります?」
「ボード見て!おでんの種類書いたるさかい!」
間違いなく書いてない事を確信した筆者は
「おねぇさん、ボードに書いたらへんでぇ~」
と、何故かゴリゴリの関西弁で応対したのであった。
もうすでに西成に染まりかけてる証拠である。
「あれ?ほんまや。ごめんごめん、おでんは~玉子、大根、牛すじ、厚揚げ、こんにゃく・・・があるけど、どれにする?」
「ほな牛すじと厚揚げでお願いしまっか~」
“ワテ”はもう生粋の大阪人や。
西成に着いて1時間弱・・・
ワテは朝から西成の立ち飲み屋でおでんを喰らう”コテコテの大阪人“になったんや。
ほんで気分良く吞んでたらの~
ワテの隣の隣のおっさんが店内で
大声で電話しよったんや。
こりゃ客も店員も大した迷惑やで?
みんな我慢しとったけど・・・
にしても長電話やし、声もデカい!
これは誰が最初に注意するんか、ワシャ気になってしゃーなかったから、次の店行こう思たけど
チューハイおかわりしてもたがな。
結局電話を終えたオッサンは
見事に店員のおばちゃんにこっぴどく叱られてたわ。
『朝からオッサンがオバハンに怒られる』
こんなん呑み屋でしかない光景ちゃうか?
まぁ西成やと、しょっちゅうあるみたいけどな。
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朝7時から休み無しで営業されてるスタイル。
そして西成には珍しい綺麗なショーケース越しに映るマスターから真面目っぷりが滲み出てる
正統派の立ち飲み屋さんでした。
ちなみに帰り際に気づいたのだが・・・
なんとこの酒場はあの『女人禁制』ルールがあったみたいだ。
東京で言う茅場町の「ニューカヤバ」までとはいかないが
女性客のみの入店を拒否してるのである。
(連れ添いの男性が居ればOK)
ちなみに何故こういった店が『女人禁制』にしてるのかというのを、簡単に説明すると
・娼婦が客として忍び込み、酒場のお客さんを誘うのを防ぐ為。
・酔っぱらった男性客が女性客をナンパするのを防ぐ為。
との事だ。
西成のクセに・・・
女性に厳しいとはびっくりだっ!!!
カリスマジュンヤの単独西成酒場ナビは今はじまったばかり・・・
※しばらく西成シリーズ続きます。
いさむ酒店(いさむさかてん)
住所: | 大阪府大阪市西成区萩之茶屋3-3-22 |
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TEL: | 不明 |
営業時間: | 7:00~14:00 16:00~19:00 日曜は14:00まで |
定休日: | 無休 |