新開地「世界長 新開地直売所」神戸でワンランク上の呑み方をするなら・・・
関西に住んでた頃、夏と言えば
何か事あるごとに「須磨海水浴場」へ遊びに行っていた。
特に予定の無い日は
暇を持て余してる友人を誘い須磨へ・・・
大学の授業をサボっては須磨へ・・・
バンドの打ち上げで朝まで呑んでは
そのまま須磨へ・・・
とにかく夏になると必ず「須磨」の二文字が常に頭の中に存在した。
先日関西へ帰った時に
久しぶりに「須磨海水浴場」が恋しくなり、行ってみる事にした。
相変わらず人で溢れかえってる「須磨海水浴場」・・・
もう何年も来てなかったので、多少緊張してたのは確かだ。
関西弁が飛び交い、年齢層も確実にボクよりも若い子たちで溢れかえっていた・・・
そんな須磨海水浴場へ今回同行してくれたのは
ハードコアバンド「TOY LET」のBa.Voであるレイトンさんである。
レイトンという名前はニックネームではなく本名であり
西宮生まれハワイ育ちというゴリゴリの”International man”である。
もうかなり昔からの付き合いで
今は見るからに良い人オーラが漂ってるが・・・
当時は確実に危険な人であったのは間違いない。
なぜボクらが当時そこまでして須磨にこだわったかと言うと・・・
須磨海水浴場という場所は
「東の湘南」、「西の須磨」と呼ばれるくらいのナンパスポットでありWikipediaにさえ
『海水浴に来た女性をナンパする人も多く、ナンパスポットとしても知られている(Wikipedia参照)』
と書かれてるくらいなのだ。
男どもは目を光らしながら、ビキニギャルをハンティングするのである。
ナンパをし、どうにかして
三ノ宮もしくは梅田へ連れて帰るのかが、”須磨男(すまお)“達の共通の目標であった。
しかしそれも全て過去の若気の至りであって
今はもう純粋に思い出の場所「須磨海水浴場」を楽しむだけだ。
純粋に海を楽しみ
昔話で盛り上がるだけだ。
ビキニギャルも良いが
今はもう落ち着いてる身・・・
出来る事なら酒と言う海に溺れたい・・・
な~んてな。
海とビールを楽しめば、もうそれだけで良いのだ。
なぜならボクは酒場ナビの看板を背負っている。
目的はビキニギャルではなく”赤提灯のある酒場”だ。
昔の自分とは違う。
自分でも驚くほどに
ビキニギャルに興味を示さずに本来の目的であった場所へ移動する事にした。
あばよ、須磨海水浴場。
またいつかの夏に会おう。
そう言い残し、須磨をあとにした。
山陽電鉄に乗って山陽須磨駅から「新開地駅」へワープした。
お恥ずかしながら
まだ新開地童貞だったボクは新開地のディープさにワクワクが止まらなかった。
以前イカが新開地の立ち飲み屋「赤ひげ」を酒場ナビで記事にしていた。
その記事では
「石を投げれば午前中からやってる立ち飲み屋に当たる」
と綴っているくらい立ち飲み屋が多いとの事だった。
今回ボクたちが訪れたのは
新開地の立ち飲み屋では知名度で言うと恐らく1軍であろう
「世界長 新開地直売所 」
と言う立ち飲み屋さんだ。
初めて新開地という街で呑むので
いつもより慎重に〔暖簾引き〕を敢行した。
「新開地の先輩方初めまして。拙者が酒場ナビのカリスマジュンヤと申します。」
と心の中で挨拶をし、無事入店成功。
昔ヤンキーやったんやろぁ~
ほんで結構モテたんやろなぁ~
昔一緒に暴走してた人が、たまにこの店飲みに来てくれるんやろなぁ~
ほんで酒に酔った勢いでまた昔みたいに口説かれるなぁ~
って雰囲気が滲み出てる美人なお姉さんに
チューハイを注文した。
「チューハイ(350円)」
ジョッキに焼酎が注がれて、別でレモン瓶と提供される
嬉しい下町スタイルだ。
海で泳いで疲れ切った身体を癒すべく〔酒ゴング〕を鳴らした。
カウンターにある〔OHS〕は
今か今かと出番を待ってるおツマミさんたちで溢れかえってて、立派である。
どれも主役レベルのおツマミさんたちではあったが
一旦ここはスルーし、メニュー表を吟味・・・
「鶏もも焼き(塩麹漬)」
「鯨おばけ」
「鮪赤身カツ」
なんてのが気になる。
これは必須で頼むべきと美人店員さんにオススメされた「マグロ赤身のすきみ(300円)」
鮮度抜群のマグロ刺し・・・
新開地の立ち飲み屋だからって侮れない本格派のマグロに脱帽であった。
「ホルモンミックス焼き(350円)」
西成でよく見る豚ホルモンではなく
しっかりと脂の乗った牛ホルモン・・・
これをオリジナルのタレでいただくのだが
先ほどのマグロ刺しに引けを取らない美味さ。
「ここツマミがうめぇ店だ」
そう確信し、次のハシゴ酒の事を考えずに追加注文。
ボク的に最も誘惑された
「おでん 大根 厚揚げ(120円~170円)」
恐らくママさんの手作りであろうおでんは
関西風のダシが効いてて美味しく
このダシを使った”ダシ割り”を頂きたいくらいだった。
「ママさん!ここ料理めっちゃ美味いっすねぇ!」
「ありがと~!」
「ちなみにママさんの今日のオススメは何ですか?」
「今日は豚足が美味しいでぇ~」
「(豚足かぁ~脂っこいの今はいらんなぁ~)」
「黒豚の豚足やから美味しいでぇ~」
「ほなそれお願いしますっ!!」
すかさず、〔OHS〕から豚足を出すママさん。
「はい、お待たせっ!!」
すぐに豚足は我々の元へやってきた。
「豚足炙り(280円)」
第一印象が”思ってた豚足じゃない”・・・
豚足と言えばもっとブヨブヨ感があるが
こちらは豚足とは思えないほど、身の肉がしっかりしている。
見た目に関しても
そこまで脂っこさを感じない。
すかさずかぶりついた。
「うっま!!!!」
思わずデカめの声で叫んでしまった。
正直豚足は珍味で自分から率先して頼むモノではないかなと思ってたが・・・
この豚足はめちゃくちゃ美味しい。
「黒豚の豚足炙り」
次どこかの酒場で同じメニューを見つけたら絶対に率先して頼もう。
無我夢中で豚足をしゃぶりついてると
あっという間に時刻は20時前で
暖簾が店内へ下げられた。
お客さんがどんどん帰られて、手が空いたママさんは
少し話しかけるとグイグイ何でも話してくれる。
ツンデレママさんもネタにはなるが
やっぱりこういう笑顔が素敵なママさんが
こちらも終始気持ちよくお酒を呑めるのは確かだ。
結構雑誌にもインタビューされてるみたいで
人気店や名店では珍しい”メディア慣れしてる“ママさんだ
そんなメディア慣れてる系ママさんと・・・
カリスマジュンヤの酒場 de2Shot!!!!!!
昔は海で若い女性をハンティングしていましたが
今では場所を変えて、”酒場”で女性をハンティングする日々です。
須磨からの三ノ宮呑みに多少飽きつつあるボクと同世代の男性の皆さん・・・
新開地でワンランク上の呑み方をしてみてはいかがでしょうか。
世界長 新開地直売所(せかいちょう しんかいちちょくばいしょ)
住所: | 兵庫県神戸市兵庫区新開地3-4-29 |
---|---|
TEL: | 078-575-4757 |
営業時間: | 13:00~21:00(20:30 L.O.) |
定休日: | 日曜日 |