通町筋「やきとん赤穂屋」元コーヒー屋の店主が営む!?熊本初の本格下町焼きとん屋!!!
前回熊本の「小天狗」~「らっきょの小部屋Ⅱ」の記事を書いたのだが
今回はその続き。
ちなみに酒場ナビでは九州強化期間で
北九州の記事も上がってますので、こちらも是非。
この日もありがたい事にタケさんの案内で”逆酒場ナビ”を受けさせていただく事になった。
「実は熊本にも焼きとん屋があるばい。そけいこう!!」
熊本で焼きとん・・・
東京で下積みされた方が地元熊本に帰って店を出す事になったのだろうか・・・
そもそも熊本人は豚を喰らう文化はあるのだろうか
色んな期待を膨らませ
「やきとん 赤穂屋」へやってきた。
ドアがなく、店内が丸見え状態であったが
一応〔暖簾引き〕を敢行し、早速ライドオンさせていただいた。
まさかのサプライズ立ち飲みにテンションも上がる。
メニューにホッピーセットやハイサワーセットがあったりなど
東京の呑み屋でよく見る感じのメニュー表だ。
焼きとんの種類も豊富にあったり・・・
あのキンミヤ焼酎を使われてたり・・・
ちゃんと炭火で焼かれてるあたりなんかも伺えた。
間違いなく、東京で下積みをされてきたんだろうなと思わせてくれる
ほぼほぼ百点満点な東京下町の焼きとん屋の再現度である。
当たり前のようにホッピーを頼み
これまた「何度も来てますよ?」と思わせんばかりに慣れた感じで焼きとんをテキトーに注文した。
東京で何度もやってきた事だ。
焦るわけがない。
がしかし・・・
美人串!?!?
こればかりは聞いた事のない部位だが、店員さんにどこの部位なのか聞くなんて
そんな粋じゃない事をするわけもなく
“知ってますよ感全開”で店員さんに美人串を注文してやった。
東京下町を十二分に再現してくれてる店内は
もはやオシャレにさえ見えてくる。
そんな案外キャパの広い店を
店主さんと外国人バイトくんのお二人でやられてる。
〔企業努力〕をビンビンに感じながら呑むホッピーは
やはり美味しくないわけがない。
タケさんとしっぽり呑んでると
隣の方が
「ここ美味しいですよね~」と話しかけてくれた。
続けて
「それ何呑んでるんですか?」と心地よい質問を投げかけてくれる。
この距離感の良さが立ち飲みの最大の醍醐味だ。
「これホッピーセットと言って、キンミヤ焼酎をホッピーで割って呑むんす。東京ではこの呑み方が・・・」
これまたドヤ顔でホッピーうんちくを必要以上に説明してあげた。
「ホッピーを作ってる会社の社長は女社長だ!」と
今はそれほど必要のない情報までも喋ってたような気がするが
お隣さんは
「じゃあボクもそのホッピーというの頼んでみます~!」
と上機嫌の様子だ。
1本1本丁寧に焼かれた焼きとんが次々と運ばれてくる。
やはり外観、店内の雰囲気に比例するかのように
焼きとんも絶品だ。
やはりボクの目に狂いはなかった・・・
この店主さん、相当修行を積まれたのであろう。
今のところ全てがパーフェクトだ。
そして遂にボクの前に姿を現した「美人串」がこれだ。
と、豚足!?!?
なぜ豚足が美人串というのか・・・
考えに考えた結果、更には隠れてGoogleさんに頼って検索もかけてみたが
答えは出てこず・・・
仕方がなくプライドを捨てて、店主さんに聞いてみた。
「これ、なんで美人串っていうんですか?」
「豚足ってコラーゲン多いじゃないですか。だから美人になれる意味を込めて美人串っていうんです!」
美人串・・・
今度東京で豚足を食べる機会があったら
「豚足串の事を美人串と呼ぶ地域もあるんだぞ」
という豆知識を皆さんにドヤ顔で教えてあげよう。
注文が一通り落ち着いた店主さんと〔酒ゴング〕!!
テンションもあがり
最近封印していた〔クロス呑み〕も久しぶりに敢行してみた。
〔クロス呑み〕に言葉は必要なく、国境を超えるのだ。
一瞬で仲良くなれる酒場の儀式。
もっと積極的にやっていこうと思った。
そして一番気になってた質問を店主さんに聞いてみた。
「マスターはやっぱり東京のもつ焼き屋さんとかで修行されてたんですか?」
「いや、してないですよ。」
「え、え、じゃあなんかどっかの肉屋さんで働いてたとか?飲食店やられてたとか・・・?」
「いや、料理経験はほとんどなく、この前にコーヒー屋をやってました!」
「まじですか!!じゃあなんでこんな本格的な焼きとん屋さん出来るんですか???」
「とにかく独学で色々勉強しましたね!知り合いに話聞いたり、ネットで調べたり・・・もつ焼きの歴史までも勉強しましたよ(笑)」
気になる肉の仕入先も
知り合いのお偉いさんに何度も挨拶に行って、なんとか仕入れさせてくれるようになったらしい。
やれば出来るとはこの事だ。
店の閉店後はタケさんと共に呑み屋を紹介してくれた。
タケさんとマスターの一平さん
本当に遅い時間まで
はしご酒ありがとうございました!!!
勿論最後らへんは記憶が曖昧になってしまったが
熊本の夜を最大限に楽しめたと思う。
次の日は北九州まで行く予定だったのだが
このあと大幅に予定が変更し
大イベントが行われるとは、この時まだ知る由もなかったのだ・・・
やきとん 赤穂屋(やきとん あこうや)
住所: | 熊本県熊本市中央区城東町5-54 |
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TEL: | 096-312-0885 |
営業時間: | 17:30~23:00(L.O.22:30) |
定休日: | 不定休 |