苫小牧「立呑キング」フェリーの街で朝から呑める立ち呑み!強面マスターの正体とは・・・
前回の北海道クレイジージャーニーTour最終日
札幌からバスで1時間40分揺られ、たどり着いたのは
はじめましての「苫小牧City」。
苫小牧と言えば
今や世界で活躍するニューヨークヤンキースの田中将大投手ことマー君が在学していた「駒澤大学附属苫小牧高等学校」がある事くらいしか知らない・・・
そんな事を考えながら、いつものように駅周辺で情報収集開始。
全然知らんかったんやけど、苫小牧って
アイスホッケーの聖地なんや・・・
とりあえず漁港方面までいくと何か美味しいものでも食べれるだろうという事へ
苫小牧の海まで。
苫小牧はフェリー乗り場の街である事から
次回はフェリーで来てみようかななんて思ってみたり。
とにかく相変わらず地理感があるはずないので
苫小牧でてんてこまい状態・・・
「海の駅ぷらっとみなと市場」
苫小牧漁港からすぐ近くのこちらへライドオン。
この市場の隣には「ほっき貝資料館」というのがあって
苫小牧が日本一のほっき貝の街である事も唐突に知らされる。
「マー君」、「アイスホッケー」、「フェリー」、「ほっき貝」の街、苫小牧。
色んな情報がどんどん入ってきて楽しい。
そしてこのほっき貝が実に独創的だ。
市場の中へ入ってみると・・・
大好きな市場呑みシリーズが出来そうで、テンション上がる。
しかし残念な事にほとんどの店が
休憩時間だったり、すでに閉店してたりで空いてない。
そしてそれ以前に二日酔いで
食欲が全くない・・・
なので営業してた「元気ころっけ」で
コロッケのみテイクアウトする事にした。
キャラ強めのママさんに
「ほっきクリームころっけ」を注文。
ほっき貝を使ったコロッケを
北海道名物ナポリンサワーで流し込んだ。
ナポリンサワーを呑んだおかげでちょっと元気になり
ようやく酒場と向き合えそうな体調まで戻ってきた。
少し歩くと、渋そうな「新一條通り」と呼ばれる飲食店街を見つけた。
まだお昼という事で、勿論呑み屋やスナックは営業してない様子だが
夜になると人が増え、あかりが灯り、姿を変えるのであろう。
いやいやこの街の夜の様子を想像しててどうする・・・
そもそも苫小牧にこんな昼過ぎから呑める店を知っているのか?
「知っているのだ」
苫小牧には朝から呑める立ち飲み屋があるというのを
事前に札幌民から情報をゲットしていたのである。
早速今やお世話になりっぱなしであるGooglemapさんに頼ってその立ち飲み屋を探すと・・・
出たっ!!!!
「立呑キング」
なんてカッコいい店名なんだ・・・
文字通り、北海道立ち飲み界のキングなのだろうか
それともキングさんが経営されてる立ち飲みなのだろうか
興奮しながらも、早速店内へライドオンしようとすると・・・
まさかの準備中の看板・・・
この店を教えてくれた人は確かに「朝から呑める」って言ってたし
ネットにも9時~の営業って記載してある。
定休日でも無さそうだし
もしかして臨時休業!?
ここに来て、臨時休業だとしたら
最悪についてない・・・
一旦気持ちを落ち着かせるために再度街をぶらり。
そうさ、ボクには〔酒場の神様〕がついてるじゃないか。
もし「立呑キング」が休みだったとしても、どこかやってるに決まってる!
そう自分に言い聞かせ、〔酒場センサー〕をビンビンに張って繁華街をパトロールするも
どこもやってない・・・
未知の街、苫小牧にて
意気消沈で戦意喪失寸前であったボクに・・・
背後から何やら聞こえてくる。
「ヘイ、ボーイ!安心しな!!」
声がする方を振り返ってみると・・・
うわっ!!
そこには樽に座ってビールジョッキを掲げる白人おじさんの置物が・・・・
さっきの声は幻聴だったのだろうか
とにかく彼はこの街の〔酒護神〕に違いない。
そんな苫小牧の酒護神と”エアー酒ゴング”を交わし、少し元気も出てきた。
「おじさん、ボクもう一度立呑キングへ行ってみるよ!!」
そう告げ、「開いててくれ!」と願いを込め、再度店の前へやって来た。
ていうか
改めてちゃんと見るとこの店、立ち飲み屋さんとは思えないデカさ・・・
さすがキングっ!!
なんて圧巻されてると
さっきは無かったはずの車が店前に止まってるではありませんか。
そしてちょうど店の中へ入って行こうとする厳つめのお兄さんがいらっしゃったので
聞いてみた。
「すみません、今日ってやってるんですか?」
「やってるけど、17時からなんだよ。」
「あ、そうなんですね・・・じゃあ後ほど出直してきます。」
「あ、呑む?良いよ、もう店入ってくれて。」
〔酒場の神様〕・・・
そして先ほどの苫小牧の〔守護神〕・・・
本当にありがとう。
諦めなくて良かったぜ。
店員さんのお言葉に甘えて、少し早めに店へライドオン。
まず最初に気になったのが
この「親不孝通り」のネーミングセンス。
「ここで呑んでたら親不孝になりますよ」っていう意味であろうか。
この自虐な感じのセンスが酔い。
店に入ると、先ほどの店員さんはお兄さんのみ。
間違いない、あの方がこの店のキングだっ!!
勿論店内のお客さんはボクだけなので
カウンター席へ座らせていただいた。
ドリンクメニューは大体の酒は揃っているようだったが
オリジナルの「キングハイボール」というのがあったのでそれをチョイス。
「キングハイボール(400円)」
ウイスキーを使ったウイスキーハイボールではなく
大好きな焼酎ハイボールに似た味・・・
キングだけに「バリキング」だろうか?
違ってたらすみません。
グランドメニューは10種類くらいで
あとはボードのメニュー。
せっかく北の大地へ来たので
「ツブ貝のバター焼き」をチョイスする事にした。
「お通し」
お通しをつまみながら、チビチビとキングハイボールを呑むのだが
やはり店内の中が気になって仕方がない。
もう5月中旬(訪問時)だというのに
立ち飲みスペースに暖房器具が置いてあるあたりが北海道っぽい。
まだまだ朝や夜は寒いのであろう。
しかし店内よりもやはり気になってしまうのは・・・
マスターの存在・・・
ただならぬ存在感
ちょっとでも粗相をするような事があったら・・・
うん、今回はあまり酔いすぎないようにしておこうと心に誓ったのだ。
とは言ってもこちらは酒場ナビ、何も聞き出さない事には来た意味がない。
イカから教えてもらった
“「酒」と言う字を手の平に3回書いて、それを飲み込むと言う”
『酒場のおまじない』を敢行し、マスターに話しかけてみた。
「ここって普段朝からやってるんですか?」
「普段は朝9時からやってるよ。」
「この辺って朝から呑まれる方いらっしゃるんですか?」
「苫小牧って工業地帯なんだよ。だから夜勤明けで呑みに来る人が結構多いね。」
「工業地帯やったんですね、知らなかったです!」
「今はちょっと寒い時期だから夕方から開けてるけど、来月からは通常通り朝から営業するよ。」
「苫小牧って海沿いやからやっぱり寒いんですか?」
「相当寒いね。すごい時なんてマイナス20℃近くいくよ。」
「うわぁぁぁ〜・・・」
「あとすぐそこにフェリー乗り場あるから観光客だったり、ツーリングする人も居たりして、案外人が多い街なんだよ。」
「なるほど!」
「だから苫小牧に泊まるホテルが少なくて、すぐそこの古いホテルでも数万円〜かかっちゃうんだよ。」
「あとはパチンコ屋にねぇ〜1000人くらい並んでる時もざらにあって・・・」
・・・
え、マスターめっちゃ喋ってくれるやん。
初見の金髪にめっちゃ丁寧に色々教えてくれるやん。
さすがキング!
やっぱり北海道は優しい人が多い。
「ツブバター焼き(600円)」
そう言えばさっきほっき貝のコロッケ食べたので
「貝と貝で被ってしまったなぁ〜」
なんて思いながら、バターの良い匂い香る熱々のツブ貝を食べてみると・・・
「うんまっ!!」
思わず声に出てしまったこれ以上ないシンプルなコメント。
そしてびっくりするくらいの弾力感・・・
ずっと噛んでられてて、飲み込むのが勿体ないくらい。
酒場ナビでは極上のホルモンなどを食べた時に
「この味のガムが発売されたら良いなぁ〜」なんて表現をするのだが
まさにそれ状態。
このツブ貝一切れでジョッキ1杯戦える。
そして気になるマスターの正体なのだが・・・
「立呑キング」の店主でもあり
札幌 NO.1 RODE BOY SKABAND
「髭楽団」のメンバー金田さんなのだっ!!!
長年全国区で活動されてる渋いバンドみたいなので
今度機会があれば、ライブも見てみたい。
バンドのライブ自体は見た事ないが
こんなナイスな立ち呑み屋を経営されてるメンバーが居るバンドなので
間違いなくカッコいいでしょう。
ちなみに「立呑キング」Facebookページの情報によると・・・
11月現在の営業時間は
平日15時〜、土曜日10時〜開店との事で
さらにっ!
『平日、朝から呑みたい方は連絡頂ければ朝から絶好調営業致しますのでお気軽にお問い合わせ下さい』
と、男気ある営業方針のようなんで、朝から苫小牧で呑むなら「立呑キング」へゴーです。
苫小牧ではほっき貝とキングが待っている・・・
立呑キング(たちのみきんぐ)
住所: | 北海道苫小牧市錦町1-1-13 |
---|---|
TEL: | 090-6267-6653 |
営業時間: | 平日15:00〜21:00、土曜日10:00〜21:00 |
定休日: | 日曜日、祝日 |