幡ヶ谷「浜屋」ボクと浜屋の東京酒場物語★
やっとこの酒場を紹介する決意が固まった。
東京渋谷区幡ヶ谷
海鮮居酒屋「浜屋」
もうボクがSNSで気持ち悪いくらいに投稿してるめちゃくちゃ行きつけの酒場だ。
「浜屋」の事を一からここで書こうとすると
おそらく1000万文字くらい費やしてしまうので
思い出話はだいぶ絞り込んで書こうと思う。
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遡る事
2014年1月
ボクは大阪市大国町から
渋谷区幡ヶ谷へ引っ越してきた。
勿論この時酒場ナビはまだ始動してなかったのだが
当時からボクは呑み屋が大好きだったので
近所を酒場パトロールしていた。
そこですぐに出逢ってしまった浜屋・・・
「え!?昼の13時から空いてるやん!!」
「酎ハイ190円!?!?」
ここからもう少し歩くとオシャレタウン代々木上原があるのにも関わらず
西成価格と西成時間で勝負してる浜屋にとてつもなくビックリした。
渋谷区というのを忘れさせてくれる浜屋にボクは初っ端から興味深々で
仲良く付き合っていきたいと強く思った。
しかも更にビックリだったのが
浜屋がオープンしたのも2014年1月との事だった。
同時期に同じ幡ヶ谷という街で
”勝負しよう”としてる酒場に
ボクは勝手に同期と思うようにしていた。
もっともっとバンドがしたくて東京へ来たボクと
オープンしたばかりの浜屋
どっちが先に売れるか勝手に勝負していた。
たとえ相手が酒場とはいえ
ボクは勝手に切磋琢磨していた。
確実に名店だった浜屋は
オープン当初からぶっちぎりで売れ始め
すぐさま人気店へと成り上がり
ボクはその様子を酎ハイ啜りながらみる事しか出来なかった。
まだ良い意味でバレてなかった名店が
酒呑みの皆さんにバレ始めてる事を
ボクは近くで強く感じ始めていた。
それと同時に自分の酒場への目利きのセンスに
謎の自信がつき始めた・・・
しかし今までは予約もしないで、すんなりと入れた店が
人気店になってしまったもので
入店出来ず、追い返される機会がどんどん増えていった・・・
ほぼ毎週、多い時は週に4,5回訪れてた”推し”の酒場で
思うように呑めない・・・
推しが売れるという事は嬉しいようで悲しいものである。
例えばバンドの世界でも同じで
「メジャー行ってから音楽性変わったな」
「売れはじめて、なんか客への対応変わったな」
なんて事はよくある事だ。
これはどこの世界でもある事で・・・
ボクは次第に推しの酒場から遠のくようになってしまった。
誰も悪くないこのような微妙なズレ・・・
しかしそれでもボクはやっぱり浜屋の事が大好きで・・・
人が来なさそうな雨の日とか平日の早い時間を狙って浜屋を応援し続けた。
いや、正確には浜屋に応援されてたのであろう。
誰だって辛い時はある
ボクは毎度浜屋の激安酎ハイと激ウマ料理に癒されていたのだ。
そんな浜屋の快進撃は素晴らしいもので
すぐに2号店となる笹塚店もオープンしたのである。
のちにボクたちは『酒場ナビ』を立ち上げたのだが
すでに天と地ほどの差が生まれてしまったボクと浜屋・・・
それでもボクは負けじと浜屋の酎ハイを飲み続けた。
波はあったが
大体月に平均4回前後浜屋に通ってたので
浜屋がオープンして6年半(78カ月)
78カ月×4回=312
恐らくボクは今まで約300回以上は浜屋で呑んでるわけだが
大体1訪問で呑む酎ハイは平均で5杯
312回×5杯=1560
1500杯以上酎ハイを呑んだ計算になる
1500回の浜屋との接触
バンド練習よりも遥かに超える数字
ボクと浜屋は1500の曲を奏でたわけだ
ちょっと自分でも何言ってるか分からなくなってしまったが
とにかく歴史は長い。
色んなドラマを浜屋で繰り広げた。
腹よじれるくらい笑った夜もあったし
自分の家を紹介するかのごとく、友達に浜屋を紹介したりもした
IMARU似の店員さんともだいぶ仲良くなれた
後ろで呑んでらっしゃった外人さんがまさかのニューヨークガレージバンド「The Devil Dogs」のスティーブさんで
写真も撮らせてもらった。
(JAPANツアーですぐ近くのライブハウスでライブだったらしい)
肝心の女性関係に至っては
カウンターで呑んでた一人呑み女子を落とせた夜もあった。
今思い返しても良い思い出しか出てこない。
酒癖があまり良いとは言えないボクですが
なんとか今まで浜屋に嫌われず、出禁にもならずに
呑める事が出来ている。
いきなりではありますが
ここで『ボクが浜屋で注文するオススメ料理ベスト3』を紹介します。
第3位「刺身盛り合わせ」
メニューには記載してないのですが、店員さんに「刺身盛り合わせ」とお伝えすると
その日のオススメが綺麗に盛られてきます。
まずこれは必須で注文すべきと言って良いでしょう。
第2位「あら汁、いそのり汁」
意外と盲点だった汁ものシリーズ
〆に頼むのは当たり前
上級者となるとファーストオーダーで汁を頼む強者も・・・
寒い冬だと旨さ倍増
汁で酎ハイを呑むという水分だけの戦いも案外イケる。
しかもどちらも190円というコスパの良さも光る。
第1位
「マグロのカマ焼き」
始めてこれを食べた時はあまりのデカさに笑った・・・
いや泣いた。
一人で食べるにはほぼ不可能なくらいデカいマグロのカマ焼きは
本当にブーメランと見間違えてしまうくらいしっかりしている。
運が良ければ、マグロ以外のカマ焼きもあるので
店員さんに確認してみると良いであろう。
勿論カマ焼きは全部大きいのでご安心ください。
以上ベスト3でした。
そんな浜屋なのですが
先日ボクと浜屋のあいだに奇跡が起きたので
そちらの話をしますね。
店なので、浜屋にも勿論オーナーさんはいます。
こんな素晴らしい酒場を近所に2店舗も作ってくださったオーナーさんには感謝しかない。
「オーナーさんと呑みたいな」
ボクはいつからかこんな願望が生まれた。
しかし普段は物静かでクールなオーナーさん
いくら常連であっても、身元不明の金髪と呑みにいくなんてはっきり言って不可能だ。
しかも当初は店にいらっしゃったが
どんどん店を店長さんに任せ、存在自体も確認できない。
そんな中
先日ボクが近所で呑んでて、店を出た瞬間
どこか見覚えのある顔が・・・
「浜屋のオーナーさんやっ!!!」
ボクは積極的に話しかけてみた。
反応は悪くない
むしろ笑顔が素敵だ
しかも確実に酔ってらっしゃる!
3秒だけ悩んだボクは
「今から呑みにいきましょうよ!!」
と華麗に誘う事が出来た。
「え~~もう呑めないよ(笑)」
照れくさそうに断るオーナーさん
しかしこれは行ける方の「もう呑めないよ~」の言い方だ。
まだまだ呑みたりないに決まってやがる。
まだOKを貰ってないのに
家に帰ろうとしてるオーナーさんに着いていくボク
「あそこやったら、たしかボトルが残ってるかなぁ~」
オーナーさんは小さな声でこう囁いた。
浜屋からすぐ近くにある呑み屋「祐定」へ
オーナーさんと華麗にライドオンする事に成功したのだ。
「真面目に呑んでたら良い事ある~♪」
この言葉を信じて呑みに出かけてきた甲斐があった。
オーナーさんと浜屋について熱く語り合った。
いや、ほぼボクが一方的に喋ってたであろうか。
これまで溜めに溜めまくってた浜屋の気になる事を質問攻めし続けるなか
オーナーさんがこれまた小さな声でボソッと言い放った言葉を
ボクは聞き逃さなかった。
「酒場ナビ見てるよ~」
一瞬耳を疑った。
「渋いとこ行ってるよね~」
本当に見てくれてる様子だ。
浜屋
きっとこれからもボクは通い続けるであろう。
浜屋が潰れるか
それともボクの肝臓が潰れるか
ボクと浜屋の物語は第何章まで続くのだろうか
まだまだ始まったばかりだ
[浜屋従業員募集中]
浜屋(はまや)
住所: | 東京都渋谷区西原2-26-1 TMビル 1F |
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TEL: | 03-5738-7255 |
営業時間: | 13:00~最短20:30、最長22:30 (鮮魚がなくなりしだい閉店) |
定休日: | 無休 |