鶴巻温泉「時代輪屋」大山登山の疲れがぶっ飛ぶ《鶴巻温泉→お化けレバー》の最強コース
我々はいよいよ本格的に「大山山頂」を目指して、快調に山を駆け上がったのだった。
この時点ではまだまだ全然余裕で、休憩中にまたキンミヤを呑むという余裕っぷりもあった・・・
この休憩所には結構な人がいらっしゃって、安心感さえもあったのだが
9割以上が下山で下ってる人たちとこの休憩所で折り返してる人たちばかりだと言うのに、あとで気づいたのであった・・・
しかし我々に引き返す選択股は全くなく、どんどん突き進むのだが
登るも登るもゴールの雰囲気が全く見えてこない。
イメージ的にはもうとっくに山頂についてる感じ・・・
登山においてボクが勝手に”タブー”だと思ってる
『下山ですれ違う人に「山頂ってあとどのくらいですか?」と聞く』
という最低な行為をしてしまった。
疲れ果ててる表情のボクらに優秀な登山者の先輩方は
「もう少しですよ」と声をかけてくれた。
「よっしゃー!!」とその時は元気は出たが
あとから知ったのは、それは登山者さんの優しさであって・・・
本当は全然”もう少し”どころじゃなかったのだ。
明らかに様子がおかしい我々・・・
しんどすぎる。
さすがにもうちょいで着くやろ?
とまたしてもすれ違う下山中の登山者の方に
「あとどれくらいで山頂ですか?」と聞くと
「・・・あともう少しですよ」
「いや、本当の事を言ってください。さっきもそう言われました。」
「・・・正直まだまだですね」
ボクたちは絶望した。
もう完全に酒も抜けて、テンションもびっくりするぐらい低い・・・
しかし山頂で食べる最高の飯と酒の事だけを考えて、ひたすら登り続けた。
そしてようやく出会う事が出来た山頂までの具体的な距離。
「300m」
しかし人間不信になってしまってるボクたちはこの看板の数字さえも信じる事が出来ないくらいメンタルが壊れていたのだ・・・
「どうせ、嘘の数字なんでしょ・・・」
「300の3の部分書き換えてるやん・・・」
しかしメンタルギリギリのなか、ついに・・・
何時間くらい登ったであろうか
身も心もボロボロになって、ようやくボクらは山頂につく事が出来たのだ。
本当に諦めなくてよかった・・・
さぁそれでは早速大山山頂にある目的の”茶屋”へ駆け込んでみようじゃないか。
急いで、目的の「大山山頂茶屋 」を探すのだが・・・
「やってへんやん」
拍子抜け中の拍子抜け状態・・・
ボクは一旦山頂からの景色を見て、心を落ち着かせることにした。
しかしまぁ、そんな最悪の事態の事を考えて
キンミヤ焼酎と食材とソロバーベセットをわざわざ持ってきてたのが大正解だった。
山頂は風が強くて寒い・・・
冷えた身体で食べる鍋は言うまでもなく最高だった。
他の登山の方たちも持参したカップ麺を食べているが、我々は鍋だ。
なんやかんやで山頂での最高の飯と酒を堪能出来たのであった。
しかし山頂への到着の大幅なタイムロス・・・
大山ケーブルの最終時刻は17時。
逆算すると休む間もなく、すぐに下山しなければならなかった。
他の登山者たちは早々にカップ麺を食べて、下山の準備をしている。
しかし我々はまだ残ってる鍋をすぐに食べなければいけないし、更に片付けもある。
迫りくる時間・・・
ようやく片付けを終え、急いで下山しようにも足場がかなり悪い。
下山中はほぼ会話なし
登りが長かっただけに、当たり前に下りも長い・・・
そして急ぐボクにアクシデント発生
「足を捻る」と言う最悪の事故・・・
「ジュンちゃん!大丈夫かっ!?」
先を急ぐ相棒が叫ぶ。
「オレのことはいいっ!先に降りるんだっ!!」
映画のような嘘みたいなやり取りをしたのは
今でも鮮明に覚えている。
結果、気合いと根性でなんとか滑り込みセーフでスタート地点の「阿夫利神社」まで戻る事が出来た。
ついさっきまで呑んでた「さくらや」はもう閉店していた。
出発前に「さくらや」のママさんが
「死なないでね」と言ってくれた言葉の意味・・・
この時ようやく理解する事が出来ました。
伊勢原駅までの帰りバスの中は放心状態・・・
伊勢原駅に着いて、すぐ近くに鶴巻温泉街があるのを知ったので
温泉で疲れてとる事に・・・
初めて来た「鶴巻温泉」。
なんとか温泉で体力を最低限まで回復させる事が出来たので
ようやく酒場にて打ち上げへ。
ほとんど店が空いてなかったが、こちらは絶好調で営業中の様子だった。
「時代輪屋」
「ジビエの街」と書かれたのぼり旗。
この時はじめて鶴巻温泉がジビエの街だという事を知った。
登山からのジビエ料理・・・
うん、素晴らしい流れだ。
早速店内へライドオンすると、先程の閑静な住宅街とは違って
お客さんたちで溢れかえっていた。
温泉を挟んだ事によって喉はカラカラ状態・・・
即座にアルコールで喉を潤したいところだ。
メイドカフェに来たのかな?
と思ってしまうくらいメルヘンなメニュー表をみてドリンクコール。
まずはキンキンに冷えた生ビールで〔酒ゴング〕!!
今この瞬間を焼肉屋で呑めてる事に幸せを噛み締め
生きてる事を実感した。
それくらい本当に辛い登山だったし、ビールがビビるくらい旨い。
生ビールの旨さだけでなく、おしぼりまでビビッてしまうデカさ・・・
おしぼりというか・・・
「濡れたバスタオル」やんっ!!
恐らく人生で一番デカいおしぼりで手を拭かせてもらったところで
炭火の登場だ。
七輪炭火の安心度と言ったら
西武ライオンズ「平良海馬」投手の登板くらい安心出来る。
目の前にこれが出てくれば、ほぼ”負け”はない。
これまたメイドカフェ仕様のメニューとにらめっこしながら
うし、ぶた、そしてジビエをそれぞれ店員さんにコールした。
そしてすぐにやってきた肉たち・・・
やってきた肉たちを目の前の炭火七輪で焼き上げる。
今日の登山が辛すぎただけに肉が最高に美味しい。
あかん、すみませんホッピーくださ~~い!!
ジビエの猪肉を食べて、改めて『自然の恵み』に感謝・・・
ボクたちはただ生きてるんじゃない
生かされてるんだ・・・
絶品の牛豚肉、ホルモン、ジビエを喰らえば
アルコールリミッターを解除するだけさ。
「キンミヤソーダ割り(濃い目)」
この店では是非ジビエを堪能して欲しいのだが
もう一つマストで注文して欲しいブツがあります。
それは・・・
このデカすぎる「レバー」だ。
いつももつ焼き屋さんで飽きるくらい食べてる豚のレバー
それがビックリするくらい大きくカットされているのだ・・・
はじめて”肉の1切れのデカさ”にクレームを入れそうになったぜ。
先程の『濡れたバスタオル』と名付けたおしぼりに引けを取らないインパクトさ・・・
そうだ、コイツは『お化けレバー』と名付けてやろうじゃありませんか。
絶対に一口じゃ食べ切れないくらいデカいレバーを提供してくれた「時代輪屋」のマスターと2Shot!!
マスター!その豪快さ素敵です。
「あとどれくらいで大山山頂ですか?」
「時代輪屋のレバーってどれくらいデカいですか?」
と今後質問されることがあったら
ボクは優しさの意味を込めて嘘をつこうと思います。
大山本気登山の動画
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時代輪屋(ときわや)
住所: | 神奈川県秦野市鶴巻北2-4-17 |
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TEL: | 0463-78-5656 |
営業時間: | [平日] 16:00~24:00 [休日] 15:00~24:00 |
定休日: | 火曜日 |