大山阿夫利神社「さくらや」旨いメシを喰いたけりゃ山へ登れ!これがホントの天国酒場
ボクは『天国酒場』が大好きだ。
天国酒場とは・・・
酒場ライター「パリッコ」さんが最初に言い出した、その名の通り「天国みたいな酒場」だ。
酒場自体天国であるが、一般的な酒場ではなく
「え!?こんなところで呑めるん!?」
と言った非日常が味わえる酒場の事を指す。(ボク調べ)
例えばであるが
パリッコさんの記事を見て実際に伺った
「たぬきや」
「武蔵野園」
「橋本屋」
「おでん屋台ゆたか」
など実際酒場ナビで記事にしてるし
記事にはしてないが、パリッコさんが紹介してたところはほとんど足を運んでみた。
素晴らしき天国酒場・・・
そして更なる天国を求めて、ボクは「山」へ向かう事にした。
目指すは伊勢原市にある「大山」
関東でみても有名な山だ。
そこの山頂で呑れる食堂があるとの事でやってきた伊勢原駅。
伊勢原駅から「大山ケーブル」行きのバスに乗るのだが
バス停にはこんな注意書きが・・・
「登山事故が多発しています。体力に見合った登山をしてください。」
ネットでは確か初心者向けの山と記載してあったような・・・
この注意書きをほとんど気にする事なく、登山前からボクは飲酒をかましていた。
言うならばこの時、「高尾山」を登るくらいのテンションだったのは間違いない。
その昔高尾山登山チャレンジをした時も、ボクはスタートの駅から缶ビール呑みながら登山をしたし
「富士山山頂」を目指した時も、山頂に早く着きすぎて、日の出までの時間がめちゃくちゃ暇だった経験もある。
とにかく登山には絶対的な自信があった。
バスに揺られ、終着点へ到着。
ここから歩いて「大山ケーブル」へ向かうのだが、あまりにも自然の匂いが最高だったので
買い込んでた2本目の缶酎ハイをプシュ・・・
自然の景色をツマミに呑む缶酎ハイは最高だ。
そしてなんとなく空気も旨い。
入り口の売店の優しそうなお姉さんが声をかけてくれる。
「よかったらどうぞ〜」
「玉こんにゃく」も「おにぎりセット」も実に魅力的だ・・・
しかしここでお腹を膨らませるのは勿体ない気がする。
何故なら山頂で絶品のメシが待ってるからだ・・・
ここは心を鬼にしてスルーさせていただく事にした。
無人のみかん売り場もなんとか我慢・・・
「大山ケーブル」までの道のりがまぁ素敵な雰囲気で・・・
昭和感漂うケーブル駅までの道のりを楽しませていただき(何度も寄り道しそうになった)
無事「大山ケーブル駅」へ到着。
「阿夫利神社」行きまでの切符を買い、いよいよ本格的な登山の幕開けだ。
ホームへ行くとちょうど上から降りてきたケーブルカーにテンションは爆上がり!
カッコいいケーブルカーと
ボクのファッションの色合いが見事に被ってしまったが・・・
大山ではケーブルカーに負けじと目立ってやるぜ!と
気合いバリバリでケーブルさんへライドオン。
ケーブルカーから見える景色もこれまた最高で
終点へ進むに連れて、テンションも比例して上がる。
あっという間の6分間で「阿夫利神社」へ到着。
熊に注意しながら、一気に駆け上るぞ!
と言うことで再び気合いを入れ直し、山頂を目指す。
・・・
と思ったのだが、阿夫利神社前にはこんな誘惑的な休憩処が・・・
これをスルーする方が難しい・・・
全然疲れてないが、休憩することにした。
それに・・・
この「ルーメソ」と書かれた暖簾も気になる。
答え合わせをしなければ・・・
気になりすぎて、この後の登山に”響いて”しまう。
命に関わる事なので、早速ライドオンする事にした。
「さくらや」
「いらっしゃ〜い、ゆっくりしていってねぇ〜!」
これまた優しそうなお姉さんが声かけてくれた。
手に持ってた缶酎ハイをどうしようかとあたふたしてると
お姉さんは「それ、中で呑んでも良いよ!」と言ってくれたのだ。
すみません、お酒持ち込ませていただきました。。
注文した「もつ煮」がすぐに出てきて〔酒ゴング〕!
山で食べるもつ煮は優しい・・・
酒場で食べる濃い味付けのもつ煮とは違って、優しい味付け。
いや、もしかして自然の景色に影響されて、舌がそう感じてしまってるだけかもしれない。
美味しそうにもつ煮を食べながら呑む我々にママさんが話しかけてくれた。
「お兄さんたちこれからどこか行くの?」
「今から山頂行ってきますわっ!」
「・・・え、今から山頂?」
「え、あ、はい・・・何でなんですか?」
「いや、今から山頂って間に合うかしら・・・お酒も呑んでるし・・・」
「全然余裕っすよ!!ハハハ!!」
「ま、事故にならないようにね・・・」
この時ママさんの言葉の意味が数時間後に分かった・・・
「言うても高尾山登るより、ちょっとしんどいくらいちゃうん?」
全然何も知らないくせに、同行してくれた友人の不安を無責任にぶっ飛ばした。
さらに山頂で呑むはずだったキンミヤパックを
「このキンミヤの重さが意外とこの後の登山で命とりになるのでは?」
と判断したボクは
ストレートでできるだけ呑んで、量を減らした。
多分間違ってる選択をしたボクたちに、この後楽しい結末は待ってるのだろうか・・・
そして・・・
このペースで呑んでて、果たして山の思い出は無事持って帰れるだろうか・・・
酔いに任せ、山頂へ向かう事にした。
入店当初から気になってた「ルーメソ」の存在とは・・・
「ラーメン」のことで
のぼり旗を暖簾に使ってるとの事だ。
それにしてもグッズまで作ってるのが凄い。
この後人生で一番辛い登山になるとは
1ミリも思ってなかったであろうこの時の浮かれたボクの表情・・・
登山吞みは続く・・・
「大山ケーブルカー」の様子
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さくらや(さくらや)
住所: | 神奈川県伊勢原市大山阿夫利神社下社12 |
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TEL: | 0463-94-3919 |
営業時間: | 不明 |
定休日: | 不定休 |