杉田「愛知屋小林商店」駄菓子屋みたいなオカズの入ったショーケースがある角打ち
前回
という記事を書いた
(O)おかずの(H)入った(S)ショーケース
通称
OHS(オーエイチエス)
やはり
大衆食堂で見かけがちだが
見事なOHSのある
角打ち
が ハマにあるとのこと
拝まなければ・・・
酒場の神様に・・・
叱られる
品川から
快特で上大岡まで
そこから鈍行で二駅
杉田
へやってきた
ぷらむろーど
なる商店街を歩く
むう・・・
この通り・・・
よそ見させやがる・・・
酒場が多い
10円ビール
の告知に足が止まる
むうう・・・
何とか振り切り
右に曲がり
細い路地に逃げ込んだ
おっ!!
あれに見えるは
茶摘
ではなく・・・
出たっ!!
愛知屋酒店
清酒多聞
も含め看板の文字の
衰え具合
がいい
僕にとっては
色褪せれば褪せるほど
きらびやか
に見える
入り口に近づき
中を
ちょい覗き・・・
うおっ!!
いきなり味しかない・・・
渋いカウンターに並ぶ
黒帯先輩の方々
カウンターの下の床の黒さは
酒がこぼれ
染み込んだ色だろうか・・・?
あの部分かじったら・・・
酔えそうやな・・・
天井に吊るされてる
扇風機っていいな
全体的な飴色も相まって
ハエ取り紙
も垂らしたら似合うだろうな
ん・・・?
店の中央に
デン
と構えし
白いバットの並びは何だろう・・・?
おっ!!
カウンターの反対側にも
小さいカウンターが
うん
先輩方の並びは
空いてるスペースが狭めだ
こっちで
呑り始めますか
冷蔵庫から633を取り出し
カウンターへ
マスターは栓を抜きながら仰る
「真ん中のところでどうぞ」
真ん中・・・?
「そこ テーブルなんですよ」
「そうなんですか」
「バットは お盆みたいなモンでね」
「なるほどですねっ!!」
コレを使うということか・・・
太田和彦さんは
家呑みのススメで
「机の上に漫然と酒とツマミを置くのではく お盆の上に小宇宙を創る」
「お盆に 自分の世界が出来るという美学を持つことが大事」
と力説されていた
深いぞこのシステムは・・・
ココは・・・
家ではないけれども・・・
そして
入店からあえて
見て見ぬふりをしていた
例のヤツ
と向き合おう
そう
愛知屋のOHS
これが拝みたかった・・・
この
平台に敷き詰められている
オカズ達の見栄えたるや
逆サイドからも眺めよう
透明のパックに仕舞われたコイツらの
行儀の良さ
はどうだ
もはやスーパー
さながら昔の駄菓子屋
あれだっ!!
ガキの頃20円握って
何にしようか
と
目を輝かせていた時の
あの感情が甦る
漬物 蒲鉾 竹輪 焼き鳥
煮物 シメサバ タコブツ キムチ
天ぷらにハムソーセージ類
おっ
焼き魚もある・・・
値段は
300円が一番高いぐらいだ
ヒャッホイ
大人って最高
一旦
スモークサーモンと
焼きサバ
をチョイス
サバは
マスターが皿に移し
チンして下さり至れり尽くせり
マスター・・・
前掛け短いですね・・・
太田和彦さんは
「お盆には 酒と魚1品ずつという禁欲的な姿勢が大事」
「何品もで お盆を埋めるのは 田舎のお大臣」
と 仰っていたがご愛敬
先生・・・
家ではないのですから
「何だよ こんなの誰が取るんだよっ!!」
OHSを物色してる
先輩の声が店内に響く
「イナゴじゃねえかよ」
「イナゴ 好きな人は好きだよ」
「じゃあ お前さんどうだい?」
「遠慮しとくよっ!!」
「やっぱ 苦手なんじゃねーかよっ!!」
まだ明るい時間に・・・
ほろ酔いでゴキゲンの先輩方・・・
これも・・・
好きな眺めだ
お店を後になさる方もチラホラ
カウンターに隙間ができ
僕もそちらにお邪魔させて頂く
日本酒の揃えが圧巻だ
せっかくなので・・・
オリジナルラベル
杉田
を所望
水戸の吉久保酒造
一品
という銘柄とのこと
太田流に
すぐ飲み込まず
口の中の滞在時間を長くし
舌の裏表 口中に酒を含み
全てを味わったら
思い切ってクイッといく
美味しい
ツマミをもう一品貰おうか
OHS
にいって選ぼう
イナゴ
にしてみた
それを見つけた先輩方が言う
「お兄ちゃん それ食べんの?」
「ホントに 売れてんの初めて見たよ」
「虫だぜそれ」
「あっ 僕 全然平気っス」
なんだか・・・
優越感にも・・・
酔っている僕がいた・・・
愛知屋を出て思った・・・
目立ちたいからって・・・
嘘ついて
嫌いなモノ無理して食べても・・・
良くないなと
こちらのOHSもどうぞ
↓
堺「銀シャリ屋ゲコ亭」全国OHS(オカズの入ったショーケース)巡り始動
愛知屋小林商店(あいちやこばやししょうてん)
住所: | 神奈川県横浜市磯子区杉田4-8-57 |
---|---|
TEL: | 045-771-0727 |
営業時間: | 15:00~21:30 |
定休日: | 日曜日・祝日 |