水戸「もつ焼き 長兵衛」45年以上もの間、水戸もつ焼き界のトップを走り続ける酒場
前回の記事
水戸「てんまさ」で吞んだあとのハシゴ酒・・・
水戸という街は大通りから外れて、脇道へ入ると
アップダウンが多くて、少し変な街並みだったのが印象的だ。
夜に来たら映えそうな呑み屋通りに
恐らく閉店してるであろう渋すぎる中華そば屋を抜けて
坂を下ったり、上ったりしてると・・・
坂場を越えると酒場あり
「もつ焼 長兵衛 」
店の逆側へ回ってみると
トタン外壁、瓦屋根の外観にあっけに取られてしまう。
こういう建物、地元の田舎でよく見かけたなぁ~。
『トタン瓦屋根酒場』にテンションは爆上がり。
赤提灯も酔い感じに廃れてやがる・・・
〔暖簾引き〕で店内を確認し、いざライドオン!
長いカウンター席には綺麗な等間隔で既に常連さんたちが呑られてる様子。
カウンター席に座る余地がなかったので、入り口のテーブル席に座らせていただいた。
テーブルも椅子も店内の作りが全て”木造”なのが、この酒場の最大の特徴である。
木の香りが匂って来そうな木造がとても癒される。
ママさんに「ホッピーセット」をコールすると、運ばれて来たのが・・・
「ホッピーセット」
空グラス、ホッピー瓶、焼酎、氷がそれぞれ別で提供され
自分好みのホッピーが作れるスタイル。
ホッピーだけじゃなく、酎ハイなんかもこのスタイルの提供方法が一番理にかなっているのかもしれない。
焼酎、氷の量なんかは好みがあるので
自分で調整できるのって嬉しい。
ちなみにボクは『焼酎濃い目』が好きなので
キンミヤのグラスで言うと「宮マーク」がちょうど隠れるくらいまで焼酎を入れ、割るのが好みだ。
焼酎の濃さで思い出したが
以前宮﨑本店の”ナカ”の方がこうおっしゃってた。
「キンミヤソーダ割りの缶酎ハイって販売しないんですか?」
というボクの質問に
「缶だと決められた濃さでしか吞めないじゃないですか。キンミヤは自分の好きな濃さで吞んで欲しいので、あえて販売しないのです!」
という返答をいただいた事があった。
素敵すぎるご名答だ。
とりあえずで注文した「水戸で一番美味しい冷やっこ」を食べながら、メニューチェック。
ホワイトボードに書いてある本日のおすすめメニューをしっかり確認したいところだが・・・
それ以上に下に映る独特な黒コゲ鍋が気になって仕方がない。
一体この鍋は何に使われてるのだろうか・・・
答え合わせ出来なかったのが残念。
もつ焼き屋さんという事なので
「創業昭和51年 お客様愛され続ける 自慢のもつ焼き」を一通りいただく事にした。
「もつ焼き」
まずはタレ部門から「レバ」、「とり皮」、「シロ」を。
いつも食べてるもつ焼きと比べて違う点と言えば
すりおろしの生ニンニクが添えてあるところだ。
甘い味付けのタレとニンニクが最高にマッチして
「もつ」を引き立たせる。
これが45年以上も水戸人の舌を虜にした味か・・・
続いて塩部門から「ハツ」、「タン」。
間にネギが串打ちされてるネギマスタイル。
粗挽きの胡椒が使われてるのも珍しいし
そう言えばもつ焼き屋ならほぼ確実にある「カシラ」がここにはメニューにない。
店の雰囲気、ホッピーの提供の仕方、もつ焼きの感じ
普段訪れる都内のもつ焼き屋さんと微妙に違うのが、遠出した酒場での楽しみ方だ。
昭和51年創業、45年以上の歴史がある「もつ焼き 長兵衛」が地元民から愛されてるなぁ〜と一番強く思ったのは
”トイレ”にあった。
果たしてこれを店に対する愛の寄せ書きと言えるだろうか・・・
ひとまずそんな事は置いといて、誰が最初に書き出したのか?恐らく若者であろう。
メッセージ性の強い文字をあえて”放置”にしてる感じもカオスで酔い。
地元民からしたら当たり前の雰囲気、味付け、ルールも
新参者からすると、あっ!と驚く発見がある。
そこにしか感じる事が出来ない独自の空気感・・・
これだからわざわざ遠出してまで訪れる酒場探索は楽しいのだ。
楽しい楽しい茨城県酒旅はまだまだ続くのであった・・・
もつ焼 長兵衛(もつやき ちょうべえ)
住所: | 茨城県水戸市宮町3-2-21 |
---|---|
TEL: | 029-226-8877 |
営業時間: | 17:00~22:00 |
定休日: | 日曜祭日 |