堀切菖蒲園「五助」 次世代下町酒は『五助サワー』に決まりだっ!!
「一番好きなお酒ってなんですか?」
って聞かれたら
「一番好きなお酒って・・・」
ぐらいのタイミングで喰い気味に
「焼酎ハイボールっ!!」
って答えるだろう。
焼酎は出来ればキンミヤで。
ソーダは瓶での提供がうれしいかな。
謎エキスは雰囲気的に入れてほしいな。
カットレモンはお金払うんで入れてください。
グラスは出来れば冷えてるヤツを。
氷は無しでも有りでもどっちでもいいけど
無しの方が量が多いんだよなぁ。
店員さんが目の前で作ってくれたら拍手しますよ。
呑むならやっぱり下町で呑みたいな。
ボクの焼酎ハイボールへのこだわり伝わりましたでしょうか?
料理はいろんなものを全部食べたいと思うが
お酒に関してはよっぽどのことがない限り、最初から最後まで焼酎をソーダで割ったヤツの一択。(ホッピーは呑むけどね)
ビールも日本酒にもワインもほとんど吞みません。
ボクはね、お酒と女性に関しては一途なんですよ。
孤高のサカバー
オレこと「カリスマジュンヤ」は焼酎ハイボールを求め、下町葛飾区へやってきた。
駅の面構えが渋い「堀切駅」へ。
ここが東京23区の駅なのか!?
って思うくらい駅前は何もなく、レトロ感のある駅だ。
目的の酒場まではあえて歩き、橋を渡り堀切菖蒲園駅の方面へ。
この日は日曜日。
日曜日と言えば、”営業してる酔き酒場の率”がグッと下がる曜日だ。
そんな日曜日の救世”酒”
堀切菖蒲園に行けばここがある。
「きよし」
堀切菖蒲園が、
いや葛飾区が誇る名酒場だ。
なんと言ってもこの酒場にはボクの大好きな焼酎ハイボールが低価格で呑めるのである。
「最低でも10杯は呑むぞーっ!!」
って意気揚々とドアを開けると満員御礼・・・
店員さんに「ごめんねぇ~」と言われ、寂しくドアを閉めたのであった。
この日の〔酒場の神様〕はちょっぴり不機嫌のようだ。
さぁどうする、堀切菖蒲園には他にも名酒場がある・・・
久しぶりに『シロタレ』を喰らいに行ってみるか?
でもどうせなら、未開拓の酒場へ行ってみたい・・・
きよし近辺をぶらぶらしてると、見つけた酒場
がっつり呑ませてくれそうな感じだ。
しかし外観の感じに〔酒場センサー〕があまり反応しなかったので、一旦スルーしようとすると
「お兄さん!ここ美味しいから呑もうよ!!」
と、店内から誘ってくる店員さんらしき女性が・・・
「駅前にもつ焼き屋さんがあるんで、そこの様子見てから決めますわ!」
なんて言ってかわそうとすると
「絶対にここで呑んだ方が楽しいよ!!しかも安いからね!」
と粘られた。
この熱意に〔酒場センサー〕がビビっと反応したので
ノリでライドオンさせていただいた。
「なに呑みます?」
「お、堀切ハイボールって焼酎ハイボールのことですか?」
「そうよ」
「じゃあそれでっ!!」
「堀切ハイボール」
たどりつけなかった焼酎ハイボールにまさかの展開でたどり着くことが出来た。
さすが堀切菖蒲園・・・
都心ではなかなか見かけない氷無し謎シロップ入り焼酎ハイボールが当たり前のように酒場に存在する。
皆さん、知り合いなのだろうか?
全員が仲良く喋ってる。
そしてド新参のボクにも
皆さん積極的に喋りかけてくださった。
「なに食べる?ここはなんでも美味しいよ!」
先程の女性がテーブルで酒を吞みながらボクに聞いてくれた。
『ふあっふあ玉子のあれ』
『うどんの素揚げクリームチーズぞえ』
『さっぱりしたやつ』
気になるメニューが多い・・・
っていうかJINRO2千万円もするんですね・・・
「すみません、注文いいっすか!」
「はい~何にする??」
先程の女性が
テーブルから立ち上がり、グラス片手にこちらにやってきた。
「姉さん、吞みながら接客って素晴らしいっすね!」
「接客?わたし、客だよ」
「店員ちゃうんかぁぁあいっ!」
思わず出てしまったツッコミのおかげで
一気に店内に馴染み込めたような気がした。
ホワイトボードのメニューも気になったが
やはり「ルンピアシャンハイ」、「レッチョンマノック」という聞きなれないフィリピン料理が気になる・・・
「フィリピン料理か・・・これいってみるか」
「ルンピアシャンハイが人気だよ!」
今度は”本物”の店員さんが応えてくれた。
「ルンピアシャンハイ」
すぐに出てきた謎のルンピアシャンハイ。
正体は揚げ春巻きっぽいやつにチリソースをつけて食べる料理のようだ。
食べてみると普通に揚げ春巻き
逆にびっくりな味だ。
日本の春巻きがルンピアシャンハイを真似たのか
それともフィリピンのルンピアシャンハイが春巻きを真似たのか・・・
そんなことを考える暇などないくらい店内は大盛り上がりだった。
隣のテーブルで一人で吞まれてたおじさんが鬼絡みしてきた・・・
何を喋ってるか分からない。何も聞き取れない。
「先輩、何時から呑んでるんですか?」
の質問に
本人より先にマスターが
「オープン(11時30分)から呑んでるよ」
と即座に答えてくれた。
それに対して先輩はまた何か喋ってるが
本当に何を言ってるのか全く理解が出来ない。
「正確にはオープンから昼過ぎまで呑んで、一旦家に帰って夕方からまた来たんだよ」
マスターが厨房から分かりやすく説明してくれる。
ベロベロの本人は「そうそう~」と相槌をうっていた。
キャラの濃いお客さんたちに圧倒されてたが
よくみるとマスターもパンチ力ある雰囲気だ。
そしておしゃべりさんでもある。
「この人こんなんだけどね、元出版社でめちゃくちゃ偉い人なんだよ」
「Max年収2000万円くらいあったらしいよ」
マスターは会話が聴きやすくかなり饒舌だ。
「もう分かってると思うけどこの人ね、とにかく喋りまくるんだよ」
「この店で12時間1秒も休まずに喋り続けた伝説も持ってるからね」
「トイレ行くときも喋ってたし、ツマミ食べるときも喋ってたんだから」
「嘘だと思ってるでしょ?これほんとなんだから!」
「マスター!とにかく言えることはこの店に来れてよかったです!!」
〔酒場BGM〕は入店からずっと爆音だ。
名物「五助サワー」が気になった。
(気になったら一度頼んでみて!おいしいよ!)
の紹介文付きだ。
これを頼まない理由なぞない!
出された「五助サワー」。
擦りおろされた”何か”が乗っている。
マスターに「よくかき混ぜてから呑んでね」とアドバイスされた。
早速一口呑むと・・・
「梨かな?」
しかしマスターは首を振る。
二口目を呑んで擦りおろしの正体を疑った・・・
「だ、大根おろしっ!?!?」
「美味しいでしょ?大根おろしが沈んでレモンサワーと馴染むとグレープフルーツサワーみたいな味になるんだよ」
これは・・・
有りだっ!!!
マスター、金のネックレス何個身につけてるんですか・・・
独特なセーターお似合いです・・・
マスター、見た目は怖いけど、実はめちゃくちゃ優しい。
そしてお喋り好きでトークも楽しい。
きよしにフラれて結果オーライでした!!
今後堀切菖蒲園では
『ボール』と『五助サワー』のツートップで酒場人を酔わせてもらいたいです。
ちなみにそのあときよしへ行き、今度はしっかり呑めました。
死ぬまで愛するぜ、焼酎ハイボール!!!
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堀切菖蒲園「きよし」安いっ!!ホンマに1450円でいいんですか・・・?
五助(ごすけ)
住所: | 東京都葛飾区堀切5-5-2 |
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TEL: | 090-6659-5254 |
営業時間: | 11:30~24:00 |
定休日: | 月曜日 |