いつ来ても楽しい西成

 

それは例え小雨が降ってたとしても、楽しいのは変わらない。

 

 

ハシゴ酒の途中だが

やっぱり「西成三角公園」だけは用がなくても拝みにきておかないといけない。

 

　　　

 

 

さすがに雨が降ってたせいもあってか、公園には先輩方誰一人居なかった・・・

 

 

 

が！

 

三角公園のそばの呑み屋が大盛り上がりしているのは遠くからでもしっかり分かった。

　　　

 

 

三角公園から徒歩５秒

 

店からはみ出した椅子と”ドラム缶テーブル”が素晴らしく酔い。

 

 

 

・・・ドラム缶テーブルっ！

 

そういえばついさっき行った「なると屋 りゅうちゃん」もドラム缶テーブルで立ち飲みだったぞ。

 

 

 

それにしても、小雨が降ってるのに

外の席まで満席って・・・

 

さすが西成です。

 

 

 

 

「すんません、ボクらも呑めますか？」

 

店員さんらしき姐さんに聞いてみた。

 

 

 

「ちょっとテーブル拭くから待ってな」

 

 

 

サングラスとネイルが可愛い姐さんがテーブルを拭いてくれてるのを待っていると

目に入ったのが、その後ろのお店・・・

 

 

こ、これは・・・

 

 

 

 

 

またジビエの酒場やっ！！！

 

 

先ほど「なると屋 りゅうちゃん」でも食べたけど

ほんまに西成ホルモンの次は『西成ジビエ』が来るんちゃうか・・・？

 

知らんけど。

 

 

 

 

まぁ今はそんな事よりも、一刻も早くここで〔酒ゴング〕がしたかったのだ。

 

 

 

 

 

誰と誰が友達で、誰と誰が初対面なんやろ・・・

 

ってほんまに分からへんくらい皆さん全員が仲良く呑まれている。

 

 

「たまりば けんちゃん」

 

また店名に「○○ちゃん」って表記だ。

 

 

 

 

もう肩まで組んじゃってる、この絵面・・・

 

ハッピーな酔っ払いの鏡である。

 

 

 

 

「どや？西成楽しいやろ？」

 

「雨が気にならないくらい楽しいっす」

 

 

 

先輩の嘘ひとつない笑顔に元気を貰った。

 

そうさ、西成は自由なのだ。

 

 

 

 

 

 

 

「なんや、お前らYouTuberか？さっきからカメラでぎょうさん撮ってるけど」

 

「すみません！これネットに上げて良いですか？」

 

 

「はっはっは！・・・・・ごりゃぁぁあああ！！！」

 

「（ビクンっ！）」

 

「撮るならちゃんと男前に撮らんかいっ！！！！」

 

 

 

もうツマミなんて要らないんですよ。

 

 

登場人物全員がおもろい西成では、会話が酒のツマミになる。

 

 

 

「人志松本の酒のツマミになる話」

 

なんて大人気番組があるが

西成に住んでれば、その番組は見る必要がない。

 

 

 

笑いまくって大満足でお会計。

 

 

１万円札しかなかったので、１万円札を渡すと

 

「え〜〜、お釣りは・・・なんぼになるっけ？？」

 

「７５００円やと思います」

 

「久しぶりに１万円札のお釣りの計算したから分からんようになってもたわ」

 

 

 

滞在時間３０分の間でリアルに２６分間は笑っていただろう・・・

 

 

また西成に酔い意味で恐ろしい溜まり場が出来てしまったな・・・

 

 

 

 

 

まだ笑いの余韻が残ってる中、次に向かったのはコチラの沖縄料理屋さん。

 

 

「なんくるないさ なり」

 

 

 

西成で沖縄料理と言えばすぐ近くにあそこがあるけど・・・

 

ここは見過ごしてたなぁ。

 

 

 

 

沖縄好き酒場ライターとして、これも〔酒場の神様〕の思し召しだということで

早速ライドオン。

 

 

 

 

「い”ら”っしゃぁぁあ”い”」

 

 

 

肝臓までに響き渡る重低音ボイス・・・

 

 

うん？空耳か？

 

 

いかにも”強そうな”ママさんが迎えてくれた。

 

 

 

「何”の””む”〜〜？」

 

なんというしゃがれた声っ！！

 

空耳ではなかったようだ・・・

 

 

 

どれくらいしゃがれボイスなのか、知りたいですよね。

 

 

安心してください、動画にしっかりおさめてますんで

晩酌用のASMRに使ってくださいませ。（写真をクリック↓↓）

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シークワーサーサワー&お通し」

 

 

シークワーサーサワーとゴーヤチャンプルー

 

完璧な沖縄の組み合わせ。

 

 

これが出てくると、大好きな西成にいるにも関わらず

今すぐ沖縄へハシゴ酒したくなってしまった。

 

 

 

 

 

 

「ごりゃぁあ！お前、酒ばっか呑んどらんと仕事せぇ！！」

 

「ちゃんとやってますやん！！」

 

 

いきなり始まる店員さん同士の公開大口論。

 

 

 

 

「お前な、この店のネットの口コミ見てみぃ！ボロカスかかれとるわ。お前が酒呑みながら接客しとるからやろっ！！」

 

「なんか”ボッタくられた”とか書いたりますねぇ。これほとんどママの悪口ですやん」

 

「お前がお金の計算出来へんからやろっ！！」

 

「いや、会計はいつもママがやってますやん・・・」

 

 

 

「まぁとにかくボッタくられたとか書いとるしょうもないチンカスがおるけど、そんな奴来んでええねん！！」

 

「・・・まぁまぁ」

 

「そもそもお前が酔っ払って、客と喧嘩するからやぞ」

 

 

 

 

 

これはお金を取れるレベルの西成漫才だ。

 

 

 

 

 

 

「あ、そう言えば西成『おかん』のおかんって元気してるんですかっ？」

 

 

「・・・お母さんなぁ〜〜ちょっと前に亡くなられたんや・・・」

 

 

「え・・・・」

 

 

 

 

「ついに力尽きてしまったか・・・」

 

「店引退してからが早かったな〜・・・」

 

「西成の沖縄料理屋として、ママさんがおかんの魂受け継がなあきませんね。」

 

「ウチが言うんもアレやけど、あの人の接客もえげつなかったなぁ」

 

「ボクらが行った時は、お客さんにタバコ買いに行かせてましたわ」

 

 

 

 

 

 

 

そう言えば酒場ナビイカは、そんなおかんとキスしてたなぁ。

 

 

 

多分おかんの人生で最後にキスしたんはイカやと思う。

 

 

 

おかん・・・

最後の男がイカで良かったって天国で思ってくれてるかな？

 

 

 

もし地獄へ行ったとしても、閻魔さまをパシってるやろなぁ。

 

 

とにかく今まで西成を守ってくれてありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

「沖縄そば喰う！？」

 

「はいっ！いただきます！！」

 

 

 

西成「おかん」で心残りがあるとすれば、「沖縄そば」を結局最後の最後まで食べれなかったことだ。

（めんどくさいからと言う理由で作ってくれなかった）

 

 

 

 

 

そんな西成で食べたかった念願の沖縄そばで追悼し、またバカな話をしようじゃないか。

 

 

 

 

「味どうや？多分おかんの沖縄そばよりは旨いはずやで〜〜」

 

 

 

おかんは居なくなってしまったけど、西成にはおかんの魂を継承してくれそうなおかんがここに居るっ！！

 

 

 

 

 

『西成おかんの２代目おかん』は

勝手にこのおかんに引き継いでもらうとするか・・・