ボクはもう何年も前から

勝手に京都酒場ガイドブックをこの酒場ナビで綴っている。

 

 

 

 

 

確かに金閣寺や清水寺などの観光スポットは何度訪れても素晴らしい。

 

ただ京都はそれだけじゃないんやで！？って・・・

 

 

是非金閣寺帰りに行って欲しい街を紹介します。

 

 

 

 

金閣寺からバスに乗ると「千本出水」というバス停が最寄りになるのかな。

 

 

 

千本通沿いで昼から全力営業してるコチラへ。

 

 

 

『明石焼と天むす ハーモニー』

 

 

 

「うわっ！ジュンヤくんやんっ！！なんでおるんっ！？」

 

 

店内へライドオンすると、ハイテンションで迎え撃ってくれたのは

店主のカツキくんだ。

 

 

 

学生時代から木屋町で

共にテキーラを浴びて、酒に溺れてた、、、、いや酒で”泳いでた”酒友だ。

 

 

「酎ハイくださいっ！！」

 

「ジュンヤくん、今このせんべろメニューやってるんですけど、これにします？」

 

 

 

『千本せんべろラリー』・・・

 

せんべろメニュー

呑み放題１時間１０００円っ！？！？

 

 

「なにこれっ！？安すぎちゃうっ！？！？」

 

「ビール飲まん人は絶対おすすめっすよ」

 

 

関係ないけど

「飲み屋」や「飲み放題」の飲という漢字を呑と表記する呑兵衛さんは

何かと信頼していいと思います。（オレ調べ）

 

 

 

「１時間呑み放題１０００円の酎ハイ」

 

 

呑み放題の酎ハイなのに、カットレモンを入れてくれてる・・・

雑にやってない感じが好きです。

 

 

 

 

「この『せんべろラリー』って誰が考えたん？」

 

「僕が発案して、主催してくれたのは千本商店街です！」

 

「すごいなぁ〜素敵な大人たちやなぁ〜」

 

「僕ね、この街を本気でせんべろの街にしたいんす」

 

 

 

そう言い放ったカツキくんの目は今まで以上にガチの目をしていた。

 

 

 

 

「盛り上がってきたら、市長に千本通りって名前から千ベロ通りって名前に変えてくださいってお願いしに行こうと思ってるんですわ！！」

 

「夢・・・叶うといいなぁ」

 

 

 

 

昼の１４時から２３時まで、ほぼワンオペでの営業。

 

そんな闘う酒場人の野望が千本商店街の方々を動かしたのだろう。

 

 

 

 

 

『スジ煮込み』

 

 

なんとなく頼んだスジ煮込みの器が「天下一品」仕様。

 

 

こんな細かい演出が、ボクにとってはとても嬉しい。

 

 

天下一品ってほんまに京都の宝ですよね・・・

 

 

呑み放題に

まさかの『ぽん酢サワー』まで含まれていたのでチョイス。

 

 

 

「ぽん酢サワー発祥の店って東京幡ヶ谷の『名代』っていう串カツ屋さんで、元々は発注ミスで届いたぽん酢を酎ハイに入れてみたら意外とイケるってなって生まれたサワーなんやでぇ〜！」

 

って説明しようとしたが

そんなことを忙しいワンオペの店主さんにドヤ顔で言うのは御法度だ。

 

 

 

 

せっかくなので名物の明石焼きもチョイス。

 

色んな種類があって、しかもそれがハーフ&ハーフで注文できるのが嬉しいですね。

 

 

 

 

 

 

『必殺玉&明太チーズ』

 

 

 

見た目は完全にたこ焼きなヤツを、出汁につけて食べると言う明石焼き。

 

まずはそのまま熱々のまま食べて、そのあとは出汁に泳がせて食べて・・・

ぶっちゃけソース味よりめちゃくちゃ好みだ。

 

 

 

 

「なんで明石焼きの皿って傾いてるん？」

 

「これはですね、諸説あるんですけど一番有力な説は洗った後に”皿が乾きやすい”のと”皿が重ねやすい”と言われてるんです。」

 

「へぇぇぇえ〜！」

 

「ちなみにメニューに玉子焼きと記載してるのは、明石焼きのことを地元民は玉子焼きを呼ぶんで、ここでもそう記載してるのです」

 

「じゃあ地元民は玉子焼きの事をなんて言うん？？」

 

「・・・明石の人、だし巻きと目玉焼きしか食べへんのちゃいます？知らんけど」

 

 

 

 

入店してからずっと楽しいが

ちょうど１時間が経とうとしているし、東京への終電の関係もあってお会計をお願いすることにした。

 

 

 

 

「えっ！？もう帰るんですか！これ呑みましょうよ」

 

 

カツキくんは満面の笑みで『デルカップ』を持っていた。

 

 

ここに来て

元気デルデル♪デルカップ！

の登場ですか・・・

 

 

 

 

昔から腹黒いと言われ続けて来た京都人

 

「ぶぶ漬け、どうどす？」

と言われたら

「そろそろ帰ったらどうや」

っていう意味を持つエピソードがあるが

 

 

この街では

「次デルカップどうどす〜？」

って言われたら

「キミともうちょい呑みたいねん〜〜」

って意味だと解釈して良いと思います。

 

 

 

 

ここに来てついつい元気が出てしまったボクはいつもの二択を自問自答するのであった。

 

 

「やっぱりもう一泊してから東京帰ろうかなぁ」

 

「このまま呑み続けて、明日の始発で帰るんもありやなぁ」

 

終電が迫ると、毎度こう思ってしまうのは

京都の居心地の良さをシンプルに実感する。

 

 

 

「次また近々来るから、その時に残りのスタンプ制覇しにくるわ！」

 

 

なんとか大人な対応でうまく切り抜ける事が出来た。

 

 

 

 

 

店の奥にはお座敷もあるんで、年末年始の忘年会新年会、めっちゃ仕事してくれると思います。

 

お子様連れもお気軽にご利用くださいとの事です。

 

 

 

〆に天むすを出されることはありますが、ぶぶ漬けを出されることはありませんので

安心してガッツリ呑んでみてください。

 

 

 

 

 

 

店をでると前日に訪れた『高木与三右衛門商店』で

常連さんが教えてくれた激安立ち呑み『BOND』が道路を挟んだすぐのところにあった。

 

 

 

「こんな近いところにあったんか・・・」

 

 

 

まぁもう見つけてしまったしなぁ・・・

３０分だけやったら呑めるか。

 

 

 

新幹線の終電と、ここから京都駅までの時間を逆算し

BONDへショート突撃してみた。

 

 

 

今京都で人気の立ち呑み屋さんは

やっぱり大繁盛だった。

 

 

ハーモニーと同様、メニューの安さに脱帽である。

 

 

 

 

そしてせんべろ立ち呑みなのにタッチパネル式・・・

 

いつもお世話になってる激安立ち呑みチェーン店『晩杯屋』以来だな。

 

 

 

 

 

安いだけじゃなくて、しっかりと料理も美味しい。

 

 

 

 

 

こんな店が朝１０時〜夜２２時まで営業してるって・・・

 

恐ろしい街だな。

 

 

 

 

 

京都観光

寺や神社のスタンプラリーも良いけど

せんべろのスタンプラリーもめちゃくちゃ酔いどすよぉ〜

 

 

 

 

 

 

次この街へ来た時はハーモニー店主の野望通り

更にせんべろの街になってる事を期待してます。