【TV企画】山谷「追分」元旦はお年玉1000万円!?大晦日はドヤ街で1000円!?
2017年12月某日。
筆者(カリスマジュンヤ)の元に
大阪の親友「よしお」からこんなLINEが届いた。
「ジュンヤくん!元旦に亀田大毅さんと戦う事になった!勝ったら1000万円や!!」
「???」
聞くところによると、どうやら「AbemaTV」の企画で
『亀田大毅に勝ったらお年玉1000万円』と言う企画に応募し、見事最終審査まで受かり、亀田大毅さんの対戦相手5人の中に選ばれたとの事だった。
そもそもよしおとは誰なんだ?
と思う方もいらっしゃると思うので、こちらの記事を参照して頂きたい。
去年の2017年正月。
新年早々筆者はよしおと新世界〜西成をハシゴ酒してたのだ。
今年も年末年始は関西帰省酒場ナビの為、緻密なスケジュールを前もって完璧に立てていたのだが
親友の人生を賭けた挑戦にサポートすべく
全ての予定をキャンセルして、東京に残留する事を決意しのだ。
(関西出張酒場ナビはまた後日実行します)
先月の12月28日。
外苑前の「Chateau Ameba」にて試合の調印式があるとの事だったので、筆者も同行する事にした。
キャッチコピーは『貧乏シザーハンズ』
“ここで勝たなきゃ明日死ぬ”
よしおこと「三輪太一」は調印式で
“貧乏すぎて16円のうどんを食い繋いでストイックな食生活を送ってる”という紹介であった
そして「AbemaTV」の生放送で行われた調印式は無事終わり、亀田兄弟他と挑戦者の皆さんで一緒に記念撮影。
調印式ではサインもしたし、亀田大毅さんにもメンチ切ってたし・・・
もう逃げる事も引き下がる事も出来ない。
28日から大晦日31日の計量測定まで
よしおは東京に居るのかと思いきりゃ、年末美容師の仕事が忙しいとの事で、次の日朝一で大阪へ帰って行った。
正直1000万円という大金にイマイチ、ピンと来てなかったが
実際に調印式で生の1000万円を見て、気持ちが高ぶった。
何故ならよく考えてみると
1000万円あったらせんべろが1万回も出来て、最低でも1万軒の酒場をハシゴ酒出来るからだ・・・
12月31日。
前日30日の深夜に大阪の先輩「よしき」さんからこんなLINEが届いた。
「ジュンヤ〜明日朝何してる?朝5時に築地に着くんやけど、呑もやぁ〜〜〜♪」
どうやらよしきさんもよしおの応援の為に
和歌山から職場の方の大型トラックに乗って東京に向かってるとの事だった。
よしきさんとの関係は
大阪に住んでた時のバンドの先輩である。
いつもお酒を飲んでるイメージで
まだ若かった筆者は
「絶対この人仕事してへんやん。パンクロッカーってやっぱり仕事したらあかんのかな。」
なんて事を考えていたのだが・・・
後々話を聞いてみると、何と大阪ミナミでホストクラブを経営されてるオーナーさんだったのだ。
そんな”超変わり者”のよしきさんとの思い出と言えば・・・
朝7時に電話で起こされ、「今から難波きて!」と呼び出され、朝から24時間居酒屋で熱燗を呑まされてり・・・
「バーベキューしてるから家来て!」と呼び出され、お家に行くとすでにベロベロの状態の大人たちが何名かよしきさん宅にいらっしゃり、ベランダでバーベキューをやってたり・・・
西成の特殊先輩の方々とワンカップを賭けた将棋対決をしたり・・・
そう、筆者に初めて西成を教えてくれたのもよしきさんだった。
とにかくここでは書けない事や、破天荒なよしき列伝は書き出したらキリがない。
なので
「朝5時から築地で呑もう」
なんて誘いはもはや筆者からすると朝飯前なのである。
大晦日の朝何の躊躇もなく、始発電車に飛び乗った。
予想はしてたが大晦日の築地場内の店は全部閉まっていて、何とか場外市場の店が空いてる状態であった。
2017年を締めくくる大晦日ハシゴ酒は
築地の朝で酒ゴングが鳴らされた。
築地で呑んで、次はどこへ行こうかと色々考えたのだが・・・
破天荒な先輩を満足させてあげるには、やはりあの街しかないだろうという事で・・・
朝から地獄行きの電車に揺られてやって来た。
日本三大ドヤ街「山谷」
『明日のジョー』の舞台で有名な「泪橋」や「いろは会商店街」を目の当たりにしたよしきさんは
ご機嫌のようだった。
山谷自体も
大晦日だが真面目に朝から年越しそばを宣伝するジョーがとてもキュートだったり、絶好調な雰囲気であった。。
「買うんだ!ジョー!!」
「うどん・天ぷらもあるジョー(笑)」
ドヤ街名物
安定のワードセンスに、もはや脱帽である。
せっかくなので
よしおのボクシング試合の必勝祈願の為に
ジョーの元へ挨拶をしに行って来た。
必勝祈願もこれ以上ないくらい、完璧に済ませておいたので
早速山谷酒場ナビを敢行する事にした。
「追分」
いろは会商店街の入り口から入ってすぐ右手にある山谷のドン的酒場だ。
この時大晦日の朝8時30分という時間ながら、こちらも真面目に営業されていた。
早速よしきさんに酒場ナビ的「暖簾引き」を伝授し、入店した。
朝の8時30分という早さながら、店内はすでにほぼ満席だったのだが
一体この日は何時からオープンしてるのであろうか・・・
よしきさんとは当時西成の「難波屋」で超濃い目のトマトハイをよく一緒に呑んでたので
あの時の感じを思い出す為にトマトハイを注文した。
(難波屋の記事はこちらから)
「難波屋」のトマトハイまでは濃くないが
思い出が詰まったトマトハイはやはり別の意味で濃い味がした。
昔の思い出に浸りながら、しみじみとトマトハイを呑む・・・
わけもなく!!
我々は朝からフルスロットルでエンジン全開だった・・・
昔の余韻に浸りながら呑むのはまだ早すぎる。
アクティブに呑んでこそ、ドラマが生まれるのは二人とも重々承知だ。
そんな精神年齢高校生レベルの我々とは裏腹に以外にも店側は活気がない。
年末休み無しぶっ通しで働いて、朝早くからの営業も続いてか
店員さんの表情も少し疲れ気味だ。
そんな店員さんには
『元気デルデルデルカップ』のキャッチフレーズで有名な(?)この「デルカップ」を呑んで朝から元気を出して欲しいものだ。
飲兵衛の栄養ドリンクと言えばこのデルカップで
ベテランの下町の先輩方は疲れた時にこれを朝から呑むそうだ。
「おいしいカレーライス」のメニュー短冊に目が止まり、注文仕掛けそうになった筆者をよしきさんは制止し
「卵入り山芋とろろ」をチョイスした。
確かにここで炭水化物を摂ってしまうと、後半のハシゴ酒に響くであろう・・・
ナイスストッパーであった。
卵入り山芋とろろ(400円)
白いキャンパスに落とされた生卵は
日本国旗に見たてた愛国精神満載の立派なジャパニーズ”OTSUMAMI”だ。
続いて
もうちょい綺麗に消してあげろよ!とツッコミたくなる
「肉じゃが」も気になったが・・・
ここはベタに牛スジ煮込み(500円)をチョイス。
ここの煮込みは豚のモツ煮込みではなく、牛すじ煮込みで
決してとても美味しいとは言えない味が、「あ~ドヤ街で吞んでるんだ」と改めて思わせてくれる煮込みだった。
カウンターで隣に座ってた特殊先輩の方が話しかけてくれた。
「トマトハイって美味しいの?珍しいモノ吞んでるね。」
「美味しいですよ!良かったら呑んでみます?」
「いや、ボクねぇ~野菜アレルギーでね。もう何十年も野菜食べてないの。」
やはり若手のお客さんは嬉しいのだろうか、特殊先輩のドヤ街トークは止まらなかった。
よしきさんと特殊先輩のトークをBGMにし、トマトハイを呑みながら心地よく店内観察をしていると・・・
周りのお客さんは皆さん、お酒を呑むだけで
ほとんどの方がおつまみを食べていない。
おつまみを注文してる方がチラホラ居られたが、ほとんど手をつけずにしてらっしゃる・・・
まさかこれがイカ氏が言ってた「おニラミ」ってやつなのだろうか!!
おニラミとは・・・
主にドヤ街などにおいて、特殊先輩の方々は頼んだ料理を直ぐには食べず、じっと眺めながら酒をチビチビと呑んでいることがあるのだが、その目つきが料理をニラんでいる様に見えることから例えられた言葉である。
生であの「おニラミ」を見れて、一人興奮していたのは確かであった。
「兄ちゃんたち~ありがとう~。美味しくお酒が呑めたよ。ボクはそろそろ帰るから、また来年もよろしくね。」
突如隣に座ってた先輩がそう言い放ち、店員さんにお会計を促した。
「お姉さん!このお兄さんのお会計ボクのに付けといて!」
よしきさんは咄嗟に店員さんにこう言い放った。
「兄ちゃん!良いんか!?うわぁ~2018年の運すでに全部使い果たしてしまったわぁ~ありがとう~!」
恐らくではあるが『亀田大毅に勝ったらお年玉1000万円』に対抗したかったのだろうか
筆者の知らないところで
『よしきを笑かしたら賞金1000円』企画が静かに始まっていたのだろう。
よしきさんとはそういう男だ。
明日よしおは1000万円を賭けた戦いをするが
ここ山谷でも1000円を賭けた戦いが静かに”酒ゴング“されてたのは間違いなかったはずだ。
この後お会計でよしきさんは筆者の分も奢ってくれたのだが
それは戦いに勝っての賞金なのか、それともただ単に先輩として奢ってくれたのか・・・
真相は謎のままだ。
ただ分かったのは1000万円貰えると勿論幸せだが、1000円でも充分に人を幸せに出来ると言うことを
改めて山谷とよしきさんが教えてくれたのであった。
1月1日。
よしおの試合当日。
我々は「ディファ有明」に居た。
よしおこと「三輪太一」の気になる試合結果は・・・
「AbemaTV」ビデオより『亀田大毅』で検索!!
もしくはこちらから
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6:55:40〜からご覧ください。
[おまけ]
7:11:53〜からご覧ください。
そしてよしおが筆者(カリスマジュンヤ)のバンド
「アルコールスパイキー」の『遅咲きのロックスター』という曲を入場曲で使ってくれました★★★
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追分(おいわけ)
住所: | 東京都台東区日本堤1丁目25−2 |
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TEL: | 不明 |
営業時間: | 不明 |
定休日: | 不明 |