【特別企画】酒場ナビメンバーとバーチャルデート(カリスマジュンヤ編)
前回好評だったバーチャルデート(イカ編)。
その後の女性読者の急増に伴い、急きょ、カリスマジュンヤ編を作成することになった。
今回も『女性の目線』から”酒場ナビのメンバーとデートしたらどんな感じ?”という疑問を、実際に取材した店の出来事などを基づいて紹介したいと思う。(男性も是非、女性になったつもりで読んでください。また、ゲイの方はそのままどうぞ)
『カリスマイルはいつも』
デートの相手:カリスマジュンヤ
“ジュンちゃん”と付き合ってもうすぐ3年。
それまではずっと年上の彼氏だったし、年下には興味はなかったけど、まさか自分が15歳も年下の彼氏が出来るなんて思ってもいなかった。
出会いは友達の紹介だった。
友達に連れられ、ジュンちゃんがボーカルをしているバンドのライブを観に行った時に、初めて喋ったんだよね。
パンクバンドのボーカルをやってるだけに、金髪で恰好もすごく派手で、当時のわたしは全然タイプじゃなかったんだけど、その後ジュンちゃんが私の事を気に入ってくれたのがきっかけで交際することになった。
10月はわたしの誕生日。
ジュンちゃんは”古い飲食店”や”ちょっと変わったお店”が好きで、毎年わたしの誕生日をジュンちゃんが選び抜いた(笑)というお店に連れて行ってくれるんだけど…、 毎回ちょっと奇抜過ぎる(汗)
今日のわたしの誕生日は、サプライズ(?)で当日に場所を連絡してくれるみたいだけど、大丈夫かなー?
あなた「え? 曙橋駅…?」
夕方頃にジュンちゃんから電話がかかってきた。
ジュンヤ「曙橋駅の『ぶらり四谷』って店で待ってんで!」
聞いたこともない駅。
新宿駅から2駅らしいけど、まーた今年も”すごいお店”なのかな(苦笑)
あなた「わかったー、ちょっと待っててね」
一抹の不安を胸に、わたしは曙橋駅へ向かった。
駅に着く頃にはすっかり日も暮れて、遠目にそれらしきお店が見えてきた。
ジュンヤ「うぃ~い、ここや!」
え!?
ちょっと待って!?
その一緒のテーブルに座っている右の男性は誰なの!?
ジュンヤ「あ、この人 ボクの友達や!」
あなた「ど…、どうも…。」
ジュンヤ「どうせ誕生日なら大勢で祝った方がええやろ?」
…ちょっと、”大勢”ってさらに人が増えるの!?
今日はわたしの誕生日なのに、ジュンちゃんそれはないよっ(涙)
でも、その悪気がない顔で言われたら、いつも何にも言えなくなっちゃうんだよなぁ…。
ジュンちゃんの友達の前だし、しかたがなくそのテーブルに混ざった。
お店の中は、まるで雑貨屋さんみたいだった。
天井に自転車が吊るされていたり、カラフルなメニュー表が壁一面に貼られている。
お店はかわいいんだけどなぁ…。
外人店員「ナポリタン、オマタセデース」
南米系のかわいい外人女性の店員さんが持ってきてくれたのは「ナポリタン」だった。
量も結構あって、粉チーズは最初からかけてある。
パスタだからって変に気取ってなくて、これはこれでおいしい。
食べながら、壁を見ると、
…え!?
80円!?
このナポリタン80円なの!?
ナポリタンだけではなかった。他のメニューも常識では考えられないような値段設定だった。
ジュンちゃん…、 今年もやっぱり凄いお店なのね…。
間もなくすると、ジュンちゃんの友達がさらに2人もやってきて、合わせて5人での誕生会が始まったのだった。 ははは…(苦笑)
ジュンちゃんのお友達は、芸人さんや役者さん、風俗店で働いている人など色々だった。
本当はジュンちゃんと二人っきりで誕生日を過ごしたかったけど、みんなそれぞれ面白い話でわたしを楽しませてくれるし、だんだんこの5人でも楽しくなってきた。
外人店員「チョト、シツレイシマース」
急に外人店員さんが七輪をテーブルに運んできた。
ジュンヤ「よっしゃ! ジンギスカンや!」
一体、何が始まるのかと思っていたらジンギスカンだった。
なるほど、北海道出身のわたしの為にこれを用意してくれたのね(笑)
ラムとマトンを独特の形をした鉄板で焼くんだよね~。
…でも、50円とか100円とかばかりのお店のお肉、 正直、大丈夫なのジュンちゃん…?
ジュンヤ「メチャメチャうまいやん!」
あなた「あれ…、 おいしい!」
恐る恐るお肉を食べてみると、ちゃんと生姜やニンニクで臭みを消してるし、何よりこの”肉質”。
東京の羊肉って堅いイメージだけど、ここのお肉は本当に柔らかくてびっくり。
ジュンヤ「次は、魚や!」
そう言って店の奥へと連れて行かれると、そこには生魚を並べている一角があった。
ジュンヤ「誕生日なんやし、遠慮なく好きなもん選びや!」
て、言われても2、3種類しか魚は置いてなかったので「鮭の切り身」と「イワシ」をチョイス。
それを、さっきの七輪の上に網を敷いて焼くらしい。これもみんなでワイワイ、ちょっと楽しそう(笑)
ジュンヤ「うわぁっ!めっちゃ燃えてるやん!」
やばいよ!火事になっちゃう!
ジュンちゃんも友達も笑って写真撮ってないでなんとかしてよっ!
外人店員「チョト、ドイテ」
大炎上になる前に、外人店員さんが七輪の網に氷を投げ入れてくれて事なきを得た。
ジュンちゃん、今年はちょっと凄すぎるよ(汗)
焼きあがった魚を食べると、これがまた絶品~!!
「鮭」は焦げ目も丁度よく、身はふっくら紅く焼きあがってて美味しいし、「イワシ」も結構大きいのに丸ごと全部食べちゃいました。
ジュンヤ「あれ!? 日替わり定食って夜もやってるやん!? コレもください!!」
…ちょっとジュンちゃん、今から定食を食べるの?
っていうか、このお店ってよく見たら周りのお客さんみんな定食を食べてるけどおいしいのかな?
結局注文して、今日の日替わり定食である「生姜焼き定食」を持ってきてもらった。
ジュンヤ「あ! うんまっ!」
あなた「ほんとだ!この生姜焼きおいしいね!」
さらに、ごはんとお味噌汁が”おかわり自由”で生卵も付いてる(笑)
てか、ジュンちゃん何杯ごはんをおかわりする気?
5人共おいしいとおいしいと、ジンギスカンや焼き魚を食べたばかりなのにあっという間に食べ終えた。
ま、わたしが作る生姜焼きよる100倍おいしいもんね(苦笑)
ジュンヤ「これで288円て、ヤバ過ぎやろ!」
あなた「…!? にひゃくはちじゅうはちえん!?」
実はこのお店、この日替わり定食が288円で食べられるということで有名だったのだ。
ナポリタンが80円とか煮物50円とか…、 一体どうやって採算を取ってるのかな(汗)
そんな事を思っていると、こんな張り紙を見つけた。
『当店はお一人様3000円以上は頂きません。例え会計が5000円だとしても3000円です。お客様のありがとうが明日のやる気です』
そっか、
このお店はお客さんを”満足させたい”って気持ちが1番で、”儲け”なんて後回しなんだ。
それを見て、わたしは思い出した。
ジュンちゃんに告白された日──。
あなた「こんなオバサン、どこがいいの?」
ジュンヤ「歳の数なんかどうでもええ! ”気持ち”や!」
わたしは恥かしくなった。
それまでずっとジュンちゃんにアプローチされていたのを何となく流していたけど、それはわたし自身が勝手に”すごい年上”だって事に”引け目”を感じてただけだと気づかされた。
そして、自分に素直になったわたしは、ジュンちゃんと付き合うことを決めた。
このお店はジュンちゃんと一緒。
『売上の数なんかどうでもええ! 気持ちや!』 なんだね(笑)
こんな素敵なお店で誕生日してくれてありがとう!
わたしは、あなたのこの『笑顔』が明日のやる気です(笑)
いかがであったろうか。
“カリスマジュンヤ”の人物像を少しだけ垣間みれて、楽しいデートが出来たはず。
もちろん今回も女性側の言動は一切の想像であるが、多分…、いや、きっと彼とのデートはこんな感じであるに違いない。
定食酒場食堂 ぶらり四谷(ぶらりよつや)
住所: | 東京都新宿区荒木町18-1 |
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営業時間: | 11:00~14:00 17:00~24:00 |
定休日: | 日曜・祝日 |