丸太町「酒場 井倉木材」呑める木材店に行ってみた
いきなりですが
皆さん、木材とお酒が同時に欲しい時ってありますよね。
そんな悩める皆さんに今回はとっておきの酒場を紹介したいと思います。
昼は木材店として
夜は酒場として営業。
皆さんの悩みを一気に解消してくれる夢のような酒場が
京都にあるという情報を得たので早速行ってきました。
京都駅へ着くとまずは確実に行っておきたいチェックポイント「本家 第一旭 たかばし本店」へ。
京都ラーメンを代表するこの店ですが
京都に住んでる時からよく通ってて、京都に来る時は大体食べに行きます。
オススメの「特製ラーメン(850円)」
ボクはラーメンをよく食べるが
未だかつてここの醤油ラーメンを超えたラーメンに出会った事がない。
チャーシューもこだわり抜かれてるので
是非とも肉多めの「特製」を注文する事をオススメします。
二日酔いの胃袋には
少々キツい量だが、それを超えて来るくらいの美味さであっという間に完食。
新宿にも新店舗が出来たみたいなので
そちらも訪問したい。
そして久しぶりに京阪電車に乗りたかったので
あえて「本家 第一旭 たかばし本店」から歩いて鴨川まで。
京阪「七条駅」に乗って
目指すは「神宮丸太町駅」へ。
今回は京阪電車に乗りたかったのと
久しぶりに京都の街を歩きたいと言う理由で
「神宮丸太町駅」で下車したが
目的の酒場はここからだと結構歩くので
最寄りは地下鉄「丸太町駅」をオススメします。
バスにも乗らず、歩くこと30分・・・
ようやく目印の「護王神社」が姿を現した。
参拝して
そこから更に歩くと・・・
ドドンっ!!
「酒場 井倉木材店」
ネットの情報通り・・・
ホンマに「立ち呑み」と「木材店」が併設されてるっ!!!
一発で「この酒場分かってるなぁ〜」と思わしてくれる暖簾も素敵だ。
元々木材店だった店が酒場経営をしてるのではなく
今も現役で木材店を経営されてると言うのが面白い。
店内の立ち呑みスペースは満席だったので
外の席で呑ませてもらうことにした。
「飲みもん、何にします〜?」
ショートカットが似合う美人店員さんの関西弁が心地酔い。
黒ビールが置いてあったり
オリジナルの「ハイ!!ぼーる」や自家製のお酒もあったりして
何を呑もうか迷ってしまう。
間を嫌ったボクは
「お姉さんのオススメのお酒って何ですか?」と問うと・・・
「ウチ、地酒に結構こだわってますし〜〜・・・自家製の梅酒やったり、他では呑めへんオリジナルのハイボールもあったりするんですよ〜」
「へぇ〜すごいですね〜じゃあチューハイのマミーで」
「何でオススメ聞いた〜ん!!」
お姉さん、美人なうえに
ツッコミまでしっかりお上手だ。
「チューハイ マミー(450円)」
胃の調子が悪かったのもあって呑んだことのないチューハイを呑んでみると・・・
これがまた懐かしの味で美味しい!
酒場のカクテルとして殿堂入りメニューに公認しても良いであろう。
これは次回の「酒場ナビ一日店長」イベントでも提供したいと思う。
「外寒いんで、暖房つけときますねぇ〜」
お姉さん、美人でツッコミ上手な上に
更に優しい気遣いまで出来るのか・・・
こんな店員さんが居たなんて嬉しい誤算だ。
「料理はどないします〜?」
木材と美人店員さんばかり見てて
肝心のメニューを全く見てなかった・・・
「今日もうコッペ蟹売り切れてしまったんですわぁ〜」
オススメの「特大コッペ蟹」がないとのことだが
その他のメニューもどれも気になる。
メニュー表の文字のセンスと
メニュー名を見るからに
「ここ絶対料理全部美味しい」と一瞬で確信出来た。
「”てっぴ”って何だ!?」
「”でべら唐揚げ”って何だ!?!?」
どれもこれも気になりまくる・・・
〔メニュー迷子〕になってしまい注文仕切れず・・・
またしても間を嫌ったボクは
「お姉さんのオススメなんです〜?」
と聞いてしまった。
「(笑)今日やと〜鰤のタタキがオススメです〜。ちょっと時間かかるんですぐ出せるもんやと湯豆腐とかオススメですわ〜」
「じゃあその二つで!」
「そこは素直か〜〜〜いっ!!」
細かいツッコミが心地酔い。
おそらく手作りであろう、日本酒の栓を敷き詰められたテーブルが可愛い。
いちいちこだわり抜かれた酒場がマスターの”酒場愛”を感じる。
料理が来るまでは
お通し代わりに木材を見ながら呑めるから新しい感覚で最高だ。
「酒場の湯豆腐(350円)」
茹でた豆腐に鰹節とネギをトッピングして
ポン酢がかけられただけのシンプルな一品・・・
これで良いのだ。
そしてシンプルに豆腐が美味しい。
追加で
自家製の「みりんレモン(450円)」をいただいた。
自家製のみりんレモンとは!?
調べてみるとどうやら
レモンを調味料の「みりん」で煮立たせたモノとの事だった。
それをお酒にするなんて・・・
面白い発想だ。
「お兄さん、よくここ来られんの?」
正面で呑まれてた先輩が話しかけてくれた。
「いや、初めて来まして・・・コッペ蟹食べた事あります?」
「あるで〜あれごっつ丁寧に作られてて、ホンマに旨いで。」
「うわぁ〜食べれなくて残念です・・・」
「蟹をちょっとだけ残して、それでチャーハンにしてもらうんや。それもまた旨いっ!!」
「ジュ、ジュルリ・・・」
ちなみに「特大コッペ蟹」とはこういうもので
プラス400円でチャーハンにしたモノがこちらである。
写真だけで美味しいのが伝わってくる・・・
この日はクリスマス。
初対面のおじさん二人で立ち飲みで呑むなんて・・・
2018年酔い締めくくりだ。
この一年間で〔サカバー〕として
かなり成長出来たであろう。
常連さんと京都トークをしながら呑んでると
マスターが外にある炭火で何かを焼きだした。
クリスマスチキン・・・!?
いや、良くみると魚だっ!!
ボクの鰤のタタキが目の前で豪快に焼かれてるっ!!!
お客さんの目の前で
しかも炭火であんなに豪快に焼かれたらテンションが上がらないわけがない・・・
今日はクリスマス・・・
もしかしたらマスターは演出でいつも以上に豪快に焼いてくれたのだろうか。
だとしたらめちゃくちゃカッコいい・・・
外に置かれた木材に書いてあるメッセージも
粋でカッコいい。
外の席だから大声で近隣の迷惑にならないように注意書きしてあるのだろう。
普通に「大声禁止」だとか
「騒がないでください」と書かれるよりも
強く心に打たれるメッセージだ。
こんな書き方されると
騒いでる自分が恥ずかしく思えるであろう・・・
『良い酒場が良い客を集め
良い客が良い酒場を育てる』
まさにこういう事であろう。
いっちょ前に酒場人ぶりながら
熱き思いをこめてると・・・
「寒いのに、いつもありがとうございます〜」
マスターの母親さんらしき方が
またしてもストーブに火を付けに来てくれた。
優しい・・・
表札のある玄関から出て来られたので
こちらに住まれてるのであろうか。
「スピードメニューって何あります?」
「一番のスピードメニュー教えますわ。ポールウインナー5秒で出てきます!」
美人店員さんが
他のお客さんと楽しそうに会話している。
ちょっとした嫉妬感・・・
全てが心地よくて
冬の寒さなんて全く感じなかった。
酒も進み、3杯目は
「ハイ!!ぼーる(400円)」をチョイス。
普段、ウイスキーは呑まないのだが
オリジナルであったり、雰囲気もあいまって美味しく呑めた。
そして待ちに待った・・・
「鰤のタタキ(950円)」
見た目が美しい・・・
そもそも鰤をタタキで食べるなんてはじめてだから
期待は高まる。
「味ついてるんで、そのままお好みでカラシ付けて食べてください」
とのことだったのでカラシを付けて食べてみる。
旨い・・・
旨すぎる。
控え目に言って旨すぎる。
本当なら
お客さんと店員さん、更には隣の「京都御苑」にまで響き渡るくらい「うんまっ!!!」と叫びたかったのだが
先ほどの木材に書かれた教訓により、心の中で熱く〔酒んで〕おいた。
今年のクリスマスは
チキンじゃなくて鰤で本当に良かった。
最後に酒場センス抜群のマスターと
酒場de2Shot!!!!!!
マスター、次は木材の方も
“木材ナビ“させていただきますね。
酒場 井倉木材(さかば いくらもくざい)
住所: | 京都府京都市上京区薮之内町77-1 |
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TEL: | 非公開 |
営業時間: | 17:00~23:00 |
定休日: | 日曜・祝日 |