大正「くろしを」2019年上半期訪れた中で一番良かった酒場
先日
【まとめ】メンバーが選ぶ「オススメ酒場ベスト5」2019年 上半期
という記事が上がったが
そこでボクが選んだ1位の酒場を今回遅ればせながら紹介したいと思います。
先日大阪ミナミの名店「豚足のかどや」で先輩と呑んでた時の話。
「ジュンヤ、大正の『くろしを』って店知ってるか?」
「いや、聞いた事もないですね。」
「おい、ほんまに言うとんかっ!?」
「恥ずかしながら・・・」
「お前・・・酒場ナビやってて『くろしを』を知らんっちゅうんは非常自体やぞ・・・今から大正いくかっ!!」
ミナミでそれなりに呑んで
既にほろ酔い我々はタクシーに乗り込み、大正までやってきた。
「くろしを」
「お、よかった。やってるやんっ!」
時刻は既に深夜0時・・・
ネットでは何時までやってるかの記載もなく、とりあえず来てみたのだ。
早速店にライドオンし、店員さんにまだやってるのか聞こうとすると・・・
「うわっ!海坊主っ!!!!」
綺麗なまでに海坊主・・・
「くろしを(黒潮)だけに海坊主・・・そういう事か・・・」
なんてあっけに取られてると
「・・・兄ちゃん、聞いてる?ごめんな、今日はもう終わりやねん。」
「うわぁぁ~まじっすか・・・」
「ごめんやでぇ~また来てなぁ~!」
「明日東京帰らんとダメなんすよ・・・」
「・・・ほなあんまり料理だせへんけど、それでも良かったらどうぞ~」
「ありがとうございますっ!!!」
〔酒場の神様〕いつもいつもありがとうございます。
大正には『イケメンの海坊主さん』がいらっしゃいました。
何かと情報量の多い店内・・・
さっきまで店内には沢山のお客さんが来てたのだと物語る
“追いついてない”洗い物の量。
そして有名人さんたち数々のサイン・・・
ボクが知らなかっただけで
大正、大阪市内では有名な酒場なのかもしれない。
なんとか入れてもらえた喜びを分かち合う〔酒ゴング〕を
深夜の大正で鳴らした。
呑みながらいつもの店内観察。
アルコール類は
焼酎、日本酒が沢山そろってるだけでなく
カクテルまで置いてある徹底ぶり。
海鮮料理の店だけあって
これまた沢山の種類の寿司があるのだが
回転寿司バリの価格もこの店の強みなのであろうか。
なんてこと思いながら、酎ハイ呑んでると
「酒場ナビTシャツ」を着た先輩も駆けつけてくれた。
この先輩は以前赤羽で呑んだ時に登場した方で
「くろしを」からすぐ近くの「乃ノ家」という大阪では珍しい焼きとん屋さんで働いてらっしゃる方なのだ。
先日『Meets Regional』(京阪神エルマガジン社)2019年10月号で
酒場ナビのTシャツを着て取材を受けてくれた〔ナイスサカバー〕である。
話は脱線したが
大正にはそれだけ酔い酒場が密集してるという事だ。
「中落ちマグロ(600円)」
早速だされた「マグロの中落ち」
見た目だけで分かる鮮度の良さとこれでもかっ!くらいの美しい赤身。
言うまでもなく、美味しい。
表情のある練りわさびがこちらに向かって、微笑んでるのが
おわかりいただけただろうか。
そんな「練りわさびさん」を
残念そうに醤油にとかして
あっと言う間に完食してしまった。
身を削いだ骨を器にしてあたりも実にオシャレである。
余りのおいしさに酎ハイが加速し
おかわりの酎ハイを店員さんに告げようとすると・・・
「サミー・ソーサっ!!!」
ソーサと言えば
10年以上前にメジャーリーグで活躍したホームラン王である。
そんな”全米を沸かせた”ソーサユニフォームを着て接客するなんて・・・
かなりハイセンスな店員さんだ。
ちなみにこのソーサくんは
絶賛家出中で
困ってるところをマスターがアルバイトとして雇ってあげたとの事。
このエピソードは”全米が泣いた“はずだ。
マスターは
ハイテンションでしゃべりながらも
手を休まずに次々と我々の料理を作りあげてくれる。
「トロニギリ(700円)」
こちらも新鮮なマグロのトロを使った握りなので
美味しいに決まってる。
なんとこちら8個で700円という安さも素晴らしい。
そしてマスターは例の練りわさびちゃんを・・・
更に進化させてきたのだっ!!!
タコウインナーは何度も見た事あるが
こんなタコの使い方もあるのか・・・
タコって本当に子どもにも大人にも酒場で愛される生き物なんだなぁ。
マスターの仕込みもぬかりない細かさだ。
感動してると
厨房からマスターが我々に何かを叫んでいる。
「すき焼きも出来るけど、食べる?」
「お願いしますっ!!」
この間に「マグロのカマ焼き」もはさんでる我々だったが
この誘いに乗らない選択はなかった。
「すき焼き」
すき焼きと言われたが
もう既に結構食べてるから小皿で来るのだろうと予想してたが
ガッツリ鍋で来るという・・・
嬉しい誤算だ。
肉もしっかり入ってるし、これが充分メインとも言えるくらいのすき焼き。
海坊主マスターは海鮮料理以外の腕前も確かみたいだ。
美味しそうにすき焼きを食べる我々をみたマスターが
また厨房から何かを叫んでいる。
「鰻の釜めしも作れるけど食べる???」
「鰻っ!?喜んでっ!!!!」
最初入店した時は
「あんまり料理ないけど」と言ってたのがウソみたいにに出てくる。
そんなマスターの優しさに感謝だ。
マスターの「もう出来てるでぇ~」の合図で釜めしの蓋を開けると・・・
ふっくらと炊かれたご飯の上に
鰻のかば焼きが姿を現す!
最高の匂いに
ついつい一人で独占したくなりそうな欲望を抑え
3人仲良くあっという間にペロリ。
一夜で
「マグロ」と「すき焼き」と「うな重」を食べるなんて
何かの祝い事でもしてるみたいだ。
全品メインを張れる激動の3連戦を終え
満腹で余韻に浸ってると・・・
猫ちゃん登場。
こんな情報量多くて、それでいて〔猫ちゃん酒場〕というオマケ付き。
人懐っこい猫ちゃんでとても可愛い。
あぁ~
この酒場ずっと居れる・・・
仕事を終えた海坊主マスターが
何やら熱弁してくれてる。
かなり長い間喋ってくれたのだが
どうやら要約すると・・・
店内で流れてる「たこ焼きSONG」は
海坊主マスターが作詞作曲みたいで
他にもアルバイト募集のPVも作ったらしい。
(ちなみに店のメニューでたこ焼きはないとの事)
2年前くらいから作曲欲が爆発して
今現在も作曲してるとの事だ。
一体2年前にマスターの身に何があったんや・・・
今回特別に現在作曲中の歌詞を見せていただく事に成功した。
今回はいつもと違ったテイストで
少し泣かせる系をイメージしたらしいです。
あかん
長くなりそうなので、この辺で一旦終わります。
まだまだネタは沢山あるので続きは是非とも
「くろしを」へ訪れて体感してみてください!!
どうしても気になるという方は
YouTube「歌姫くろしを」で検索っ!!
ちなみにお会計はそれなりに呑み食いして
3人で5000円ちょい。
後から聞くと
すき焼きと釜飯はサービスだったとの事だ。
写真はないが
このあとお菓子やら缶コーヒーやら大量のお土産まで戴き
最後の最後まで度肝抜かされました。
大大大満足で「くろしを」を後にした。
海坊主マスター、家出少年よ
また来るからそれまでに次の新曲作っておいてねっ!!
まさに”黒潮”のごとくエネルギッシュな酒場でした。
くろしを(くろしを)
住所: | 大阪府大阪市大正区三軒家西1-17-2 |
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TEL: | 06-6553-7999 |
営業時間: | 17:30~ |
定休日: | 不定休 |