青井「とん平」夜21時からの営業・・・そして足立区一の美熟女ママが居る酒場
「ジュンヤ君、足立区に21時開店のディープな酒場があるよ!」
信頼できる酒友から
こんなメッセージをいただいた。
BARでもスナックでもないのに
21時開店の居酒屋・・・
一体それは何を意味するのか。
足立区青井・・・
信頼出来る酒友の情報・・・
いざ、突撃っ!!!
はじめて舞い降りた「青井」駅
今日みたいな理由がないと
恐らく人生で来る事はなかったであろう街だ。
そして今回情報をくれた酒友とは・・・
元プロボクサーの「赤羽秀一」さんだ。
場所が足立区だけに
これは協力な助っ人である。
ちなみにその例の酒場は
駅からも離れていて、いわゆる『陸の孤島酒場』なのである。
ちなみに酒場ナビでは
「陸の孤島酒場にある歴史ありそうな酒場ほぼ名店説」
と言うのを何店舗か立証済みなので
これは期待が出来る。
駅から徒歩で20分ほど・・・
文字にしてみれば、普通に遠いが
知らない街でゴールには最高のお酒が待っていると考えると
この20分はボクにとって世界一短い20分と言っても過言ではないだろう。
何もない住宅街で
いきなり姿を現した酒場がこちら
「とん平」
シンプルに渋いっ!!
余計なモノは排除した絵に書いたような渋い酒場。
それでいて店内は賑わってる様子・・・
これは一人だと躊躇して入れなかったかもしれないであろう。
改めて今回助っ人の赤羽さんが居てくれてよかったと思う。
早速店内へライドオンすると
ほぼ満席状態でなんとか二人カウンターへ座る事が出来た。
お座敷には地元の方であろう団体さんが
既に出来上がってる様子。
この店が1軒目ではない事が一発で分かった。
そしてボクの席の後ろ、店の奥にもお座敷があって
こちらの団体さんはそれを遥かに超える”出来上がり”具合・・・
この店が終着駅だと言うのが一発で分かる泥酔っぷりだ。
「・・・兄さんたち、初めてでしょ?」
「わ、え・・・はい、どうしました??」
店内の様子に呆気に取られてたら
隣のキャップを被った先輩に話しかけられた事に気づかなかった。
「この辺の人じゃないでしょ?」
「はい、渋谷区からやって参りました。」
「だよね、この辺じゃそんな金髪の人見かけないからさ。」
「お邪魔してます。」
「何でまたこんなところに来たの?」
「この店に来たかったからですっ!!」
地元民しか来なそうな酒場へ行って
常連さんたちと喋るとほぼ100%この会話になってしまう。
まずは酎ハイをチョイスし、下町酒場王道メニューが勢揃いするメニューたちと睨めっこ。
何度かこの店へ来られてる赤羽さんから
逆酒場ナビを受ける。
「とん平は21時開店でお客さんが居たら、朝7時くらいまで営業するんだよ。」
「同業者で朝方に来るお客さんも居るんでしょうね。」
「けどね、とん平の売りはそれだけじゃないんだよ。」
「なんか名物料理でもあるんですか?」
「ママさんを見てごらん」
ママさんはノーチェックだったが
近くでよく見てみると・・・
美人さんだっ!!!
今でも現役バリバリで根強いファンは多そうだが
若い頃めちゃくちゃモテてたんやろなぁ〜
と言うのがビンビンに伝わってくる。
「ママ、チーズある?今日も大繁盛だね!」
赤羽さんが積極的にママに絡みだした。
「チーズ」
昔の大衆酒場では定番メニューだったが
今ではなかなか見る事が出来なくなったおつまみだ。
チーズ嫌いな人なんてほとんど居ないけど・・・
プロセスチーズをそのまま食べるなんて、ましてや酒場で・・・
正直ボクはあまり経験ない。
赤羽さんは慣れた手つきでチーズに卓上の塩を振りかけた。
チーズ自体に味はあるが
塩をかける事によって更に塩分が増し、立派な酒場のツマミになる。
ハマったので、今度酒場でプロセスチーズたるメニューがあれば積極的に注文してみよう。
しょっぱいチーズとママさんをツマミに酎ハイを啜る。
しかもここは足立区青井のもつ焼き屋さん・・・
我ながら渋い飲み方をしてるなと思う。
と言うかママさん
これだけの美貌で
足立区の陸の孤島酒場を一人で切り盛りするなんて・・・
一体どんな人生だったのだろうか。
21時開店、翌朝7時閉店の影には
何か大きな理由があったのでは・・・
実は2代目で
父が始めた酒場だが、一人っ子の娘しか居らず・・・
自分の代で店を閉めようとしたのだが、一人娘のママさんが「私がやるっ!」と
父の反対を押し切って引き継いだのだろうか?
それとも・・・
ずっと銀座のスナックのキャストをやってたが
お金持ちの常連さんが「お金だしてやるから店やらねぇか?」と言われて
地元の青井で酒場を始める事になったとか?
色々自分なりに推理をした・・・
もうボクはそんなママさんに興味津々だ。
喋り続ける赤羽さんの話をほとんど聞かず、ママさんを人間観察してると・・・
鋭い視線でこちらを睨む赤羽さん・・・
「先に言っておくけど、このママは譲らねぇぜ?」
赤羽さんもこのとん平ママの熱狂的ファンだったのか。
ちなみにプチ情報ではあるが
赤羽さんは南千住の「大林」のマスターと仲が良いとの事だ。
どうやったらあのマスターと仲良くなれるんだ・・・
赤羽さんと酒場トークをしてると
あっと言う間に時間は過ぎる。
まだまだ呑みたかったが終電を調べると間も無くだ・・・
駅まで遠いのを考慮して23時30分には店を出ないといけない。
この酎ハイを呑んだら、店を出ないといけないと言う悲しみ・・・
思い切って赤羽さんに聞いてみた。
「赤羽さん、明日なんか予定あります?」
「明日は所属してる団体のプロレスの試合があるんだよ。」
「プロレスもやってたんですかっ!?・・・じゃあ厳しいかぁ〜」
「どうしたの?朝まで呑みたいの??」
「バ、バレましたか!始発で帰ろうか悩んでます・・・」
「朝までは無理だけど、ある程度なら付き合うよ!」
そう言ってくれた優しい赤羽さんだったが
ボクも次の日、午前中から予定があったので
悩んだ挙句、終電で帰る事にした。
攻めの姿勢は大事だが
このご時世が教えてくれた事
「自粛する勇気」
これも大事な事だ。
次は終電で青井に集合し
朝まで「とん平」で呑もう!
と赤羽さんと約束し、最後の乾杯をした。
すっかりボクも陸の孤島酒場シリーズにハマってしまったので
「こんな渋い陸の孤島酒場知ってるよ!」
って方は是非とも教えてください。
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とん平(とんぺえ)
住所: | 東京都足立区弘道2-24-1 |
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TEL: | 03-3849-7034 |