八広「日の丸酒場」ここでしか見れないっ!奥義『氷なし酎ハイ両手造り』!!
昨今ではこんなご時世からかアウトドア、ソロキャンプが流行っておりまして・・・
しっかりとムーブメントに乗ってるボクではありますが・・・
ナイスバーベを終えたあとは
結局やっぱり赤提灯が恋しくなるわけで・・・
スポーツをして汗をかいた後に呑む酒
仕事を頑張ったご褒美に呑む酒
昼から外で呑む酒
どれも最高だが
やっぱり”酒場で呑む酒”がボクは大好きだ!
八広駅からすぐ近くのこちら
「日の丸酒場」
高架下にあるので、雨の日でも駅から濡れずに入店出来る好立地だ。
そして外観が渋すぎて
我々のような若者が入っても受け入れてくれるのだろうか。
看板に書いてある「酒の宿」ってフレーズにカッコいいなぁ。
開店は17時という事で、我々は16時45分くらいに着いたのだが
すでに先客は並んでらっしゃった。
なんとかカウンター3席を勝ち取る事が出来たが、すぐに満席状態。
人気酒場の証だ。
店内の渋さは勿論だが、それよりボクが気になったのは
『店員さんのユニフォーム』だ。
真っ白のコックスタイルが似合いすぎててカッコいい・・・
下町の酒場でコックさんが被るような白帽子を着用するなんて、珍しい。
飲食店での服装に関しては詳しくないが
この場合コックスタイルというか寿司職人スタイル?料亭スタイル・・・?
よく分からないが、こちら(客)側の緊張感が増したのは間違いない。
そして、どうであろうか
このメニュー表・・・
達筆に書かれたメニュー内容は
変化球なしのド直球スタイル。
さすが店名にもなってる通り「日の丸」を背負ってる感をビンビンに感じる。
これぞ『JAPANESE”SAKABA”』だ。
下町酒場で呑むなら、やはり1杯目からコイツを飲みたい。
「焼酎ハイボール」
焼酎ハイボールを注文すると、まず店員さんが目の前のカウンターに”空”のグラスを置いてくれた。
このグラスなのだが
いつも呑む酎ハイのグラスよりは小さく、瓶ビール用のグラスよりは大きいという不思議なサイズのグラスだ。
そして次の瞬間、店員さんは躊躇なく、よく見るソーダ瓶をグラスに注ぎこんだ!!
しかも両手スタイルなのがカッコいい。
目の前のカウンターで両手を使いお酒を作る・・・
この光景どこかでみた事ある!
そうだ!オシャレなBARでバーテンダーがイキって、お酒を作る時に似ている。
いっちゃ悪いがどことなく店員さんの表情もドヤ顔だっ!!
ソーダ瓶1本を全部注ぎこみ、次に店員さんが冷蔵庫から手にしたのは正体不明の謎瓶・・・
しかし、ボクはその中身を知ってるぜ?
甲類焼酎と天羽の梅エキスをブレンドしたものだろ??
店員さんはグラスなみなみにその正体不明の謎瓶を注いでくれた。
表面張力でなんとかこぼれてない
このギリギリ感を作り出せるのはまさに職人技っ!!
ボクらが「うぉぉぉお〜!!!!」なんて騒いでると
隣の常連さんたちまでもが「どうだ、すごいだろ?」みたいなドヤ顔でこっちを見てくる。
・・・
いやいや、すごいのは店員さんだけだ!
と冷静になる事が出来るくらいまだ酔ってはなかった。
修行の頃はギリギリを狙いすぎて、何度かこぼしてしまった事もあっただろう・・・
ビビって表面張力ギリギリまで入れなかったら
客に「おいっ!もうちょい焼酎入るだろ!!」って怒られたりもしたんだろう・・・
そんな大変な緊張感に何度も打ち勝ってきたからこそ出来る職人技。
そんなお酒がマズイ訳ない。
手に持ったら確実に溢れるので、ボクは口からお出迎えに行かせてもらった。
うまい
うますぎる・・・
氷がない下町スタイルだからこそ出せるこの焼酎ハイボールの旨さ。
ここの焼酎ハイボールを呑むと
もう普通の酎ハイに戻れなくなってしまうのでは?と心配になるくらい旨い”ボール”だった。
ボクの中ではドストライクな焼酎ハイボール・・・
焼酎ハイボールのことを略して「ボール」と呼ぶのは失礼じゃないだろうか。
「目玉焼」
ソーダ瓶1本に対して、絶妙の割り具合
このソーダ瓶の量に対して、逆算されたかのように作られたグラスのサイズ
そもそも焼酎に対して、梅エキスはどのくらい入れてるのか
下町の”氷なし”焼酎ハイボールは本当に奥が深い。
そしてボクは焼酎ハイボールがこの世のお酒で一番好きである。
曳舟「三祐酒場」
堀切菖蒲園「きよし」
新小岩「中村屋」
とこれまでに最高の「氷なし焼酎ハイボール」に出会ってきたが
言うまでもなくここのボールも最高だ。
自宅でも氷なし焼酎ハイボールがいつでも作れるように
冷蔵庫に梅エキスとキンミヤをブレンドさせたモノを常備させておこうと誓った。
おっと
焼酎ハイボールに熱くなりすぎてしまったが
目玉焼も最高の一品。
「とんかつ」
この 揚げ具合・・・
さすが下町コックさん
絶品のとんかつが370円で食べれるのが下町酒場の凄さだ。
下町の酒場でしか出せない「味のある雰囲気」と「料理の味」。
まさに脱帽レベル。
お国の偉いさん
もっとこういう酒場に給付金出してあげてください。
あっちの席でも見事な両手酎ハイ造りが炸裂されてる!
ボクはその様子をツマミにボールを呑むのであった。
あの店員さんは別に見なくて良い場所を
あえてよそ見しながら作ってやがる。
いつかボクもあの表面張力ギリギリの焼酎ハイボールを目隠しで作って女の子にキャーキャー言われたい・・・
「あんこう鍋」
入店直後から絶対に頼んでやろうと狙ってたヤツ。
冬と言えば鍋
熱々の鍋で呑れた日なんて、絶対に良い日になる要素しかない。
加速してしまったボクは
この日6杯目の焼酎ハイボールを店員さんにコールするしかなかった。
カウンターに座ってらっしゃった先輩がお会計を終えて、店を出ようとした時
「酒場ナビの方ですよね。いつも見てます」と声をかけてくださった。
酔ってたボクはしっかりとご挨拶が出来ず
そして先輩もクールにそれだけを言い残し、店を出て行かれた。
あえて店を出るタイミングで声をかける・・・
い、「粋」ってこういう事だ。
こういう時に粋って言葉を使うのだ。
そんな先輩に感動しながら
ボクはこの日7杯目の大好きな焼酎ハイボールを店員さんを告げたのであった。
日の丸酒場(ひのまるさかば)
住所: | 東京都墨田区八広6-25-2 |
---|---|
TEL: | 03-3612-6926 |
営業時間: | 17:00-23:30 |
定休日: | 不定休 |