酒場か?いや、中華屋か? 新宿「岐阜屋」
健康には自身がある。
大した運動もせず、毎日酒を飲み、味の濃いものを食べる。
「まぁいずれはボロが出るんだろうな」と思いつつも、年に一度の健康診断の結果はここ数年、すべて問題なし。
一体どうなっているんだ?特に肝臓、お前だよ。
一度、健康診断の前日から朝まで呑んでしまったことがあった。
もうヤケクソと思い、腹が減っていたので「すき家」で牛丼を食ってから診断に挑んだ。
しかし結果はすべて問題なし。
なんなら数値的には一番良かったかもしれない。
何かのサイトで、日本人の酒に強い弱いは、地図上で日本の中心に向かうほど酒に弱く、中心から離れるほど酒に強くなる、というのを見た。
私の出身は秋田県。中心から随分離れているからまぁ強いのか。
北海道や沖縄なんか本土から離脱しちゃってるが、なるほど、確かに酒に強い人が多い気がする。
少し前、健康診断の帰りに新宿の「岐阜屋」へ行った。
「思い出横丁」自体、あまり行ったことがなかったのだが、新宿で昼から飲める所を探していたら
ここに辿り着いた。
店構えは普通の酒場っぽいのだが、中へ入ると食堂?中華料理屋?よく分からない雰囲気。
何と例えればいいのか定かではないが、カウンターが迷路の様に組まれており、そこを私は気に入ってしまった。
客は数名。
私は、迷路の一番奥の席へと迷い込む。
カウンターの中では外国人の若い男の子が一人で忙しそうに働いていた。
気づいてくれるように大きな声で中瓶ビールを頼むと、直ぐに持ってきてくれて
まずは健康に乾杯。
目に付いたメニューから適当にアテを頼む。
トップバッターは「木耳と玉子炒め」。
なんとまぁ、ビールに合うことでしょう。玉子の割合と木耳の割合が丁度良い。
たまに木耳が大きすぎて真っ黒な玉子木耳があるが、あれは駄目だ。
続けて「餃子」と「シュウマイ」が来る。
餃子も旨いのだが、このシュウマイは「蒸される感」より「茹でてる感」の方が強い。
私はこの「茹でてる感シュウマイ」が大好きである。
そしてグリーンピースが乗っていないのも良い。
私はグリーンピースが大嫌いだ。
箸休めで「筍の醤油漬け」を食べながら、ふと、目の前にあるカウンターへ目をやると、
スーツを着たおっさんと、その横に「女物」の服を着た小さいおっさんが並んでいた。
会話が聞こえてきたのだが、この「女物」の服を着た小さいおっさんはオカマさんだった。
あの人にソックリ。
テレビドラマ版「深夜食堂」の”小寿々さん”だ。
一方的に小寿々さんがスーツのおっさんに話しかけていたが、すぐにスーツのおっさんに逃げられてしまった。
そりゃ小寿々さんだものな。
鼻で笑い、シメの「タンメン」を食べる。
やはりこれも旨い。
最初は酒場なのか中華屋なのかわからなかったが、なんだ、ここはおいしい中華料理屋だったのか。
この小寿々さんと同じだ。
そして店を出て、久しぶりに「猫カフェ」へ行く。
猫は10歳も超えると3割が「腎不全」を発症し、それは猫自体のDNA的なものでどうしようもないらしい。
3割って…、健康もクソもないじゃないか。
そんなことを思いつつ、人間である私は来年も健康診断を受け、また酒を飲むのだろうにゃあ。
岐阜屋(ぎぶや)
住所: | 東京都新宿区西新宿1-2-1 |
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TEL: | 03-3342-6858 |
営業時間: | [月~水・日] 9:00~翌1:00 [木~土] 9:00~翌2:00 |
定休日: | 無休 |