『究極の一人遊び』ってなんだろう？

 

 

 

先日同世代の男３人で呑みながらこんな議題で熱くなる事があった。

 

 

 

例えば『一人呑み』なんかは日常茶飯事にやってる事だが

居酒屋に一人で行った事ない人なんて山のようにいるだろう。

 

 

立ち飲みなんかはまだ一人で行きやすい雰囲気だが

『一人BAR』は知り合いの店じゃない限り、流石に一人呑み経験者でも躊躇するはずだ。

 

 

 

世は一人遊びしやすい雰囲気になってはきてるが

まだまだ「一人は絶対に嫌だ！」という人もいるのが現状である。

 

 

『一人カラオケ』、『一人ライブハウス』、『一人スポーツ観戦』、『一人旅行』、『一人キャンプ』・・・

 

 

色んな一人遊びがあるが

『究極の一人遊び』はどこにあるだろう。

 

 

夏の日差しが気持ちよかった朝

ボクは急いで半袖半ズボンに着替え小田急線に駆け込んだ。

 

 

 

 

『一人ライブハウス』は知り合いのライブにしょっちゅう遊びに行っている。

 

『一人スポーツ観戦』は前日一人で明治神宮野球場に行ったばかりだ。

 

『一人旅行』は記事にも書いてる通り

北は北海道、南は沖縄と一人でよく旅してる。

旅行に関してはむしろ一人の方が良いケースもある。

 

 

『一人キャンプ』は機会があれば挑戦したいが

やっぱり友達と行きたいかな・・・

 

『一人カラオケ』は全然やりたいと思わない・・・

 

 

そんな事を考えてるとすぐに目的地に到着した。

 

 

「江ノ島」

 

 

小田急「江ノ島駅」で下車すると沢山の人だかり・・・

 

 

皆さん

露出の多い服を着てサングラスをかけ、いかにも夏真っ盛りで

陽キャラたちの笑い声が聞こえてくる。

 

 

 

一人単独でこの駅を下車した人は・・・

 

ボク以外ほとんど見かけなかった。。

 

 

 

とはいえ

ボクも陽キャラを自負しているっ！（というか”酔うキャラ”）

 

 

この場を一人で楽しむのが真の夏男だ！！

 

 

 

そう、ボクが江ノ島へ来た理由・・・

 

それは「一人遊びの限界って江ノ島ビーチじゃね！？」って思ったからだ。

 

 

一人遊びの限界に挑戦し

［人として一皮剥けてみようチャレンジ］を自らに課した。

 

 

 

 

 

思いのほか一人でも全然楽しめた江ノ島

 

来年はもうワンランク上の遊び方に挑戦しよう。

 

 

一人単独で江ノ島でサーフィンし、チャラそうな海の家でハンバーガー片手にハイネケンをキメて

ガンガン日焼けしたいかな。

 

 

 

 

一人江ノ島をやり遂げたボクは清々しい気持ちで逗子駅前の立ち飲み屋へ吸い込まれた。

 

 

ここはちょうど一年前にも来た立ち飲み屋で

酒場ナビでも記事にした「立ち呑み処 寄り屋」だ。

 

 

『一人立ち飲み』なんて、もう余裕中の余裕。

 

常連顔で乾いた喉を

ホッピーで流し込んだ。

 

 

 

朝から大満足な一日

これで終わっても良いのだがまだ時間は早い。

 

 

なんとなくボクは「大船」へ行ってみる事にした。

 

 

大船と言えば、以前に味論が記事にした「観音食堂」が有名だが

今年一月の火災により、今は見ての通り更地になっている・・・

 

 

あの雰囲気味わってみたかったな・・・

 

 

とにかく一刻も早く再建を願ってます。

 

 

 

 

 

はじめて来る大船をノーリサーチで散歩してみると

意外と呑兵衛の街だというのは酒場の数で分かった。

 

 

 

 

どこにお邪魔しようかと徘徊してると

即決レベルの外観な店に出逢ってしまった。

 

 

「大衆焼肉 ジンギスカン」

 

 

【大衆焼肉】

【ジンギスカン】

 

なんて素晴らしいパワーワードでしょう。

 

 

っていうか

安っ！！！

 

 

興奮気味で店員さんに入れるか確認すると

やはり満席のようで、出直す事にした・・・

 

 

 

一旦他の店で時間を潰し・・・

 

いや、”時間を潰す”という表現は適切ではない・・・

 

こっちはこっちで素敵な時間を過ごせ、「さっきの大衆焼肉 ジンギスカンはまた別日に行こうかな・・・」

と思ったくらいだった。

 

 

 

 

 

とはいえ・・・

 

やはりあの素晴らしい外観と肉が焼ける匂いがする店前を通るとスルー出来るわけもなく・・・

 

再度アタックしてみると、見事席を確保出来たのだ。

 

 

〔酒場の神様〕

いつもお世話になってばかりなので、いつかご挨拶させてください。

 

 

 

「少しだけ時間かかるんで、これ見といてください」

と言われて出されたメニュー表・・・

 

 

うぉ〜〜

これは一切無駄のないメニュー表！

 

”少数精鋭”とはまさにこのことだ！

 

 

「じゃあ１杯目レモンサワーでお願いします！！」

 

 

すぐに席は準備され、無事ライドオン成功。

 

 

席に座るとすぐにレモンサワーとタレが出された。

 

 

 

店内は煙により、これでもかってくらい茶色い。

 

逆に白い部分はどこにあるんだっ！？ってくらい茶色い。

 

 

 

 

でも良いんです

この茶色はボクたちにとって、安心へと変換されるのですから・・・

 

 

 

 

「ジンギスカン&タン」

 

銀の皿に盛られたジンギスカン（タレ）と豚タン（塩）

 

 

今からこれを自分の好きなペースで誰にも邪魔されることなく

更に好みの焼き加減で喰らえるのだ。

 

 

 

 

この時間だけは本当に一人で集中したい。

 

慎重に丁寧に焼き上げるこの時間はまさに至福。

 

肉とオレの真っ向勝負であり、本気のぶつかり合い。

 

 

 

前回記事の「大衆酒場 若林」と同様に

肉と幸せを噛み締めた。

 

 

本当はもっと食べたかったけど

お腹いっぱいで追加注文出来ず・・・

 

またこの夏に大船再訪を心に誓った。

 

 

 

黒くなった換気扇とは違って

ボクは日中の日差しですっかり顔が真っ赤になっていた。

 

 

 

先ほどの一人江ノ島で人として一皮剥けたかは分からないが

確実に顔の皮は剥けそうである。

 

 

 

 

 

結局のところ、ボクにとっての”究極の一人遊び”・・・

 

 

それは煙たくて渋い店での『一人焼肉』かな・・・