蒲田「勘蔵」流しそうめんが出来ると噂の、カオスな立ち呑み屋の実態を暴いてきた
今回も読者の方から投稿をいただいた『みんなに行って欲しい酒場』に行ってみよう~のコーナーだ。
今回気になった酒場がある町は・・・
吞兵衛の町「蒲田」っ!
昼過ぎに蒲田へ到着したが
目的の酒場はまだオープンしていない。
となると
やっぱり定期的にどうしても行きたくなるこちらへ。
「蒲田温泉」
蒲田温泉と書いて、「てんごく」と読むのを皆さんはご存じだろうか?
名物の黒湯とサウナでお肌ツヤツヤになってから、2階へ上がる階段はまさに天国への階段。
ひとつだけ残念な事実を知ってしまった。
ここで呑む際は浴衣をレンタルするのが粋で、旅館に来た雰囲気を味わえるのだが
この度浴衣レンタルサービスは終了してしまったらしい・・・
あとで直接専務さんに聞くと
「レンタルする人が減って、クリーニング代を考えると維持できなくなった」
とのことだった。
非常に残念だ・・・
しかしまぁ持参すれば良いだけの話だから、カッコいいMY浴衣を買おう。
「レモンサワー」
放出された水分と塩分を湯上りに即注入。
汗をかいてスッキリしたのに、身体によくない液体を過剰摂取・・・
不健康な行為が気持ち酔い。
『健康』って難しいですね・・・
最高のセント酒を浴びた。
蒲田温泉に関して
詳しくはYouTubeだったり、以前の酒場ナビ記事を参考にしてください。
ちなみに今年の年明け早々の深夜に
「純烈」さんはこの蒲田温泉の2階を貸し切ってライブをされたそうだ。
深夜にも関わらず、大広間はお客さん50名で満席になったらしい・・・
(チケットもすぐに売り切れ)
純烈さん、凄いな・・・
ちょっと好きになりました。
この日もばっちり大広間のステージで歌わせてもらって
大満足フィニッシュ。
蒲田温泉
をあとにした。
そして向かう先は、読者の方に教えてもらった立ち飲み屋さんへ!
場所は蒲田駅と蓮沼駅のちょうど間くらい。
大通り沿いにあるこちら!
「勘蔵」
オレンジと青の看板と暖簾がとてもカッコいい。
船橋「大衆酒場 若林」もそうだが
オレンジと青の組み合わせってめっちゃ好きやぁ~。
ゴールドとターコイズの組み合わせ(キンミヤカラー)
くらい好きかも。
「町中華のテーブルが赤の店、当たり説』
という色にまつわる説があるが
『外観がオレンジと青の店、大当たり説』
もあると思う。
好みの店構え
そして店内からはお客さんの笑い声が外まで聞こえてくる
期待しかできない!
ボクは〔暖簾引き〕で店内の様子を伺い、ライドオンした。
カウンターのみのコンパクトな店内で
マスターのワンオペ。
店内は常連さんであろうお客さんたちによって、完全に”出来上がってる”雰囲気だった。
今回投稿をいただいたくれちゃんさんの情報によると・・・
「カオスな立ち飲みです」
蒲田、カオス、立ち飲み
の3ワードしか情報がなかったが
ボクはこれにビビッと〔酒場センサー〕が反応したのだ。
サワー類は全品税込み300円という破格・・・
マスター、そろそろ値上げした方がいいと思います・・・
「濃い目チュウハイ」
デフォで濃い目な酎ハイが嬉しい。
マスター、今宵はしっかり酔わせていただきますよ。
「豚生姜焼き」
注文してから作ってくれる豚の生姜焼きはこれだけ豚バラが入ってるのに
まさかの税込み300円・・・
これだけで濃い目酎ハイ4,5杯は戦えますぜ。
「日替わりサラダ」
エビとブロッコリーとゆで卵をマヨネーズで和えた間違いないヤツ
これなんて200円ですからね・・・
勘蔵恐るべし。
カオスな立ち飲み屋だけど
綺麗なOLさんもいらっしゃったり、意外と女性一人でも大丈夫な感じがまた酔い。
土日祝は昼の12時から営業で、呑兵衛たちには嬉しい営業時間。
入店時から気になってた「タモリサワー」
これを頼まないわけにはいかない。
『タモリ俱楽部』にも出演したという勘蔵。
それにちなんでつけられた名物殺人ドリンク。
「常連も頼まない」
「死ぬよ。」
の文字がオレのサカバ―魂を煽ってくる。
「本当にいくの?」
マスターが心配そうに「タモリサワー」を作ってくれた。
こ、これは・・・
酎ハイに赤ワインを入れたなかなかのヤバいヤツだ・・・
京都には下町カクテル「ばくだん」というのがあって
ボクが学生時代住んでた時によく呑んでたのを思い出した。
そんな思い出もあいまって、楽しそうにタモリサワーを呑んでると
隣のお客さんが話しかけてくれた。
「美味しそうに呑むねぇ〜俺もそれ呑んじゃおうかな」
「先輩、これ結構濃いんで気をつけてください。けど気になるなら共に逝きましょう!」
「マスター、これと同じヤツ俺にもちょうだいよ〜」
先輩はまだ自分のウーロンハイが残ってるのに、タモリサワーを注文した。
「これ呑んだら帰りなよ」
そう言ってマスターはベロベロの常連さんにタモリサワーを作ってあげるのであった・・・
「ハムエッグ」
卵2個、ハム2枚で半熟の王道スタイルでありながら
価格300円というハイコスパハムエッグだ。
いつものようにハムエッグを〔スケベッグ〕に育てる猥褻行為をしていたところ
後ろから監視されてるような視線を感じた・・・
さすがにエロが過ぎてしまったか。
恐る恐る振り返るとそこにはタモリサワーで完全に出来上がってしまった先輩が・・・
ヤバいっ!
目があってしまった!!
先輩はボクに話しかけてきた。
「美味しそうに食べるね」
よかった・・・
先輩は酒場猥褻行為を取り締まる酒場ポリスメンではなく
ただの常連さんだったようだ。
しかし油断は出来ない。
距離の近さが多少気になるところだ。
「先輩、ここよく来るんですか?」
「カンゾー来過ぎてね、もうだいぶ肝臓キちゃってるの~」
「素敵なダジャレっすね」
「あら、やだ(照)」
タモリサワーのおかげで絶好調の様子だ。
「今からカラオケスナック行くんだけど、一緒にいかない?」
「すみません、このあと予定が・・・」
「お金がないなら、家呑みでもいいからさぁ~」
「その酔っ払い、無視してくれていいからねっ!」
見るに見かねたマスターが助けてくれた。
しかし常連さんの暴走はとどまることを知らない。
「私はね、マスターの胸が好みなの」
次の標的はマスターになってしまったようだ。
「あの人、普段はおとなしい人なのに、酒呑むとおかしくなっちゃうんだよね」
「ほら、”ショウちゃん”もう今日はこのくらいにしとこうよ」
「これだけ呑んだら帰るからさぁ〜」
「いつもそう言って、最後の一口残してずっといるじゃん」
「はいはい、じゃあ気をつけてねぇ〜真っ直ぐ帰るんだよ!」
泥酔してつまみだされてる人、久しぶりにみたかも・・・
何はともあれ
マスター、ファインプレーをありがとうございました。
「あ、そういえばネットで見たんですけど、ここで流しそうめんやってませんでしたっ!?」
事前にネットで調べてて、流しそうめんをやってる写真をみて
それが決定打となり、今回勘蔵へ訪問しようと思ったのだ。
「あ~!あれ毎年やってるよ!」
「次回いつやるんですか!?」
「七夕の日だから、7月7日だね」
「開けときますっ!!」
まだまだ先だが、今のうちに予定あけといてください。
ボクとショウちゃんに逢えるかも・・・
勘蔵(かんぞう)
住所: | 東京都大田区西蒲田7-11-5 |
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TEL: | 03-5703-2161 |
営業時間: | [月~金]16:00~24:00 [土、日]12:00~24:00 |
定休日: | 無休 |