先日の京都ハシゴ酒の続き・・・　　

 

 

「高木与三右衛門商店」の常連さんと「ハーモニー」の店主に

まだボクが知らない京都のヤバい酒場をいくつか教えて貰った。

 

 

 

 

 

 

教えていただいたのなら、力と時間の限り全部行っておきたい・・・

 

 

 

「西院」へやってきた。

 

 

 

いきなりですが、皆さん「西院」をなんと読むかご存知でしょうか？

 

普通に呼んだら「にしいん」、「さいいん」と読みますよね。

 

 

 

しかしこれをみてください。

 

 

 

嵐電「西院」駅はなんと「さい」と読むのです。

 

西院を”さい”と読むだってっ！？

 

”院”はどこに行ってしまったんだよ・・・

 

 

 

しかもまだビックリはあって、阪急西院駅は「さいいん」と読むのです・・・

 

 

 

いや、もう統一したらええやん・・・

 

 

 

 

でも考えようよっちゃ、「西院駅に集合」の約束をする際に

嵐電と阪急の間違えを防ぐ事が出来るのか・・・

 

 

 

まぁでもややこしい話だ。

 

 

 

ちなみに京都人は西院の街のことを大体は「さいいん」と呼んでます。

 

 

 

 

そんな狂った街には、やっぱり狂った酒場が眠っているのだ。

 

 

 

「路地裏stand五光」

 

 

店名は「大衆酒場 五光」ではなく「路地裏stand五光」と読むのか。

 

これまたややこしいな・・・

 

 

しかもまだ安心は出来ない。

 

さっきの西院のくだりからすると

「ごこう」と読むのではなく「ご」だけの可能性もあるぜ。

 

 

 

さぁ、奇跡を期待して

十箇条をしっかり読み、いざライドオン！

 

 

 

 

 

すごい混み具合だ・・・

 

最初は入れないと思ったが、お客さんが詰めてくれてなんとか入店出来た。

 

 

 

 

 

良い立ち呑みって、混みだした時に

見知らぬお客さん同士が詰めあったりする優しさが見れて、ほっこりしますよね。

 

 

 

メニューを見て、またビックリ！

 

ドリンクの圧倒的な安さっ！

 

 

ボクは「プレーンメガ」３５５円（税抜）と「大根と高菜のきんぴら」１５０円を注文した。

 

 

 

 

「やっすっ！！！」

 

思わず声が出てしまったボクに店員さんが

「安いやろ？ぎょうさん呑んでなぁ〜」

と超自然に話しかけてくれた。

 

 

初めて来たのに、何度か来たことあったっけと勘違いしてしまいそうだった。

 

 

 

 

狂った街の狂った酒場なので、お酒だけじゃなく

ツマミの価格もバグってる。

 

 

 

 

 

ホワイトボードには

「本日のおすすめおばんざい」と記載してあるのが

いかにも京都っぽくて酔い。

 

 

 

激安おばんざいに隠れて、ちゃっかり「アサヒ大ビン４８０円」ってのもヤバいぜ。

 

 

 

お客さん、店員さんたちによる飛び交う京都弁が心地酔い・・・

 

奈良も滋賀も良かったけど

やっぱりボクは京都が好きだぜ。

 

 

 

 

これだけメニューがあったら、だいぶ悩んでしまうな・・・

 

 

しかも目の前は〔ＯＨＳ〕があるナイスな〔酒場アリーナ〕だ。

 

 

 

 

悩みに悩んで、ボクが注文したのは・・・

 

 

「おでん」

 

大根、玉子、ごぼ天の三銃士。

 

 

 

大根のデカさが圧巻である。

さすがおでん界のエース。

 

 

バッチリしゅんでてウマッシュっ！

 

 

 

 

「おでん、うまいやろ？めっちゃ自信あんねん」

 

 

 

またしても超自然に話かけてくれた別の店員さん・・・

 

 

あれ？ほんまにボクここ前に来たことあったんちゃう？って錯覚させてくれる。

 

 

「ここ安いやろ？ぎょうさん呑んでなぁ〜」

 

 

 

 

酔いも回って来て、両隣のお客さんと流れで会話することになった。

 

 

 

 

「ほんまにこの安さ狂ってますよね」

 

「狂ってんのは店だけじゃなくて、お客さんもヤバいっすよ」

 

「なんか変なお客さんに出会ったことあります？」

 

「ありますよ。ここ昔バイト募集してて、その貼り紙みた客がいきなり店出てコンビニまで走って行って・・・

それで戻ってきたと思ったら、その場で履歴書書いて『今からバイトの面接っていけます？』って言うて、ほんまに面接してた人居ましたわ。呑みながら」

 

「ヤバいっすね・・・バイト受かったんですかね？」

 

「受かって次の日から働いてましたよ。すぐ辞めましたけど」

 

「あそこに置いてあるのが、実際に使われた履歴書です」

 

 

 

「行動力すごいっすねぇ・・・そのスーパーバイトマンに逢いたいっすわぁ。」

 

 

「・・・まぁそのバイトって、僕のことなんですけどね」

 

 

 

ドヤ顔で喋る常連さん・・・いや、元スーパーバイトマン。

あなた自身の話だったのですか。

 

 

 

 

ボクの予想ですが

その経験談持ちネタ、この立ち呑み屋で

隣になった人全員に話したことあるでしょ。

 

 

 

 

 

 

次は逆側の先輩が話しかけてくれた。

 

「先輩、ご機嫌ですね。何軒目ですか？」

 

「２軒目。さっきBARで呑んでてん」

 

「どんなBARなんですか？」

 

「俺の女王様が居るBARやねん。兄ちゃん、SMって興味ある？」

 

 

 

「いや、そっちの世界はまだ未知の世界というか・・・」

 

「めっちゃええで。良かったらその店今から一緒に行かへん？呑んでたらまた行きたなってもたぁ〜」

 

 

 

 

お互い酔っ払い同士の呑みの誘いは断ってはいけないって

〔酒場ナビ酒訓〕に書いてあったっけな・・・

 

 

 

ボクは先輩について行ってみることにした。

 

 

 

「こっから歩いてすぐいけるから」

 

先輩が千鳥足風のスキップでそのお店を案内してくれた。

 

 

 

「着いたわ、ここやで〜」

 

 

「Cosmic Capsule Happy Hour」

 

 

 

あれ、聞き覚えのある店名だぞ・・・

 

 

確かにちょっぴりエロティックな雰囲気だ。

 

ルンルン気分で店内へ入っていく先輩に続いてみた。

 

 

 

「バンビさん、また来たで〜♪お客さんも連れてきたで〜♪」

 

バ、バンビさんっ！？

 

 

「えっ！！ジュンヤやぁぁん！何してんの？久しぶりやなぁ〜！」

 

 

女王様こと、ママのバンビちゃんは

なんとボクの昔からの知り合いだったのだ。

 

 

久しぶりの再会に特殊先輩よりテンション上がってしまった。

 

 

ボクが楽しそうにしてるのを見て特殊先輩も嬉しそうだ。

 

 

 

宇宙酒場か・・・

 

めちゃくちゃ独特の内装だ・・・

 

うわっ！

よく見たら鞭が置いてあるっ！！

 

バンビ女王様のパネルがあるっ！！

 

 

 

鳥居があって、そこがDJブースになってるのか・・・

 

 

これは相当イカしてるな。

 

 

 

「バンビ様、お忙しいところ申し訳ないんですけど、後で鞭で叩いてもらうとかって・・・」

 

「いや、店内はさすがにあかんやろ！」

 

 

店内の雰囲気も凄いが、女王様と変態先輩の会話も凄いぜ・・・

 

 

 

路地裏stand五光からの裏西院Cosmic Capsule Happy Hour

 

 

 

なんか結果的に変態先輩のおかげで

ディープで酔いハシゴ酒が出来たかな。

 

 

やっぱり酔い感じに酔ってる人のお誘いは乗った方が良いな。

 

 

 

大阪の皆さん、たまには阪急に乗って京都西院まで遊びにきてくんなはれ〜〜

 

カオスな酒場まだまだ沢山ありますよ。

 

 

 

 

 

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