病み上がりなんてモンは旅酒で散らせろ 旭川「独酌三四郎」
先日
肺炎をこじらせ
まさかの12日入院するという
どえらいやらかしを
してしまった
↓
退院して間も無いし・・・
本調子ではないし・・・
酒場巡りは控えて
家でのんある気分でも舐めて・・・
なーんてヌルいシケシケな
僕じゃないっ!!
第6条
病み上がりなんてモンは旅酒で散らせろ
高級飛行機に飛び乗った
酒訓どおりに
極寒の旭川にやってきた
・・・と
ホントは
元々予定していた旅だったという
気もしないでもが・・・
兎にも角にも
体調をほぼ万全に間に合わせれた
自分を褒めてやりたい
旭川は酒場だけでなく
市場も巡る価値があると
聞いてきた
第一市場の
正面入り口シビぃ~
側面も裏の入り口も
シビぃ~シビぃ~
昭和の映画
撮影できるやん
中も撮影映えするぅ~
小倉旦過市場の
斉藤商店のあたりの
雰囲気に似てる
古い文字とか絵とか
エモいなぁ~
ハムと肉の店・・・
ハムの文字は赤で
肉は青なんだな
日本に銀座は
何か所あるんだ・・・?
なんて疑問は
旭川ニュー銀座の
入り口の可愛さにかき消された
バナナの熟成具合も
シビぃ~
まるごとバナナのチョコ味は
このバナナで作ったほうが
いい色になるんじゃないか
新日の出市場は
もうおとぎ話やん
全店舗シャッターが
下りてるのかな・・・?
おやっ
日の出食堂・・・
本日は
休ませていただきますの
告知・・・
ってことは・・・
明日は営業してるのかしら・・・?
中見てみたかったぜ
市場ではないが
こちらの百貨店も
ファンキーとのこと
三番館
91年の歴史がある
老舗中の老舗のようだが
入り口から様子がおかしい
実物大の
虎の親子の置物が
睨みをきかしている
旭川愛虎会ですと・・・?
店内はごく普通の
スーパーの服売り場
だが・・・
おんや
えっ!?
タイガースグッズッ!?
嘘んっ 売ってんのっ!!
いやっ!!
阪神弱い時の
新宿の京王百貨店の
タイガースショップぐらいの
規模あるやんっ!!
なぜ北海道旭川に
こんなに阪神推しの店が
あるんだ・・・?
店内の至る所に
トラ柄のストライプが・・・
すいません・・・
なんでこんなにタイガース色が・・・?
やっぱり
社長が熱狂的な
タイガースファンなんですね
マジすか!!
去年のリーグ優勝した時と
日本一になった時は
店員さん皆様タイガースのハッピを着て
店頭に立たれてたんですね
三番館・・・
素敵です
偶然にも
虎キャップを被ってきた
自分を再び褒めてやりたい
えっ?
裏の外壁は見たかですって・・・?
見に行ってみます
わっ!!
壁にデカデカと
旭川育ちの名投手がっ!!
左は
阪神時代の星野信之か・・・
右は・・・
そうかっ!!
スタルヒンかっ!!
ならば・・・
スタルヒン球場も
拝んでおかなければ
ココはプロ通算14年間で
6本しかホームランを打たなかった
久慈照嘉が
1試合に2本ホームランを打った
阪神ファン奇跡の球場
三番館の社長・・・
もしかして
あの試合みてファンになったとか
聖地にこれて大満足
雪のせいで
カリスマジュンヤが7年前に見た
スタルヒンよ永遠に
の文字は見れなかったのが
心残りだが
↓
日も落ちてきて
いい頃合い
さぁ
夜❤なび
じゃなかった
酒場ナビ
こごえた両手に息をふきかけて
ザクザクと雪を踏みしめながら
たどり着いたのは・・・
出たっ!!
独酌三四郎っ!!
酒場ナビなんて看板を
背負ってるなら
絶対に訪れなければならない
義務酒場
ってのがある
独酌三四郎も
当然その一つだ
宇都宮に庄助という酒場があるが
そこは
独酌三四郎も
そうだったな
いざっ!!
長年にわたり
燻された
店内
昭和21年創業ということは
もう78年間も
呑兵衛たちに愛されているんだ
そりゃ
居酒屋遺産て
言葉がしっくりくるな
おっ
コイツはツイている
入り口に一番近いカウンターに
通された
この席・・・
焼き場を
ガッツリ眺めれる
酒場アリーナだぜ
木札のお品書きは
ちょっと見にくいな
あっ
テーブルにも
メニューあるじゃないか
挿絵が描かれてて
分かりやすいし
めんこいし
身欠きにしんも
気になるが・・・
刺身とホッケからいこうか
「いらっしゃ~い」
出たっ!!
日本三大白割烹着女将の
よし子さんっ!!
お噂どおり
大きくてらっしゃる
「すいません 女将さん・・・」
「なんですか」
「お写真一枚いいでしょうか」
「どうぞどうぞ」
背が高いので
丈の長い割烹着が
とてもお似合い
マスクまで取って頂いて
ありがとうございます
極寒だけど
やはりビールから
箸袋の文字は
でっかく夢と
幾つになっても
持っとかないとな
病み上がりなのに
よくここまで来たな
まぁココで呑んだら
病気なんて治っちまうよ
と瓶提灯が
言いたげだ
ありがとさん
治療させてもらうよ
お通しの豆は
フジッコのおまめさんのような
よく炊いたやわらかい
豆じゃない
歯ごたえのある枝豆というか
大豆の浅漬けというか
ちゃんとツマミになる豆
美味しいぞ・・・
豆に惚れたのは
初めてじゃないだろうか
お刺身盛り合わせの見た目が
美人だ
エビもマグロもホタテも
モチロン旨いが・・・
タコの味が濃くて絶品
ほう
北海道はタコの水揚げ量
日本一なんですか
明石があるんで
兵庫県だと思ってました
〆にしんが
いかにも北海道で
歌いたくなる
そして
最もいかにも北海道で
最も水揚げ量日本一の
ホッケ
北の大地で
コイツを食ってみたかったんだ
これが縞ホッケではなく
真ホッケか・・・
女将さんみたいに
ビッグサイズって
わけじゃないんだ・・・
脂はノリノリだろうか・・・?
そうでもないっ!!
ただ
タコ同様味が濃い
ほう・・・
どちらかというと
縞ホッケのほうが
コッテリとしてるんですか
好みが分かれそうだな・・・
縞ホッケが磯山さやかで
真ホッケが市川紗椰みたいなことか・・・
アカンッ!!
選ばれへんっ!!
両方好きやっ!!
とうきび茶割りの
温かいのをもらい
ふぅと一息
トウモロコシの風味が強烈で
過激なぐらいの甘みがある
コレはもはや
焼酎のコーンポタージュ割りだぜ
さぁ後半戦
旭川の真骨頂を
堪能しようじゃないか
出たっ!!
若鶏の柔らかい肉を焼いた
新子焼きっ!!
旭川のソウルフードで
街中に扱ってる店は数多あるが
三四郎のコレは唯一無二
炭火でじっくり焼いた
若鶏の味付けは
創業以来
78年継ぎ足し継ぎ足し育ててきた
タレ
むほう・・・
タレの焦げた香りが
もうっ!!
ぬわっ!!
エグいぐらいに 旨味が深ーい♪
タレの成長 興味深ーい♪
タレのレシピにゃ 用心深ーい♪
バクバク食う僕 欲深ーい♪
残さず食う僕 罪深ーい♪
FU・KA・Iーーー!!
熟成した脂の甘みを纏った
やわらかい若鶏が
旨いのなんの
こりゃ
どの店も真似できないや
鶏を平らげたが
皿にタレが残る
コイツを利用しないなんて
天一でこってりスープを
残すようなモノ
「すいません コレにご飯を・・・」
「はーい タレご飯ね」
「あっ ソレを」
「お皿 頂いちゃいますねぇ」
さぁ
独酌三四郎
そろそろ仕上げだ
あれに見えるは
窯でチョクに酒を温める
焼燗
じゃないか
仕上げ酒は
これしか無い
せっかくなんで地酒を・・・
大雪の蔵
男山
先生も吞られてた
高砂酒造の
風のささやき
にしよう
あっ
徳利で来るのか・・・
提供されると思ったが・・・
まぁいいか
「タレご飯お待たせしました~」
「待ってましたっ!!」
78年モノのタレに
ご飯を混ぜた
行儀は悪いが
最高に魅力的な一品
タレとご飯が
ただ混ざった
だけなのかしら・・・?
否っ!!
みじん切りにした
大葉が散りばめられてる
うん
これはいいぞ・・・
脂の甘さ一辺倒に
なりそうなところを
大葉の爽やかさがアクセントとなり
スプーンを止めさせない
嗚呼・・・
万歳っ!!
添えられてきた
酸っぱめの大根のしょうゆ漬けも
絡め飯によくあう
スプーンで
もろとも持ち上げ放り込み
5回咀嚼して
旨さマキシマムになった口に・・・
風のささやきを
ツイーーッ!!
はぬーーーん
気持ちいいし・・・
旅酒で・・・
散ったゾ
女将さん・・・
おかげさまで
完治しました
また来ます
外に出ると
すっかり日も暮れて
男山のネオンが眩しかった
こちらの
白割烹着女将もどうぞ
↓
独酌 三四郎(どくしゃく さんしろう)
住所: | 北海道旭川市2条通5丁目左7号 |
---|---|
TEL: | 0166-22-6751 |
営業時間: | [火〜土] 21:00最終入店 21:30ラストオーダー 22:00閉店 |
定休日: | 日曜日、月曜日、祝日、年末年始 |