浦和「ひとりあじ」名物”究極の〇〇”を求めて・・・。
先日の新秋津「サラリーマン」で飲んだあと、まだ時間に余裕があったので
初めて訪れる街、浦和へ行くことにした。
初めていく街はやはりどこでもウキウキするものだ。
駅前の綺麗なイルミネーションが迎えてくれた。
しかし浦和に来たは良いものの・・・
どこで飲もうかは全く考えてなく、移動中にネットで検索した酒場を何軒か店前まで行ってみて決める事にした。
まずは
「ひとりあじ」
黄色と黒の2色でシンプルに大きく書かれた看板の文字が酔い味を出していた。
黄色と黒の組み合わせは「相手の注意を引く・警戒を促す」という意味があるので(踏切の遮断機や工事現場の衝立などのカラーリングによく使われてる)、この色合いを使ってる看板に筆者は見事に引っかかってしまった。
店前でカリスマポーズで写真を撮ってると、店内から筆者(カリスマジュンヤ)を物珍しそうな感じで見てくる常連の方に
「若者よ!こっちで一緒に呑もうよ!」と誘って頂いた。
誘われると断れない性格なので、即決でここ「ひとりあじ」で浦和の初夜を任せる事にした。
店内はコの字カウンターで入口付近は立ち飲みスタイルでそれ以外は座れる変わったタイプの酒場であった。
立ち飲みも座りも値段は一緒で、どうやら席料もなさそうだったので
疲れてた事もあって席の方を頂く事にした。
早速ホッピーで。
マドラーがスマイルちゃんでカワイイ。
(マドラーと言えば、この酒場がダントツでイカしてた)
キャッシュオン式でお釣りは目の前の専用灰皿に入れて頂いた。
ホールを担当してくれるお姉さんはとても優しく、愛想も良い感じで
更に美熟女さんであった。
恐らくこの美熟女店員さんのファンもいらっしゃるであろう。
そういえよく見ると、常連であろう方たちは皆さん、この美熟女店員さんから一番近い席を陣取ってるような気がした。
いくつになっても、やはり女性を口説く姿勢は見習わなくてはならない。
オススメのアテを美熟女店員さんに聞くと、「皆さん究極の焼きそばを注文されます。」と教えて頂いた。
「究極の焼きそば」
誰もが思わずメニュー表を二度見してしまいそうなネーミングである。
自ら料理名に”究極“とつけるのは余程自信があるのであろうか。
しかも200円という破格の値段設定なので、迷わず美熟女店員さんに注文した。
料理を待ってる間は店内観察。
この卵パックを使った即席のレジの近さに驚いた。
カウンターに座ってたら、余裕で手の届く所にお金を置いてある。
少し悪い輩がこの席に座ったもんなら、このお金はネコババされるであろう。
お客さんを信頼してるこの距離感も堪らない。
お金に関して良い意味で無頓着な店と言えば、以前筆者が記事にした早稲田の「三福食堂」である。
「三福食堂」には敵わないが、この店のレジもなかなかの距離感である。
■プチ募集■
このような
店のお金が客の手の届く所においてある店、知ってる方居たら教えてください。
マニアックすぎる条件ですが、情報得られましたら責任持ってお伺いさせて頂きます。
宛先はこちらまで。
店員さんも愛想が良いし、なんだかこういうのを魅せられるとほっこりした気分になれるものである。
ほっこり気分で究極の焼きそばを待つこと5分。
すぐに究極な焼きそばが筆者の目の前に姿を現した。
「!?!?」
“究極”を名乗ってる割に、この焼きそば・・・
具が全く無い。
いわゆる素焼きそばである。
何はともあれ食べてみないと、究極かどうかは判断出来ないので
一口食べると・・・
口の中に広がるソース感・・・
ではなく!
強烈なニンニク感!!!
そしてこれがソースとマッチして絶妙に旨い!
正直、焼きそば(炭水化物)で飲むなんて
筆者のなかではあまり考えれない事なのだが、この究極の焼きそばは酒が進む。
お好みで七味をかければ、さらに飲酒量は加速する。
“ソース焼きそばにニンニク”
ありそうでなかったこの組み合わせ。
実に「相手の注意を引く・警戒を促す」組み合わせである。
いや、もしかしたらこの組み合わせは昔からあったのかもしれない。
しかし筆者は27年間生きてきて初めて味わった味である。
今度から自分で焼きそばを作る時はニンニクを大量に入れたいと思う。
そんな事を考えながら、究極の焼きそばをすぐに完食し
口の臭さを気にせずに美熟女店員さんにホッピーの中を注文した。
美熟女店員さんは無言の笑顔で
「今日だけはお口を臭くなさっていいんですわよ」と語りかけてくれるようだった。
次に隣の常連客の方がオススメしてくださった肉豆腐も頂いた。
こちらもしっかりとした安定の味付けで、ここのメニューに外れはないなと確信できる一品であった。
続いて隣の常連客の方が
「お兄さん、ここは初めてですか?もしよかったら私の焼酎をどうぞ。」
と言って自分のボトルの金宮焼酎をたっぷりグラスに注いで戴いた。
「キャっ!写真はダメっ!」
少しばかり怪しい方であったが、初対面の人に自分のボトルの酒をくれる人に悪い人は居ないと信じてるので心を開いて話してみる事に。
「お兄さん、この店のボトルのシステムは知ってますか?」
そう言って筆者に金宮焼酎のボトルに書かれた謎の正の字を見せてもらった。
隣客「お兄さん、この店はですねぇ〜ボトルを50本卸すと金宮一升瓶を1本サービスして頂けるんですよ。」
筆者「50本!?!?」
隣客「ちなみに私は今29本目なので、やっと折り返し地点に来たと言ったところです。」
筆者「いや、29本でも相当すごいですよ!50本なんてまだ誰も成し遂げてないんじゃないですか?」
隣客「チッチッチ、甘いよお兄さん。あの方はまさに今50本達成して1本サービスされた一升瓶の金宮焼酎を飲んでるんですよ。」
そう言って、その酒の猛者の方を紹介して頂いた。
酒の猛者の方の席には確かに一升瓶の金宮焼酎がある・・・。
その一升瓶の金宮焼酎には
「祝50本」、「愛」と書かれてる。
確かにこの方は金宮焼酎のボトルを50本卸したみたいだ。
あっけにとられながらも、この酒の猛者の方にも金宮焼酎をグラス一杯になるまで戴いた。
この時”サカバーとしての感”が働いたのだが、この方たちは酒を振舞ってるから
これだけボトルを卸せるのでは!?
と思ったのだが、そこは酒の神様を信じて心の中に閉まっておいた。
酒の猛者の方が静かに口を開いた。
「上には上がいるんよ。これを見てみなさい。」
そこにはなんと「68」の数字が記された金宮焼酎のボトルがあった・・・。
筆者「ま、まさか・・・この方はボトルを68本卸されたのですか?」
猛者「彼はオレと違って、開店当初から居る客じゃないのに、もの凄いペースでボトルを卸したスーパールーキーなんだよ。ほとんど毎日来てるんだけど兄ちゃんタイミング悪いね。今日はまだ来てないみたいだ。」
短期間で猛烈なハイペースで金宮焼酎のボトルを卸した奇跡の”酒振る舞い野郎“・・・
ではなく!
「キングオブ金宮焼酎愛好家」の方に是非とも金宮焼酎をグラスいっぱいに戴きたいと強く思った。
隣客「ね?すごいでしょ?まだ他にもすごいお客さん居るから、お兄さんまたこの店にきてください。ね!〇〇さん(酒の猛者)・・・あれもう帰っちゃってるし。」
知らぬ間に来て、知らぬ間に帰るこの感じが自分の家感があって緩い感じで良い。
最後にこの浦和の街に最高の憩いの場を作ってくれた「ひとりあじ」の店主さんと恒例の酒場 de 2 Shot!!!!!!!
(如何にも、良い人感が滲み出てる表情をされてる店主さんだ。)
浦和のおじさんたちの「熱き金宮ボトルレース」を観戦しに、またこの「ひとりあじ」へ来ようと誓ったのであった。
ひとりあじ(ひとりあじ)
住所: | 埼玉県さいたま市浦和区仲町1-1-10 森崎ビル 1F |
---|---|
TEL: | 非公開 |
営業時間: | [月~金] 17:00~24:00 [土日祝] 15:00~24:00 |
定休日: | 年中無休 |