早稲田「三福」コストパフォーマンスとセルフサービスの関係性
コストパフォーマンスと言う言葉をご存知であろうか?
コストパフォーマンスとは・・・
あるものが持つコスト(費用)とパフォーマンス(効果)を対比させた度合い。コスパやCPと略されることもあるほか、費用対効果や対費用効果ともいう。
数値を算出する場合は、効果を費用で割る。すなわち、費用が安く、効果が高いほど、コストパフォーマンスが高い。コストパフォーマンスの略はCPと表現されていた。(ウィキペディアより)
筆者(カリスマジュンヤ)はコストパフォーマンス(以下CP)の高いお店が好きで
酒場の座右の銘で「安くて美味しくて満足できるもの」を唱えている。
高くて美味しいものなんて当たり前の事だ。
2000円のラーメンなんて美味いのに決まってる。ラーメンに2000円も払ってるのだから、よっぽど美味くないと割に合わない。
逆に400円のラーメンを食べたとしよう。400円の割には美味いじゃないか。となるのなら
筆者は絶対に400円のラーメンを選ぶ。
我々酒場ナビチームは常日頃安くて美味しいものを探求してるのである。
今回紹介するのは早稲田にある老舗定食屋『三福』だ。
この『三福』は今まで訪れたお店でも5本の指に入るくらいCPの高いお店であるのだ。
それだけじゃない。このお店はいくつかツッコミ所のあるお店でもあるので、記事にしようと思ったのである。
外観、内観はどこにでもありそうな定食屋さんである。
メニューも至って普通である。
ではどこがツッコミ所なのか?
・ツッコミ所その①
「この25席ほどあるキャパにも関わらず、店員さんは1人。」
広いキッチンを走り回る店主さんの姿がよく見られた。
昼間のピーク時に時折、テンパられる姿が可愛らしいのである。
・ツッコミ所その②
「店内唯一の時計が止まっている。」
店主さんも絶対に気づいてると思うのだが、いつ行っても時計の針は7時の所で止まったままなのだ。
直すのがめんどくさいのか?
直す時間がないくらい忙しいのか?
それともあえて直さないのか?
だったらちょっと芸術的ではあるが・・・。
ツッコミ所その③
「とにかく定食の量が多い。」
これらの定食はなんと全品600円なのだ!
ヒレカツ丼のパンチ力は凄まじいものである。
そしてよく見て欲しいのが、定食の小鉢の数だ。
600円でこれだけ小鉢を付けてくれるのは嬉しい。
しかも全部手作りなので、しっかり美味しいのである。
さらにビックリなのが、食べきれないと感じた筆者は「ご飯少なめ」でお願いしたら・・・
(少なめでも平均的な普通の量です)
ご飯少なめの場合は500円との事実を会計時にて分かったのだ。
抜群にCPが高い。
勿論興奮気味にInstagramにも投稿した。
(charisma_neetというアカウントで毎日更新してるので、こちらもついでにフォローお願いします。)
そういえば過去にこんな出来事があった。
前に一度訪れた時、満席でなかなか注文した定食が出てこない事があった(50分くらい待った)。
それで次の予定もあったので、ビールのみを飲み干してほとんど料理に手をつけてないのを見た店主さんは
「遅くなって悪かったね。今日のお代は要らないよ。」
と言ってくれたのだ!
ただでさえ、CPの良い定食なのだから、1食の儲けも少ないであろう・・・。
そんな大事なお金を店主さんは受け取ってくれなかったのだ。
なんて優しい方なんだ・・・。
・ツッコミ所その④
「とにかく散らかってる。」
作るので精一杯なのであろう。
とにかく洗い物が追いついてない。
それもそうだ。なぜなら1人でやられてるのだから。
ネットで調べてみたところ、以前は女将さんも居られたらしい。
その事を店主さんに聞いてみたところ、実のお母さんとの事だったのだが
今は体調を壊し、店には出られないみたいだ。
なるほど、だから1人でやられてるのか。
同じくネット情報にはなるのだが、そのお母さんはかなりチャーミングで可愛いみたいだ。
そしてよく店主さんと喧嘩をすることが多かったみたいで、お客さんはその光景を「漫才」と呼んでいたそうだ。
本当に心の底から働かれてる時に、会ってみたかったなぁ〜って思った。
そして写真を見て気づいた方も居られると思うが、千円札まで散らばっている。
これは今年1番のツッコミ所として、今から説明する。
・ツッコミ所その⑤ 今年1番のツッコミ所!!!
「会計がセルフ式。」
よく「お水はセルフサービスでお願いします。」だとか「トッピングはご自由にどうぞ!」だとかはどこででも良く見かける。
珍しい所で言うと・・・
お酒は自分で作るだとか、焼き鳥を自分で焼いて食べるなどといった変わったセルフ式のお店もたまに見かける。
しかしこの『三福』はなんとお会計がセルフ式なのだ。
(勿論食券式でもない)
どんな感じかと言うと・・・
「そこにお金置いといて〜」だとか「そこからお釣り勝手に持って行っといて〜」なんて店主さんの声が厨房奥から聞こえてくるのだ。
なのでお金があそこには散らばってるのであろう。
セルフ式の会計なんて田舎の無人野菜販売くらいしか見たことが無かったので物凄く衝撃的であった。
言ってもここはアジアの大都会東京都新宿区である。
学生の街でもある。
悪さをしてやろう、なんて考える輩が居てもおかしくはない。
それでもずっとこのセルフ式の会計を行ってる『三福』とその店に通うお客さんとの信頼関係は素晴らしいものである。
「セルフサービスについて。」
自分で食べた定食の食器はそのお店のルールとしてあるわけでもないが、皆カウンターへ運び、そのカウンターでお会計といった手順だ。
中には座ったテーブルを拭いてるお客さんも居られた。
初めて来たお客さんでもそれを見て、見様見真似したりして・・・。
どこのお店でもここまで完璧にしろとは言わないが
ここまでされるとお店の方は嬉しいであろう。
良いお店には良い客が居る。
良い客が居るから良いお店に成る。
「良いお店 」ってお客さんが作り上げるものでもあるんだなと『三福』に教えられた気がした。
店側[コストパフォーマンス]と客側[セルフサービス]の関係性の大事さを再確認した、そんな夏の暑いお昼過ぎであった。
カリスマジュンヤの酒場放浪記
〜三福編〜
お食事処 三福(さんぷく)
住所: | 東京都新宿区早稲田鶴巻町554 |
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営業時間: | 11:00~15:00 17:00~20:00 |
定休日: | 土・日・祝 |