青井「五月」たまたま入ったお店がホッピーハウスだった!!
先日足立区青井の「とん平」の記事を書いたのだが
(21時開店、美人ママの酒場)
実はその前に青井で1軒呑んでたので、今回はそっちを。
青井駅から歩いてすぐにある
バラのまち「青井兵和通り商店街」へ。
なぜ『バラのまち』なのか・・・
この商店街には「薔薇のような女が居るからトゲには気を付けろ」というメッセージなのだろうか。
とにかく初めて来た街なので、その辺は警戒しながら呑むことにした。
商店街を進んでいくと、誘惑的な酒場がどんどん姿を現す・・・
一旦ここをスルーして、商店街を進むと
これまた”薔薇色”が似合ってる酒場がどんどん姿を現してくる・・・
やはりこの街には薔薇の女が居るに違いない・・・
見えない相手の”無言のキャッチ”をこれまたスルーすると
また薔薇の女が・・・
薔薇色=赤
赤色っていうのは本当につくづくセクシーで魅力的な色だ。
しかしこの商店街の薔薇の女を全員拝見したいので
こちらも一旦スルー。
この気持ち男なら分かってくれるであろう
キャッチの女性を品定めするあの感覚と全く同じだ。
そしてさらに奥へ進むと
またしても薔薇色の酒場が・・・
この店はさきほどの薔薇色酒場と違って、声が聞こえる。
「お兄さん〜一杯いかが〜?」
おかしい、何故声が聞こえるのか
とうとう薔薇の女に取り憑かれてしまったのか・・・
その声の正体とは・・・
店内のカラオケだった。
恐らく相当酔ってらっしゃるのであろう
聞いてるこちら側までも気持ちよくなってくるくらいの歌声。
看板には生ホッピーの文字、そしてホッピーと書かれた赤提灯・・・
ボクはこの薔薇の女(酒場)に決める事にし
店内へライドオンすることに決めた。
うわおっ!!
カラオケ歌ってるこの女性こそまさに薔薇の女だ!!!
美しい美声の裏には
絶対にトゲがあるはず・・・
ここは慎重に相手の様子を伺う事にしよう。
まずは「チューハイ(250円)」をチョイス。
有難い激安チューハイを呑みながら、いつものメニューチェックを。
焼きとん、焼き鳥からはじまり
居酒屋の王道メニュー・・・
「いかおやじ」という名の珍メニューまでも!
「ガツ生刺し(350円)」
なんの臭みも感じないガツ刺し
まずは塩を振りかけて食べてみる。
旨い!!
刺しが旨いなら焼きとんも旨いに決まってやがる。
ボクはガツ刺しをごま油とニンニクと味の素と塩で味付けて
ネギと一緒に食べるのがめちゃくちゃ大好きだ。
この食べ方なら正直ガツじゃなく、消しゴムだったとしても
ボクは気づかないのじゃないだろうか。
どんな安い食材でも主役にしてくれる魔法の組み合わせ。
全世界の酒場経営者にお願いする・・・
卓上調味料は出来るだけ豊富にしてください!!
その後ニンニク醤油や、七味なんかで
カスタムすると
それはもうガツ刺し一品で相当楽しめますよ。
卓上調味料は豊富でお願いします・・・
勿論言わずとも大好きなチューハイは加速する。
気持ちよくなってきたところで
店内を改めて見渡すと・・・
まずいっ!!
薔薇の女がこっちを見ているっ!!!
完全にボクを誘っている・・・
しかしここはまだ慎重に行きたいところだ。
この微妙な雰囲気から逃げ出すには・・・
そうだ、お酒の追加注文だ!
看板と店内メニューに書いてある「生ホッピー」の文字
生ホッピー・・・
もしやっ!
ここは『ホッピーハウス』っ!?!?
都内にまだ何店舗か残ってると言われてるホッピーハウス
酒場ナビでも記事になってる住吉「美好」や一之江「六兵衛」などがまだ残っている。
そんな貴重なホッピーハウスと偶然出会えたというのかっ!?
ボクは急いで生ホッピーハーフを店員さんにお願いした。
「生ホッピーハーフ(450円)」
白と黒をハーフで注がれた生ホッピー・・・
白ほどガキではない
黒ほど年増ではない
って誰かが言ってたかな。
コイツに偶然にも出会わせてくれた〔酒場の神様〕
いつも本当にありがとうございます!
最高の生ホッピーと来たら
やはり焼きとんを合わせるしかない。
分かってたが、やっぱり美味しい焼きとんたち・・・
生ホッピーとの相性は昭和の大スター王・長嶋バリに抜群だ。
つくねを『魔法の組み合わせ』で遊んでたりすると
もう生ホッピーは止まらない・・・
しかしここでまた薔薇の女が動き出す・・・
カラオケでボクを含めたお客さんたちを誘い出したのだ。
恐らく泥酔されてるだろう・・・
と思ったのだが、よくみるとさっきからオレンジジュースしか飲んでない。
いや、その感じで下戸かぁぁああいっ!!!
全くトゲのなかったお姉さま、警戒して申し訳ございませんでした。
そんなお姉さまは、素面でご機嫌よく店を後にし
帰り際「良い夜を〜」との言葉もいただけた。
ちなみにこのお姉さま、あとで聞いたらオレンジジュースだけで4時間闘ってたとの事だった。
そしてちょうど入れ替わりで入って来られたこちらのハットがお似合いのジェントルマン。
時刻はもう21時30分・・・
そう、目的だった21時オープンの「とん平」は
もう既にオープンしている・・・
お会計をしようか・・・
それとももう一杯だけ呑もうか・・・
そう悩んでると、一仕事終えたマスターがカウンターに座りだした。
そしてジャントルマンと酒を呑みながら
カラオケを歌いだしたではないか・・・
これはもう一ドラマ起きそうな予感を感じたので
会計を辞め、もう一杯生ホッピーを呑むことにした。
生ホッピーが旨いように
酒場での空気感もやはり「リアル」、そう生が大事なのだ。
ジャーナリズム精神爆発で
マスターと常連さんたちの会話をツマミに生ホッピーを呑んだ。
ついでに美味しかった豚バラ串を追加で注文。
改めて絶品のバラを食べて分かった。
この『バラのまち』って言うのは
豚”バラ”の事だったんだ。
「あんたこの辺の子じゃねぇな?」
不意に話しかけてくるこの先輩・・・
「は、はい!」
「だよなぁ〜青井には金髪は居ないんだよ。」
「いや、そんな事ないでしょ!?」
「俺はこの店の常連で”くまちゃん”って呼ばれてんだ。よろしくな」
結果終わってみれば、店内に居たお客さん全員とおしゃべり出来て
楽しい時間は本当に一瞬だった。
こんな初見のボクみたいなヤツを相手して下さって
皆様ありがとうございました。
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青井の「五月」へ訪れたのが2月の話。
コロナの影響で閉店していく名店たちが増えていく現実・・・
先日酒場ナビのグループLINEで味論からこんな酒場リストが送られて来た。
その内容とは「もしかしたら閉店してるかもしれないリスト」であった。
閉店してるからもしれないという理由は食べログのページで『掲載保留』になってたからという事だ。
そのリストの中に
「五月」の文字もあったのだ。
なかなかすぐ青井まで行けないのですが
「五月」はまだ営業されてますでしょうか?
カラオケ姉さんは今宵も歌ってますか?
くまちゃんは元気にしてますか?
そしてあとでネットで調べると
やはり「五月」はホッピーハウス5号店との事だった。
まことマスター
すっかり夏で暑い日々が続きますが、キンキンに冷えたあの生ホッピーまた呑みに行きたいです。
五月(さつき)
住所: | 東京都足立区青井4-1-15 |
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営業時間: | 17:00~23:00 |
定休日: | 月曜日 |