アメリカ大統領もビックリ!?新江古田「ホワイトはうす」
酒場ナビでは”メンバーに行ってほしい酒場”を『読者リクエスト』として募集しており、これまでに沢山の応募があるのだが、その中からひとつご紹介。
練馬区豊玉にある『ホワイトはうす』、是非一度行ってみてください。
炭焼きの焼き鳥も美味ですが、ボリュームたっぷりのシーザーサラダなどお値段以上の店です。
90円の炭火トーストを頼み、ゴロゴロ入ったベーコンを挟んでオリジナルサンドを作るのもおすすめです。
カレーつくねや餅ベーコン、レバ焼きをほんのり甘みを感じる酎ハイで流し込めば至福ですよ。たけらら♂ さん
この話をすると、たまたまカリスマジュンヤも過去に行ったことがあるとの事で、
“『シーザーサラダ』と『焼き鳥盛り合わせ』と『カレー単品』をはんなり食べてきてどすえ”
とだけ、京都・福知山弁でLINEが来た。
揃って『シーザーサラダ』なんてハイカラな食べ物がオススメとは、ちょっと女ウケがいい”イケてる”ところなのか……?
そういえば名前が『ホワイトハウス』って言うくらいだから、アメリカ大統領の家のみたいに高貴な雰囲気なのかもしれない。
じゃあ、酒場紹介も兼ねて”若くて可愛い女の子”でも誘って、一発口説いてみるか!
私は、読者とカリスマジュンヤの2人を信用して、後輩の女の子を”ホワイトハウスディナー”へ誘った。
──後日の夜。
私は後輩の女の子と2人で新江古田駅を降りた。
「今夜行くお店ってどんなところなんですか?」
「なんか『シーザーサラダ』が有名なとこらしいよ~。『炭火トーストサンド』なんかも出来るみたい」
「ホントですか?わーい楽しみ~」
“掴み”はバッチリ。
予約までしたので、後はスマートに店内へ入れてサラダに合うワインでも飲ませておけばいいだろう。
そして駅から徒歩5分程歩くと、一際明るい建物が見えてきた。
『ホワイトはうす』
「あ……! なんか”ちょうちん”がいっぱいあって……可愛いお店ですね!」
「そ、そうだね」
……あれ?
どう考えても”トランプさん”が住んでくれる様な外観ではない。
まあ、ちょっと外観がイメージと違うが、きっと店の中はオシャレで若い女の子が溢れてて、私のようなオッサンが入ったら”浮いて”しまうのだろう。
ホワイトハウスのエントランスの”引き戸”をガラガラと引く後輩。
「うっ!?」
私達が目にした光景はおよそ想像もしていなかったものだった。
駅からここまでの道のりは閑静な町並みだったが、この中だけ急に下町の大衆酒場の様な喧騒だ。
「あの……予約してた者ですけど」
「ああ、じゃあそこのカウンターでお願いします」
店主らしき人物が案内してくれたのがカウンター席。
痔の客にも優しいドーナッツ型のクッションが椅子に備えられている。
「あの……ちょっと座りづらいのでイス変えていいですか……?」
そう言って後輩は自分の”丸イス”と空いている席の”パイプイス”を取り替えた。
口説くどころか、なんだか後輩に悪い気がしてきた……。
店内は奥行きがあり席数もあるのだが、殆どが客で埋まっていた。
客層は老若男女問わず、子連れのファミリーもいてまるで勝手に人の家に上がりこんできたような感覚になった。
残念ながら、”オシャレ”という4文字は見つけることは出来なかった。
「とりあえず何か……あ、『シーザーサラダ』頼んでみようか?」
「そ、そうですね。おなか空いたし……」
気を取り直して、まずは読者とカリスマジュンヤが薦めていた『シーザーサラダ』を頼んだ。
注文を待っている間、無表情でスマホを取り出す後輩。
女友達にLINEで「ありえなくなくない!?」とでも送っているのだろうか……。
****
「はい!シーザーお待ちどうさま!」
「えっ!?」
2人で声を上げたのも無理もない。
これは……
“爆盛り”ってやつだ……!
以前、カリスマジュンヤの記事で紹介した上板橋の「花門」の爆盛りサラダほどの量はないものの、リアルサイコロサイズのベーコンがてんこ盛りだ。
読者のメールにも”ボリュームたっぷり”とは書いていたが、まさかここまでとは……。
うまいっ!
しかし食べてみるとベーコンもいい具合に焼かれており、肉厚のカリっとした食感とサニーレタスのバランスが丁度いい。
なぜか『煮卵』も添えられているのだが、食べてみると黄身は丁度いい半熟で味も染みており、ラーメン屋が単品で金を取れるほど美味かった。
はっきり言って今まで食べてきたすべてのサラダの中で一番美味かったかもしれない。これがなんと490円とは考えられない。
ちょっと待てよ……
じゃあ他の料理も”爆盛り”なのか……?
試しに『焼き鳥盛り合わせ』を注文して待つことおよそ10分。
「はい!盛り合わせです!」
絶句……。
“爆盛り”というか、”馬鹿デカ”だった。
これはもはや焼き鳥というかバーベキュー串に近い。
「あ!でもこれも美味しいですよ!」
確かに、”馬鹿デカ”ではあるものの、美味しい焼き鳥をそのまま大きくしただけで味に文句のつけようがなかった。
さらにこれも値段は580円と破格。どうやって採算をとっているのだろうか?
……そういえば『単品カレー』も薦めていたな。
値段を見ると”130円”と書いている。あの”爆盛りジュンヤ”が、あえて何故コレを指定してきたのだろう……なんだかちょっと恐ろしいが注文してみる。
果たして、130円でどれだけの”爆盛り”が出されるのか──。
****
「はい!単品カレーでーす!」
あっ!
小さい!
後輩と顔を見合わせ、安心したような残念なような表情をする。
しかし、それを一口食べると今度は違う意味で驚いた。
「うまーいッッッ!! ちょ、ちょっとこれ食べてみなよ!」
「いや……あたしカレーがちょっと苦手なんですよ」
「これは食える!騙されたと思って食べてみな!」
「……うまいッ!!」
“カレー嫌い”という後輩をも唸らせるカレー。いや、全世界の人間がうまい!というに決まっている。
一見、キーマカレーのようで、味にとんでもない深みがり、食べた後も喉の奥で旨みがずっと残る。
『ミスター味っ子』の”味皇”にもこれを食べさせてやりたい。
「ホーワーイートーはーうーすッッッ!!」って言って頭が爆発するんじゃないだろうか。
暫く、私達は無心で料理を食べ続けるのだった。
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後輩にも笑顔が戻る。
「シーザーサラダがおいしすぎて、ほとんどたべちゃいました!」
ああ……よかったなぁ。
最初はどうなるかと思っていたが、どうやら喜んでくれたみたいだ。
これなら……
今夜イケるかもッ!?
満を持して、さらに後輩を夜の街へ誘った。
「ごめんなさい!
家のエアコンつけっぱなし”だったかもしれない”ので帰りますね❤」
「お、おう……! じゃあ急いで帰ろうか!」
電気代 > 私
情報提供者の「たけらら♂」さん、リクエストありがとうございました(涙)
2024年7月3日追記:
店長刺傷事件、クラウドファンディングで支援募集中
<事件概要>
2024年6月6日、東京都練馬区にある人気焼鳥店「焼鳥ホワイトはうす」の店長様が、来店客の男性から刃物で切りつけられ重傷を負う事件が発生しました。幸い命に別状は無く 犯人も逮捕されましたが、今も痛ましいケガに苦しんでおります。
<クラウドファンディングについて>
この度、焼鳥ホワイトはうすの継続営業支援のため、クラウドファンディングプロジェクトが立ち上げられました。目標金額は300万円で、集まった資金は店舗の運転資金として活用されます。
<支援方法>
CAMPFIREのプロジェクトページから、クレジットカードやコンビニエンスストア決済などで支援することができます。
<プロジェクトページ>
<支援特典>
支援金額に応じて、お礼のメッセージや金額に応じたコースなどのリターンが用意されています。
<拡散のお願い>
このプロジェクトを多くの方に知っていただき、支援を広げていくために、拡散のご協力をお願いします。
ホワイトはうす(ほわいとはうす)
住所: | 東京都練馬区豊玉北2-11-1 フェリシア新江古田 1F |
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TEL: | 03-3948-4343 |
営業時間: | 18時~翌2時 【L.O.:串焼き23時半、その他翌1時】 夜12時以降入店可、日曜営業 |
定休日: | 不定休・年末年始 |